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Meeting  作者: 吉四六かぼす
始まり
11/52

11

「ほら海都!君も自己紹介しなよ」


「めんどい」


「めんどいって、別に名前いうだけじゃない」


「うるせぇなぁ……」



 頭をぼりぼりかくと、不機嫌な顔を露骨に出し、居間から出て行った。



「ったく、あいつは」


「あの……」


「あぁ、ごめんね。あいつは弟の海都。少し人見知りが激しくて」



 出て行った方にチラリと視線を流すと、私に困った様な笑顔を向けた。



 海都に秋都……か。



 人間は普通よね。でも、あの人が入った箱といい、白飯といい……。なんか異国に来てしまった気分だわ。



「あの……ここは日本国ですよね?」


「え? あぁ、もちろんだよ」


「じゃあ何県になるんですか?」


「何県って……広島県だけど」


「広島……」



 おかしい。だって今広島は(他もそうだけど)戦争中のはず。米は殆ど国にとられて、店なんかで普通に売ってたりなんかしない。




──変だ。




「あの、秋都……さん」


「ん?」


「今……戦争中ですよね?」



 私の問いに、秋都さんは眉をよせる。



「戦争? 戦争は60年前に終戦したじゃないか」






──え?


 

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