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フードファイト・ダンジョン ~最高の食材とまだ見ぬ絶景を求めて最下層を目指します~  作者: 祐祐
第1章:ダンジョンとスキル

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6話:レベルアップ

「いらっしゃいませ。ご用件をお伺い致します」


「素材の買取をお願いします」


 初日の探索を終えて、ダンジョンの外に出てきた。

 1日ダンジョンでスライムを狩り続け、30体ほどのスライムを狩れた。

 狩れはしたが、持って帰れるスライムには限度がある。

 カバンに入れたり、カバンに掛けたり、手に持ったりしても2体分しか持って帰れなかった。


 まぁ稼ぎはついでだ。第1層の稼ぎで生活している冒険者なんて聞いたことが無いし。

 早くレベルを上げて第2層以降の単価の高いモンスターを倒さないと。


「合計で200円になります。税金が2割となりますので、160円のお渡しになります。

 受け取り方法はいかがされますか?」


「現金でお願いします」


 先に進んでいくと1度の探索でかなりの金額を稼げるようになる。

 そのため、買取金額は現金だけでなく、口座振替も可能となっている。


 ジュース1本分ほどで稼げる金額を受け取って家に帰る。




「ただいまー」


「おかえりー。何か食べ物持って帰ってきた?」


「無いぞ。初日だしスライムしか倒してないし」


「なんだぁー。料理に使えるもの持ってきてよ」


「そのうち持ってくるから、その時に何か作ってくれよ」


「もちろん。私のスキルをふんだんに発揮してやるんだから!」


 家に帰るとリビングでくつろいでいた瀬奈と他愛もないやり取りをしてから部屋に戻った。

 レベルが上がって色々な食材を持って帰ってきたら、どんどん瀬奈に料理してもらえる。

 俺は食材だけ用意すればお腹いっぱいに食事が食べられるわけだ。

 瀬奈もスキルを使って料理をするだけでレベルが上がるのだし、WINWINだな。



◇◇◇



 翌日も変わらずに第1層でスライムを狩っていく。

 早くて1日でレベルが上がるということだが、2日あれば多くの冒険者はレベルが上がると言われている。

 まぁ相手がスライムだからな。


 体力に余裕があれば軽く走りながらスライムを探していく。

 見つけたら剣を構えて、息を整えて、送り足でスライムに接近して、間合いに入った所で鋭く踏み込み、斜めに振り下ろす。

 残心を崩さずに素早く構え直して、スライムが死亡するのを待つ。

 この流れにも慣れてきた。


 それを繰り返すこと半日ほど。


『レベルが上がりました』


 よし! 思った通り2日目でレベルが上がった。

 身体が軽くなり、ステータスが上がった感じがする。

 この調子でレベルを5まで上げて、第2層に進むぞ!


『レベル上限に達しました』



 へっ?




『スキル 消化 が強化されました』

『スキル Absorb を獲得しました』




◇◇◇



 ダンジョンが出現してすぐ、ゲームなどでレベル上げが好きだった人がこぞってダンジョンに潜っていった。

 もちろん犠牲も多く出たが、中には戦闘向きのスキルを持ち、どんどん次の階層へ進んでいく人もいた。

 そして、世界中がダンジョンに注目しているため、最前線を進む人についての情報もかなり公表されていた。

 この人は今何階層まで進んでいて、レベルはいくつで、こういうスキルを持っていて。

 周りからの情報の場合もあれば、本人がメディアに出て説明している場合もあった。

 録画した映像が流れることもあった。


 そんな環境の中、ある疑問を持つ人が増えていく。


 レベルに上限はあるのか。


 多くのゲームだと上限が設定されている。

 もちろんそれはゲーム上のものであり、製作上の都合だったり、ゲームバランスの都合だったりする。

 ではこの与えられたレベルに上限はあるのだろうか。



 その疑問に答えが出ることになったのはダンジョンが出現してから7ヶ月後。

 当時の最前線をいく冒険者のレベルは20台後半であり、誰が最初にレベル30に到達するか、と世界中で競われていた。

 そんな中、アメリカのとある冒険者がレベル30に到達した。

 世界中で報道がされ、前人未到の第8層への進出がもう近いと言われていた。


 しかしそこから2ヶ月が経った頃、第8層へ進出したのは中国の冒険者チームだった。

 彼らも最前線をいく冒険者として有名ではあったが、最初に第8層に行くのはアメリカの冒険者チームと目されていた。

 それなのに何故?

 アメリカ国内からは、世界一では無くなった冒険者チームについての批難の声が上がるようになっていく。


 中国チームの第8層進出から1週間後。

 突然開かれた記者会見において、世界を驚愕させる事実が発表された。


 最速でレベル30に到達した元No1冒険者のチームからの脱退。

 そして、彼のレベル上限が30であり、これ以上強くならないこと。

 上限に達したタイミングで新しいスキルを獲得したこと。

 スキルは強力なものであったが、レベルが上がらない状態で更に下層へ進んでいく気持ちが折れてしまい、これ以上チームにいても足を引っ張るだけと判断されたこと。


 この記者会見により、レベル上限が存在すること、レベル上限は人によって異なること、レベル上限に達するとスキルを獲得できると思われること。

 これらのことが全世界へ発表された。



 それから4年。

 未だにレベル上限がどのような理由で決められているかは分かっておらず、レベル上限の幅も分かっていない。

 現時点での世界最高レベルは中国の冒険者の110と言われている。

 また、レベル上限としてはオーストラリアでの82というのが記録上では最も高い上限となっている。

 一方で低い上限については最初のレベル30以降はあまり情報が無い。

 彼ほど有名でなければニュースにならないし、レベル上限が低いことを知られたい人もあまりいないからだと思われる。

 そして、レベルを上げようとしていない人も多く存在している。

 使いやすいスキルを手に入れたから頻繁に使って、その結果として上がったな、くらいの人も多い。



 レベル上限とは一体何なのか。

 どうして上限が存在しているのか。

 何が上限を決める要因となっているのか。


 各国での研究は続けられている。


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