↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ある冒険者たちが世界を救うまで  作者: 如月つばさ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
99/120

第99話 インディアへ

 誰かが俺を揺さぶってる……。

「ライト君、起きて」

 うーん……まだ起きたくない……、はっ!

 俺はがばりと飛び起きた。

「……最近よく夢を見てるみたいだけど、大丈夫?」

 リナベルが俺の顔を覗き込んでいた。

「ああ、うん……大丈夫だよ」


 ……そうだ、あれから女王様にお礼を言って、飛竜騎士団の人たちにリントヴルムの所まで送ってもらったんだった。

 んで、リントヴルムにご飯をあげてから乗り込んで、椅子に座ったら……いつの間にか寝ちゃってたのか……。


「もうすぐインディアに着くわよ。……その前にジェラルド団長に連絡しときましょうか」

 リナベルはナビゲーションボードを取り出した。

 呼びかけると、少ししてジェラルド団長が応答した。

〝こちらジェラルドだ。何かあったのか?〟

「いくつか報告があって。少しいいかしら?」

〝ああ、構わんよ〟

 リナベルはコーディの経過と女王様から依頼を受けたことについて、ジェラルド団長に報告した。


〝そうか、良かった。もう少しすればコーディは復帰できるのだな。……アーイディオンポースの女王様の依頼については最優先で頼みたい。こちらから打って出るための一手となるだろうから。……今のところ奴らに目立った動きはないが、いつ仕掛けてくるか分からん。こちらも引き続き奴らの基地を見付け次第叩いていく〟

「わかったわ。……報告は以上よ」

〝了解した。それではよろしく頼む〟

 リナベルはうなずいて、通信を終了した。

「さてと。……うん、そろそろこの辺りでいいんじゃないかしら」

 村の人を驚かせないように、リントヴルムには村から少しはなれた場所に着陸してもらって、俺たちは徒歩でインディアを目指した。


 村の入口まで来ると、さっそく見張りのおっちゃんに見付かってしまった。

「おっ!? 戻ったのか、ライト!」

 昔、悪戯をしてめっちゃ叱られたのを思い出す。

「うん、ちょっとだけな。じいちゃんは?」

「今時間なら祭壇じゃないか?」

「ありがと、行ってみるよ」

 行こうとした俺の腕を掴み、おっちゃんが小声で囁いた。

「そっちの美人さんはライトの彼女か?」

「んな訳ないだろ!ただの冒険者仲間だよ」

 思わず大声が出かかったが、かろうじて小声で返した。

「なんだ、つまらんなぁ」

 つまらんって何なんだよ、まったく……。

「じゃあ、もう行くからな!」

 俺はそう言って、その場を後にした。


「じいちゃん、いるか?」

 祭壇のある部屋の入口から、中を覗き込む。

「その声は……ライトか?」

 どうやら丁度祈りを捧げ終わった所だったようだ。

「うん、ただいま。……じいちゃんにちょっと聞きたいことがあって」

 じいちゃんは振り返って、目を大きく見開いた。

「ライト……なのか?本当に?……その魔力量と精神力はいったい……、まるで別人のようじゃな……」


「心配しないで。彼は間違いなくライト君よ」

 何故か俺を警戒していたらしいじいちゃんに、リナベルが言った。

「お主はあの時の……リナベルと言ったか」

「ええ、ご無沙汰ね。……ライト君、無事に元素神殿にいた精霊竜全てと契約できたわよ」

「そうか……!」

「それから、竜の宝玉も取り返してきたぜ」

 俺は頭の上に乗っていた、透き通った水色の小島をじいちゃんに見せた。

 あれ以来、鳥の巣よろしく俺の頭の上にずっと乗っかってる。

「これが……竜の宝玉……?」

「ええと、最初はちゃんと宝玉だったんだけど……」

 俺はじいちゃんに、アーイディオンポースの城での出来事を話した。


「そうじゃったか。……ふむ、積もる話もあるじゃろうから、ひとまず居間に行くとするか。ずっと立ったままじゃと腰にくるからの」

 俺とリナベルは笑いながらうなずいて、じいちゃんの後についていった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。