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フードファイト・ダンジョン ~最高の食材とまだ見ぬ絶景を求めて最下層を目指します~  作者: 祐祐
第6章:上級配信者

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107/117

107話:お知らせ

「どうも、皆さんこんにちは。昼休みの時間になったから、今日の配信を始めるぞ」



:おつー

:こん

:こんにちは

:おひさー

:1週間ぶりの配信だね

:予定通りで助かる

:昼飯だー

:奥羽ダンジョンに戻ってきたか

:何か新しい事はあるか?



「奥羽ダンジョンからの配信は久しぶりだけど、まぁいつも通りに昼飯から始めるぞ。いただきます」



:召し上がれ

:私もいただきます

:いただきます

:今日のメニューはなんですか?

:紀伊ダンジョンに行ってたから、まだドラフトホース食べてるの?



「まだドラフトホースだけど、あと2週間くらいで終わるんじゃないかな。それでやっと次のロバストグリズリーに移れるはず」



:あと2週間か

:いつから食べ始めてたっけ?

:というかもうすぐ1,400kg食い終わるのか、ヤバいな

:1日10kgで140日だもんな、しかも途中で紀伊ダンジョンに行ってたからその間は食べてないだろうし

:これから先のモンスターもドラフトホースほどじゃないだろうけど、大きいのが多いよな

:ここからはフードファイターも苦労しそう



 そうなんだよな。低層のモンスターは小さくて軽いのが多いから上限に到達するのもすぐなんだけど、深層からは厳しそうだよな。どうにかしてもっと吸収スピードが早くならないものか。

 弁当を半分以上食べた所で、今日の配信で伝えなきゃいけない事があったのを思い出した。


「そういや、協会から周知して欲しいってお願いされたから、ここで伝えるな」


 さっきドローンを借りる時に伊達さんに呼ばれてお願いされた事があった。危うく忘れるところだったけど、思い出せて良かった。さっさと伝えてしまおう。



:協会からお知らせ?

:お知らせをフードファイターが代弁するの?

:ホームページには何も書いてないな

:そこまで重要じゃない情報?

:でもわざわざフードファイターの配信で言わせるような内容だし……

:言った瞬間にホームページ更新されるパターンなのかも



「協会全体のお知らせじゃないし、大した内容じゃないからホームページには載らないと思うぞ。

 それでお知らせだけど、俺が普段使っている奥羽ダンジョン仙台入口の協会の出張所、そこの受付スペースの隅にトレーニングマシンが置かれる予定だ」



:マシン?

:トレーニングマシン?

:受付スペースの隅に?

:なんで?

:置かれる意味も分からんけど、それをこの配信でお知らせするのも分からん

:みんなで筋トレして強くなろう、ってか?



「まず経緯から説明しておくな。この間まで紀伊ダンジョンに遠征して、そこで沢山のモンスターを食べてAbsorbスキルの効果で俺のステータスは強化された。それで帰ってきてから、いつも行っているジムのマシンで重さを量ったんだが、その器具で量れる一番重いのも上げられてしまったんだ」



:遠征の成果が出たって事だな

:フードファイターが通っているジムのマシンって凄そう

:いや、さすがに普通のジム……だよな?

:一番重いのとか上げられる人いるんだな

:絶対に余裕を持たせて作られてるはずなのに……

:一体何kg上げたんだ?



「この間はベンチプレス350kg、デッドリフト500kg、レッグプレス900kg、アブドミナルクランチ160kgだな。ちなみに、ベンチプレス以外の3つが上限に到達してしまった」



:また強くなってる…

:ベンチプレス以外はそれ以上って事か

:ベンチプレス350kg、前の推定の時の計算式ってなんだっけ?

:『ベンチプレス:2x+50』だってよ

:350kg=2x+50(x=レベル)だから……

:レベル150!?

:レベル150ってなるんだけど、計算ミスってるよね、ミスってるって言って!

:レベル150で間違ってないよ

:う、うわぁ……

:中国の王のレベルって134だっけ?

:えっ……

:世界一……?

:推定だけど、現時点世界トップ?



 コメントがまたもの凄い勢いで流れていく。まぁあくまでも推定だからな。実際の強さは分からん。スキルの差もあるだろうし。


「話を戻すけど、そんなわけでマシンを新しくしなきゃいけないんだが、市販品じゃ無理になってしまった。今までのマシンもジムにお金を渡して導入してもらったやつだから、これ以上無理を言うのは難しいんだよな」



:ジムにお金を渡して導入してもらった?

:買ったマシンを置かせてもらってるって事?

:普通じゃねぇな

:スケールが違いすぎて草

:おかしい客だな

:よく受け入れたな、そのジム

:今となったらフードファイター御用達のジムだから宣伝になってそうだけど

:ジムでトレーニングしてたら、突然フードファイターが隣に来て、化け物みたいな重量挙げてたら怖いわ



 散々な言われようだな。ちゃんとジムの社長と話して快くOKしてくれたっての。


「そんなわけで特注品を作って、どこか置き場所を考えないと思っていた所で、協会の人に相談したらさっき言った場所に置いていいって許可をもらったんだ。ちなみに、故意に壊さなけりゃ誰でも使っていいぞ」



:許可してくれるんだ

:まさかの協会公認

:フードファイターだからな

:仙台入口の期待の星だもん

:でもなんでそんな場所に?

:普通にマシンルーム作ったほうがよくない?

:絶対に邪魔だろ



「まぁ実際に俺もそこで使うから、それを見て触発されて欲しいらしい。俺のウエイトの様子を見て触発されるとは思えないけど」


 まぁそこは伊達さんがOKしてくれたんだから気にしないでいいだろう。



:み、見たい!

:一度配信してくれ!

:実際に上げてる所が見たい!

:疑ってるわけじゃないけど、見せれば本当だって分かるだろうからな

:フードファイターの直後に同じ重さを挑戦したい



「んー、配信か。邪魔になりそうだし、映りたくない人が映りそうなんだよな。まぁ協会に相談だけしておくよ」



:おぉー!

:お願いします、協会

:見たいです、協会さん

:場所も含めて調整しておくわ

:↑協会さん!?

:できれば日時も公表して下さい、見に行きます!

:俺も!

:私も!

:有休使って行きます!

:ただの筋トレなのに、なんか変なイベントになりそうな予感……



 配信している俺が言うのも何だけど、見せ物になるのか?

 というか、ただのウエイトトレーニングだぞ? 重いのを持ち上げるだけなのに、何が楽しくてわざわざ遠くから見に行こうと思うんだか。


「よし、ごちそうさまでした」



:いつの間にか完食してる

:いつもながらいい食べっぷりでした

:あれだけ話しながらでよく食べられるな

:食べる口と話す口が別にあったりしない?

:胃袋くん、今日も元気に稼働中



 さて、弁当を食べ終えたし、モンスターの討伐に移りますか。


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