094 ▲ 親子会議
お風呂場からシャワーの音が聴こえて来る。
それを聞いて安堵した私は、脱衣所を後にしてリビングに向かった。
―― 先程の香穂里の様子を見て、私は意を決めた。
本当は、香穂里の首に何があるのか何て、私もすぐに理解していた。
それは私にも違和感として残っている。
大会の時、白雲運河が香穂里を運んでくれた時に、もう1人の白雲運河が私の首後ろに触れていた。
それからずっと、まるで首輪が着けられているような感覚がある。しかも、その首輪の所為なのか魔力のコントロールが上手く出来ていないのに、出ているオーラは少ない気がしている。
つまりは、白雲運河が私達の中の神の核を封印したのだろうと思った。
神の核というモノは魔力を発していて、それが首元にある、ということは調べて知っていた。
だから、私は間違いなく神なのだろうと思う。それは山田さんも言っていたこと。
だけど、私の場合はこれが地神とは限らない。
私が勝手に地神だと思っているだけで。
リビングには、心配して早急に帰宅した父親と姉が各々の席に座っていた。
母親だけは匂いから紅茶を用意してくれているのだと思う。奥のキッチンに立っていた。
「そろそろ、話すべきだと思う」
私はそう言って切り出してみた。
母親が父親を、父親が渋い表情で私を見つめる。
しかし、その表情から驚愕してはいないと思った。
「香穂里の父親のことも ……」
「…… 調べたのか?」
「方法はいくらでもあるし」
父親の質問に答えてから、私は母親の手伝いをして反応を待つ。
が、他の3人からは何も答えが返って来ることは無かった。
なので、母親と共に席につきながら口を開く。
「双子であることは軽くて良いとしても、香穂里の父親のことくらいは ……」
「…… そうね」
母親はそう言って父親を見た。
父親が小さく頷く。
「…… 解った、言おう」
こうして私達は香穂里を待つことになった。




