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202 ▲ 飛ぶことへの憧れ

 あの後、数日間も眠り込んでしまったらしい。

 それを聞かされた直後は、あまりのショックで茫然としてしまった。


 しかし、香穂里が全てクリアしたことを聞かされて大喜びもした。

 我ながら現金なものだ。


 頬を叩いて気合いを入れてから、私そっくりに変身したスズメを睨みつけた。


『準備は良い?』

『はい! 行きます!!』


 次なる条件は "スズメを倒すこと"。

 似たような属性相手にどう戦えば良いのかを理解することが最大の目標らしい。


 この間とは異なるスズメの質問に元気良く答え、私は土壁を作りながらも接近戦に持ち込んだつもりだった。


 しかしながら、相手は空飛ぶスズメ。

 私の姿をしているとはいえ、容易に空を飛ばれてしまって早くも成す術を失くす。


 思わず茫然としながらスズメを見上げてしまった。


 ただただ、見上げるだけ。


 ――だって倒せないじゃん。


『早過ぎるよっ?!』


 スズメのツッコミにムッとしてジャンプし、1本ずつ柱を作ってはその上を跳んで向かった。


 とはいえ、これには限界がある。


 やはり8本目程で魔力が尽きてしまっていた。

 魔力で跳ぶ力も、柱を作る力ももう残ってはいない。


 まして、魔力を乗せる攻撃なんて出来やしない。


「うう……我ながら、情けない……!」

『……確かに、地神は空を飛べない。でも、それをカバーする為の方法があったはずだよ』


 そう言いながらスズメが下に降りて来た。


『それを思い出さないと先に進ませられないよ!』


 ――あぁ、これはかなり時間がかかりそうな予感がする。


 私はそう思って大きな溜め息をついてしまった。


 ――全てを食べてしまえば早いのに。


 心の中の私が呟き、ただ溜め息をついていた。


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