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046 ▲ 休暇の過ごし方⑧
漫画家さんの原稿を仕上げた私達は、現地で解散となっていた。
偶然にも同じ方面だったバイト君との超能力者に関する会話に花を咲かせつつ、ホームの隅で一緒にアイスを食べている。
バイト君が選んだソーダ味のコリコリ君に舌鼓を打つ。
ソーダ味もなかなかに美味しい。
「そう、言えば。本谷さんは、属性神の存在、って、信じて、いますか?」
信じるも何も、なんて思っていたらバイト君は失笑していた。
「この間、初めて、地神様を、見たんですよ」
「…… え?」
「凄く、恐ろしい方、でした。何と言うか ……」
「待って、待って!」
そう言った私をバイト君はキョトンとして見つめている。
「地神を …… 見た??」
「え?
…… あ、はい。
地神かどうか、定かではない、ですけど。
"大地" を操れる、金色の目をした方、と言ったら、地神しか、考えられない、ですよね?」
―― 私は地神では無い?
あまりの衝撃的な事実に私は目を丸くしてしまっていた。
私の異変を察知したのか、バイト君がポカーンとして私を見ている。
「どうか …… しましたか?」
「う、ううん …… な、何でもないよ。あは …… あはは ……」
―― 私が地神では無いとすれば、一体何の神様だというのか?




