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フードファイト・ダンジョン ~最高の食材とまだ見ぬ絶景を求めて最下層を目指します~  作者: 祐祐
第1章:ダンジョンとスキル

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9/24

9話:上限と2種類目

 翌日の朝。

 起きてから日課のランニングを軽くして朝食を食べてからは、再びスライムゼリーを食べ続けた。

 朝食無しでスライムゼリーってのも考えたけど、スライムゼリーって栄養あるのかなって感じだし、朝食くらいなら食べてもほとんど影響しない気がしたのだ。


 実際、朝食を食べてもゼリーを食べられる量に変化は感じなかった。

 スキルの効果で朝食も早く消化、吸収されているのだろう。



『スライムの吸収上限に到達しました』


 スライムゼリーを2体分を食べ、3体目を2kgちょっと食べている所で声が聞こえてきた。

 吸収上限か。

 言葉をそのまま読めば、スライムゼリーを食べて上げられるステータスは上げきったってことになる。

 正直、なにか変わったのか? と思うくらいに変わった感じはしない。

 まぁ最弱モンスターのスライムだからな。


 ただ、これでは分からない。

 どうしようか。




 考えた結果、とりあえず2つのことをやると決めた。

 1つは今の自分の能力をしっかりと把握すること。

 具体的にはいつものランニングコースを全力で走ってタイムを測ることと、ここ数日は行っていなかったジムで持ち上げられる限界を測ること。

 より正確に把握する方法はあるかもしれないが、思いつくのはこの2つだった。

 そもそもレベルアップによるステータスの向上が身体のどこに出てくるかも分からないからな。



 そしてもう1つは第1層にいるもう1種類のモンスターを狩り、それを食べること。

 それを吸収上限まで食べた時に把握した自分の能力がどうなっているか。


 正直どうなるか分からない。

 モンスターを食べることで能力を上げるなんて研究はされていたが、上限なんて聞いたことがない。

 だからこの試みが失敗する可能性の方が高いかもしれない。

 それでも賭けるって決めたから。




 そして考えながら、ステータスを確認してみたのだが、その内容がこれだ。


 レベル:2(上限到達)

 スキル:消化+、Absorb(上限到達:スライム)


 吸収上限に到達するとステータスに表示されるらしい。

 これなら聞き漏らしても安心だな。




 その後、いつものランニングコースのタイムを測定し、ジムでベンチプレス、デッドリフト、レッグプレス、アブドミナルクランチをそれぞれ10回できる限界の重さを測定した。


 ランニングコースは9kmちょっとあり、いつもは41分台で走るようにしていたが、全力で走ったのは初めてだった。

 結果は37分57秒。コースには信号がある箇所もあるので、信号無しなら37分くらいだろうか。


 ランニングを終えて休憩してからジムに行って測ったが、ベンチプレス55kg、デッドリフト100kg、レッグプレス160kg、アブドミナルクランチ40kgだった。

 これをどう評価するかは知らない。

 とにかくこれが今の状態であり基準なのだ。

 ここからどれだけ強くなるか。それだけだ。



◇◇◇



 翌日は再びダンジョンへやってきた。

 ちなみに、昨日食べていたスライムゼリーは残りのうち5kgを家族にあげて、5kgくらいはおやつとして食べることにした。

 5kgがおやつってどうなんだろうか。と自分でも思うけど数日分と考えればおかしくない、はず。



 それは置いておいて。

 早速目的のモンスターを探しに行く。

 スライムはどこにでもいるけど、そのモンスターは草原の中に点在している小さな林周辺にしか生息していない。

 逆に言えばその林に近づかなければ避けられるモンスターでもある。


 今回は入口から遠くに見える林に向かって行く。

 見えるけど遠い。

 体力を使い切るわけにはいかないから、走っても軽めのジョギング程度で向かっていく。

 大体1時間ほどで目的地の林のそばに到着した。



 ここら辺からいてもおかしくないんだけどな。

 林には入らずに周りをウロウロ探す。



 数分探していると、目的のモンスターを見つけた。

 そのモンスターは日本ではダンジョンネズミと呼ばれている。

 ダンジョン外にいるクマネズミを少し大きくした感じらしい。

 まぁそのダンジョン外のクマネズミを見たことが無いのだが、ダンジョン外のクマネズミは体長20cmほどに対して、ダンジョンネズミは30cmほどらしい。

 牙や爪で攻撃をしてきて、スライムと違って攻撃を受けるとケガをすることもあるそうだが、厚手の洋服で1度は防げる程度の攻撃力らしい。



 そのネズミは、ちょうどスライムを食べているようだ。

 ダンジョン内ではモンスター同士が戦うことは滅多にないと言われている。

 ただいくつかの例外があり、それがスライムとダンジョンネズミである。

 ダンジョン内のあらゆるモンスターはスライムとダンジョンネズミを主食としていると思われており、食べる様子が数多く観測されている。



 スライムに集中してこちらに気づいていない間に攻撃しよう。

 剣を構えて音を立てないようにすり足で近づいていく。

 スライムの時と同じく、間合いに入った所で鋭く踏み込み、斜めに振り下ろす。


 スライムを食べることに集中していたダンジョンネズミを大きく斬り裂くことができ、大量の血を流して動かなくなった。

 隙を付けばスライムと大して変わらないな。


 すぐにスマホでAIにダンジョンネズミの血抜きについて教えてもらう。事前に調べておくべきだったな。

 えーっと。しっぽを持って逆さにする。そして首の頸動脈を切断する。血抜き後に内臓を取り出すと。


 林の木に吊るしたいけど、他のダンジョンネズミがいるかもしれないから、とりあえず首を切る。

 そして尻尾を持ってしばらく放置。

 いや、もっと効率よくやろう。

 尻尾を持って、ネズミを振り回す。

 俺に血がかからないように、体を少し前傾させ、腕を斜め下45度の角度で、体の側面で円を描くように回していく。

 これでいけるかな、と不安はあったが上手くいった。

 1分も経たずに血が出てこなくなったので、腹を切り開いて内臓を取り出していく。

 そして肉をざっくりと切り分けて袋に入れていく。

 内臓は基本的に全部置いていくが、心臓だけは売れるので別の袋に入れておく。



 今日は持てるだけネズミを狩ろう。

 そして食べる分は持ち帰って、他は全部売ってお金にしよう。


※10話までは毎日更新します

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