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054 ☈ 能力大会・未来の約束(閑話)

 守護神としての記憶を思い出しつつ、やはり部分は封印されたままなのだと知った今、当時はかなりハマっていた "えまてん" の会話には参加出来なかった。

 不安で押し潰されそうだった。


 だが、咲九は大丈夫だと言って皆がやって来るまでの間、私の手をずっと握ってくれていた。

 そのためか、私の心は大きな "何か" に満たされてはいる。所謂、"幸せ" や "温もり" という安堵感みたいなモノ。



 祖母は森の守護神の核を私に託して亡くなった。

 即ち、私は咲九と同じ神ということになる。


 でも、あの時 ―― 祖母が私に託してすぐに、私は魔力暴走を起こした。

 その時に祖母が核を半分にしたことをしっかりと覚えている。


 つまり、私も咲九と同じで "半端な神" ということ。


「遠音が望むなら、完全な神に成れるように鍛えてあげるわ」


 岸間らがやって来る前にそう咲九は言っていた。


「ただし、教えてあげられることは最低限のことだけね。でも、遠音にはそれで十分のはず。まぁ、その内、嫌でも自然に解る日は来るかもしれない。それが早いか、遅いかの違い」

「…… アンタはどこまでオレのことを知っているんだ?」

「全部かもしれないし、そうじゃないかもね。でも、幼かった遠音自身から話しを聞いたわ。それが全てとは限らないから、私も詳細は解らない」

「あ、いや、」

「守護神が何の神なのか?って?」


 咲九はそう言って首を傾げる。

 しかし、表情では知っていると私に言っていた。


「遠音のやる気次第では教えてあげる。それまでは教えない」

「…… ケチ」

「そういう約束だもの」


 咲九は私の祖母とそういう約束をしたらしい。

 ということは、祖母は私が森に戻って来ることも、私が何れこうやって悩むだろうことも知っていたということになる。


 そして、咲九と何れ再会することも。


 ―― 神は未来に夢を託す者。


 前に祖母が、そんなことを言っていた気がしなくもなかった。


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