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対決

城門を開けて外へ出た僕たち5人は魔物たちの数の多さに圧倒された。


まるでキャパオーバーなのに降りかかってくる仕事みたいだと思った。


「うわあ、ちょっとなあ・・・」


冒険者ギルド長「いやいや、やっと暴れられる」


警備隊長「ほんとだなあ」


商工会議所長「誰が一番倒したか勝負だ」


建築ギルド長「盛って報告するなよお前ら」


おじさんたち4人は嬉しそうに魔物の群れに向かって駆けて行った。


冒険者ギルド長「オラァ!」


警備隊長「くらえ!」


商工会議所長「くらいやがれ!!」


建築ギルド長「これでもか!!」


ボカボカ!!


魔道具をつけたおじさんたち4人は魔物の群れを次々と蹴散らしていった。


「すごい・・・」


魔道具を装備したおじさんたち一人一人は能力を使わない僕よりも強い。


こんなに心強い仲間はいなかった。


「皆さん離れていてください!!」


冒険者ギルド長「おう!かましてやれ!」


「重力攻撃!!」


バガァッ!!


重力の圧が直径10メートルほどの円を描いて魔物たちを押し潰す。


冒険者ギルド長「こ、こええ」


警備隊長「おっかねえなあ」


商工会議所長「くわばらくわばら」


建築ギルド長「お前ヤブーシみたいだな」


「地形攻撃!!地走り!!」


地面が割けて魔物たちが飲み込まれる。


冒険者ギルド長「おいおい、地図変わっちまうぞ」


警備隊長「すごい能力だな」


商工会議所長「あれはやばい」


建築ギルド長「ほんとだな」


「はあ、はあ・・・」


冒険者ギルド長「魔王が来た時のために温存しとけよ」


警備隊長「俺たちがいるからな」


「はい!」


商工会議所長「ある程度任せとけよ」


建築ギルド長「そうだ、魔王にはお前だ」


「はい!」


城門からシスターが出てきた。


「シスター!」


シスター「私も参戦しますわ!」


「後方から援護してください!」


シスター「任せてください!」


シスターは後方で呪文の詠唱を始めた。


シスター「ホーリーバースト!!」


シスターが魔力の爆弾を放つ。


ドゴオオォォン!!


数十メートルにわたって大爆発が起こり魔物の群れを蹴散らした。


「あわあわ」


冒険者ギルド長「シスター!ちょっと手加減して!」


シスター「はあ、はあ・・・」


魔物たちもびっくりしたようで、中には動揺する者たちもいた。


警備隊長「びっくりしたあ」


商工会議所長「これは怖すぎる」


建築ギルド長「ヒールの余力残しといてよ!」


シスター「え、ええ」


「しかしきりがないですね」


冒険者ギルド長「確かにな」


警備隊長「どうするよ」


商工会議所長「いやあ、しんどくなってきた」


建築ギルド長「最初の勢いはどうした」


「あいつは来ているのでしょうか」


冒険者ギルド長「そういや姿が見えないな」


警備隊長「来られたらかなりまずいぞ」


商工会議所長「そうだな、カエデに戦ってもらうにしても余力がないとな」


建築ギルド長「あ!あれ!」


後方から黒い影が見えた。


「魔王だ!」


黒い影はどんどん近づいてくる。


冒険者ギルド長「まずいなあ、俺たちは雑魚担当で行くか」


警備隊長「そうだな、それしかない」


魔王が後方からエネルギーの塊のようなものを放った。


ドカーン!!


僕たちは間一髪で避けたが、魔物の群れの一部は爆発に巻き込まれて吹き飛んだ。


商工会議所長「げっ!なんて奴だ、味方もろとも狙いやがって!」


建築ギルド長「来やがったな!」


魔王「愚かなる人間どもよ」


「なんだ!?」


魔王「破壊神の名において貴様らを無へと誘ってやろう」


「くっ、僕たちは負けない!」


魔王「愚かな、消えるがいい」


魔王は僕に向かってエネルギー弾を放った。


「重力攻撃!!」


重力の力でエネルギー弾を地面にめり込ませる。


ドカーン!!


エネルギー弾が爆発を起こす。


魔王「ちっ、やっかいな能力だな」


「はあはあ、なんて奴だ」


魔王「かくなる上は!」


魔王は僕に向かって走り出す。


「速い!!」


ドゴッ!!


気づいたら僕のみぞおちに魔王の拳がめり込んでいた。


「ごほっ・・・」


魔王「ほう、これで死なんとはな」


まずい、息ができない。


魔王「貴様だ、貴様の存在がまずいのだ」


魔王のアッパーカットが僕のあごを捉える。


ボカッ!!


びゅーんと数十メートル吹き飛んで僕は城壁に激突した。


「ぐぶっ」


シスター「カエデさん!!」


シスターが僕に駆け寄る。


勝てない。


僕はそう直感した。

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