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私たちが残すべき記憶  作者: 箕宝郷
幼馴染の奮闘と思い
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近づく秘密の真実

 常守は部下である時杉に「時杉よ夏の記録簿をもってきてくれ。」と頼みごとをした。

時杉が「上侯さんお待たせしました。こちらです。」と訪問記録簿を持って来た。常守は伊新にあるページを見せてきて「この糸米 利弥という男性が美香の彼氏さんかな?」


「叔父さん。そうだよ。でも信じて利弥君は警察なんかじゃない。むしろ秘密を知りたくてきっと叔父さんのお寺に来たんだわ。間違いないよ。」


「美香の気持ちがわかる。私が見たのは美香が信じられない現実だったんだ。」


「えっ?叔父さんどういう事?」


「糸米殿には霧浦という同行者がいたんだ。」


「あっ利弥君が幼馴染とかいうあの人?」


「そう。霧浦と言う方だった。彼は警察だった。」


「えっ、どうして?」


「時杉よ説明してやれ。」


「上侯さん分かりました。糸米さんが上侯さんの説明を受けている間、私は見てしまったのです。霧浦と言う男性が警察に報告しているところを....」


「で、利弥君の事言ってたの?」


「いや糸米さんの事には触れていませんが彼はこう言っておりました。シベリゲムでいい友人に出会いました。きっといい報告が出来ると思います。と」


「でも利弥君は....」


「すまんな時杉。もうよい、これ以上姪が傷つく姿は見てられん。」


「はい、上侯さん。分かりました。それでは。」


「まって、時杉さん。もっと詳しく。」


「美香よ。余計な事を聞かせてすまなかった。もう聞かなくていいだろう。彼氏さんを信じたいのだろ。だったら、信じ抜きなよ。私も美香ちゃんが愛している男性を疑いたくはないよ。ただ、信じる覚悟は持ちなさい。」


「信じる覚悟?」


「あぁ、結果がどうであれ信じたものを怒ったり、恨んだり、憎んだりしてはいけないからな。」


「ううんありがとう。でも叔父さん一つだけいい?」


「何かな?」


「その秘密ってなんなの?」


「美香叔父さんにそんな事聞いちゃだめでしょ。」


「でもだって。」


「美香ちゃんすまないな。それは言えんのだ。」


「えっ、どうして?私誰にも言わないからいいでしょ。」


「そういう事ではない。義兄さんから止められてるんだよ。義兄さんの許可がないと教えられんのだ」


「えっお父さんから?」


「常守さん美香には父である私から、説明させてください。」


「義兄さんがそういうのであれば...」


すると伊新の母が「あなたダメだよ。私美香がこの秘密を知って美香につらい思いをさせたくないの。あなたお願い美香にはまだ秘密を言わないで」


「ごめん百合江。美香のためにもここで話したいと思う美香準備はいい?」


「うん。お父さん。」


心配そうに見つめる伊新の母のもとで伊新の父が話し始めた。

続く






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