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作戦会議

警備隊長「実はな、俺たちの町は定期的に北のクブロ・ヴェイと南のヤブーシのやつらと抗争してるんだよ」


「え、抗争ですか・・・」


商工会議所長「ああ、ただでさえ魔物もいるのに資源採掘に行ったらあいつらとかち合ったりしてな」


建築ギルド長「お互い物資不足だから殺気立っててな」


冒険者ギルド長「そうなんだ、あいつらと揉めるのは簡単なんだが敵も強くてな、うちの者も人手不足だし最近のやつらは根性ないから日和っててな、護衛任務もなかなか受けてくれねえ」


「なるほど・・・なかなか深刻な問題ですね」


警備隊長「そこでだ、限られた物資の中からお前に防護柵を作ってもらいたいんだ、町を囲うようなやつな」


「ええっ、そんなのできないですよ」


冒険者ギルド長「いや、お前は見たところ異能者だ、今は大したこと出来なくてもいずれでかいことができるようになる」


商工会議所長「ああ、あとあの魔法の紙をクブロ・ヴェイとヤブーシのやつらに売りつけてだな・・・」


建築ギルド長「おいおい、抜け駆けするなよな」


冒険者ギルド長「差し当たっては木材のカスから使えるような木材を作ってもらいたいんだ」


建築ギルド長「あとは俺たちの方でなんとかする」


「なるほど、わかりました」


冒険者ギルド長「よし、決まりだな、お前にはエリアで最高級の部屋と食事を用意する。なんだったら女も用意するぞ」


「ええっ、いいですよ。段ボールハウスで寝ますよ」


冒険者ギルド長「おいおい、異能者にそんな扱いできないし何かあったら困るだろう」


商工会議所長「私に任せなさい」


話はとんとん拍子に進んで僕はしばらく木材を再生させる係になったのだった。


来る日も来る日も町中のごみを段ボールや木材に変えていった。

町の囲いも徐々に出来上がっていった。


そうしているうちに僕のスキルレベルがアップした。


【建築レベルが3に上昇しました】

【新規素材解放:石材(レンガ・コンクリート・石壁)】

【新規スキル解放:範囲構築(簡易)】


なんだこの能力は・・・


僕は試しに道端に落ちている石ころを触ってみた。


うーん、イメージ・・・


石材になれ!


スキル【建築レベル3】


素材再構築リビルド』発動!!


石が光を放ち石材の形に変わる・・・!


作業員A「おお・・・」


作業員B「すげえ・・・」


建築ギルド長「おお!石を扱えるようになったか!これでいかつい城壁を作れるぞ!」


商工会議所長「うーん、石畳も作れるな・・・ぶつぶつ」


冒険者ギルド長「俺の見込んだ通りだなあ」


警備隊長「町の守りももっと固まるな」


いつのまにか僕は町の発展の重要人物になっていたのであった。



某所。


?「はい、やつら急に町の守りを固めています」


?「ぬぬ、攻め込むのが困難になったな」


?「どうします?」


?「ぬう、しかしやるときはやるしかないだろう」


?「わかりました」



木材や石を使った城壁の建築は急ピッチで進んだ。


僕の作った製図を基に柵を作ったりした。


僕は町のごみを建築素材にリビルドして体力に余裕があったら石ころを石材にした。


僕が製図まで出来るのかとびっくりされた。


どうやらこのスラムではノリと勢いで建築するらしく、この町は構造的に見ると脆い建物ばかりだ。


建築ギルド長「いやあ、捗るなあ、今までは家の建築資材ごみは捨てるしかなかったけどこうして城壁になるんだからな」


「はい、お役に立ててよかったです」


建築ギルド長「お前もよく働くしなあ、お前がその気だったら町長やるか?俺が推薦するぞ」


「ええ!?僕じゃ全然務まらないですよ!」


建築ギルド長「しかし俺たち4人は実力が同じくらいでな、いつも喧嘩ばっかりしてるからまとめ役が欲しいんだ」


「ぼ、僕はアシスタントなら・・・」


建築ギルド長「はっはっは、欲のないやつだ」


建築ギルド長も豪快で気のいい人だ。


僕の元上司とは大違いだ。


気づいたら日が暮れかけて夕方になっていた。


建築ギルド長「おー、今日はそろそろ終わるか」


「そうですね」


僕たちは帰路についた。



ある夜…


?「急げ!奴らに気づかれるぞ!」


?「わかっている!しかしこんな城壁よく短期間で作ったな」


?「新型の爆弾で奴らの防壁を破壊だ!」


カチャカチャ


?「よし、離れろ!」



ドカーーン!!



けたたましい轟音とともにサイレンが鳴る。


「敵襲!敵襲ー!!」


うおーーーー!!


偉いおじさんたちや町の若い衆は敵襲に慣れているようで、寝ている状態からすぐに臨戦態勢に入れるほどだった。


こういう状況に慣れていない僕はうろたえるばかりだった。


「あわあわ」


冒険者ギルド長「ヤブーシのやつらだ!」


警備隊長「おい!お前は危ないから隠れてろ!」


商工会議所長「ちっ、大損害だぜ!」


冒険者ギルド長「見てろ、ボコボコにしてやる!」


?「なんて頑丈な城壁だ」


?「ちっ、撤退するか」


冒険者ギルド長「待てこの野郎!!」


遠めに見える10数個ほどの黒い影が散っていく。


警備隊長「ちっ、深追いよりも守りを固めないと」


冒険者ギルド長「くそっ、ぶっ潰してやるぜ」


商工会議所長「城壁の補修にまた人員割かないと・・・ああ、頭いてえ」


建築ギルド長「しかし丈夫だな、この前なんて爆弾で火事になって死人が出たんだぞ」


「ええ!?」


警備隊長「ああ、城壁がしょぼすぎてあいつらにも易々侵入されてな、部下が何人も死んだ」


「そんな大変だったんですね」


冒険者ギルド長「城壁が丈夫過ぎて爆弾で破壊しきれなかったからやつら逃げたんだ」


商工会議所長「ちっ、見てやがれ、金勘定だけじゃないってところたまには見せてやらないと」


「あわあわ」


いろんな意味でうろたえてしまう夜だった・・・

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