121 ☉ 解読後の衝撃
写真の後ろから写し取ったメモ帳上の古代魔法文字にラインを引きながら、知識の限りで日本語に要約して下に記入していた。
そこに紗穂里のママがやって来る。
やはり事情は聞いていたのか、トレーの上にはおやつの時に出してくれる梨ジュースとおせんべいが乗ってある。
それをベッドの上に置いて、入って来た時と同じくらい静かに出て行った。
「(休憩しようかな……)」
そう思いながらグラスのストローを使って口に含む。
あの懐かしい甘い味が口の中に広がった。
――今野さんは今頃、どこに居るのだろうか。
あの時、私よりも先に家を出て襲撃されていたことは解っている。その後に、実家に身を潜めるように皆に言って……それから連絡はとっていなかった。
でも、今野さんの実家の住所を私は知らない。またメールアドレスも知らなかった。
知っているのは今野さんの実家の電話番号だけ。
この間もその番号にかけてみたものの、誰も出ることはなかった。
「(そう言えば、今野さんって推理小説好きだったっけ。パズルみたいで面白いって……)」
そのあたりで、気付く。
グラスを無造作に置いて、机の上に置かれた文字の羅列を睨みつけた。
ラインを引いた単語を1つずつ確認し、間違っている文字を1つずつ取り出してみる。
それを繋げた時、初めてその答えが解った。
が、私は日付を見て衝撃を受ける。




