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それは…ある晴れた日の出来事
そもそも、枯れ井戸からローンを甦らせたのは…ひとえに、アーニャの失敗だった。
ジャンが商いに出掛けてから2日経った。
裏の畑の世話をするために家を出たが、歩いて15分程の距離にある川に水汲みに行くのは大変だ。
面倒くさがったアーニャは水の魔法で水撒きを終らせようとした。
しかし、微調整がまだ上手く出来なかったのだ。
哀れ、畑は水没…根腐りからの収穫0。
これ、すなわちお説教ルート確定だな。
バキリと不穏な音を聞いたアーニャは振り返った。
何もない…
いや、何かが宙から落ちてくる
数歩分下がって、何が出てきたのか確認した。
それは、掌に乗っかる程度の…スライムよりしっかりした謎の生物だった
水没した畑を転がり移動する間に、それはバレーボール程の大きさに成長した。
隣の畑に転がして移動させたら、またみるみるうちに畑から余分な水分はなくなり、代わりに小さめのバランスボール大の生物が居るのだ。
鳴き声が鬱陶しいことを除けば、それなりに可愛らしい生物だ…と思う




