環状街道
ノウェル市長「やるじゃねえか」
キバ・ア市長「お前もな」
二人は殴り合ったことで少し距離が縮まったようだった。
冒険者ギルド長「ほらな」
警備隊長「男はやっぱり拳よ」
商工会議所長「街道は通していいな?」
建築ギルド長「問題ないか?」
ノウェル市長「ああ、俺の方は問題ねえ」
キバ・ア市長「ああ、俺の方も大丈夫だ」
「ありがとうございます、ではノウェルとキバ・アを街道で繋げさせてもらいます」
善は急げということでノウェルとキバ・アの街道を繋ぐ工事が始まった。
ノウェルとキバ・アは距離としてはそこまでなかったので手慣れた作業員たちの手により数日で工事は終わった。
環状街道の完成だ!!
龍脈に沿って魔物をはじく結界が生じる。
魔王「なに!?」
魔王がはるか西の方で修行をしていたら、自分が寝ていた場所が結界で封じられたようだ。
魔王「やってくれたな・・・やはりあいつは危険だ・・・」
【風水レベルが10に上昇しました】
【スキル:龍脈レベル10 地震レベル5 地形攻撃レベル10】
【新規スキル解放:重力攻撃レベル1 高速移動レベル1】
重力攻撃?
なんだか恐ろしそうな攻撃だ。
高速移動はなんだか便利そう。
冒険者ギルド長「ますます強くなっていくな」
警備隊長「神にでもなりそうな勢いだな」
商工会議所長「そうだな、魔王と戦えるのはお前だけかもしれない」
「やめてくださいよ・・・みんなで戦いましょうよ」
建築ギルド長「俺たちの魔道具もどこまで通用するのか・・・」
おじさんたちは珍しく神妙な面持ちだった。
しばらくは忙しくも平和な日々が続いた。
学校からは優秀な人材が輩出されて、その人材が学校の講師を担う好循環によってシスターは少し楽になったようだ。
役所の方にも優秀な人材は配置されてごみ問題などの生活問題はだいぶ解決された。
冒険科・軍隊科の卒業生は各地に配置されて警備に回った。
多少の魔物に関しては卒業生達や現地の冒険者・軍人たちがなんとかしてくれるだろう。
しかしあいつが来たら・・・
僕たちは一抹の不安を抱えていた。
魔王「感じる・・・あいつの鼓動を・・・軍団よ!総攻撃だ!」
胸騒ぎがして僕は起きた。
仕事に疲れて久々に自宅に帰っていたのだ。
「なんだ!?この感じ!!あいつが来るのか!?」
深夜僕は市長舎へ急いだ。
夜勤の見回り警備員が僕に気づいた。
警備員「市長、どうしたんです?」
「胸騒ぎがするんです!!」
警備員「胸騒ぎ?大丈夫ですか?」
「うまく言えないんですけど!!」
警備員「落ち着いてください、わかりました、城壁の見回り兵士に伝達してみます」
「お願いします!!」
僕は城壁まで駆け抜けた。
あっちだ・・・
シン・ド・ジュクからはるか西。
よく耳を澄ますと地響きが聞こえる。
「あ、あれは・・・魔王の大群!?」
警備員「ああ!ほんとだ!どうします!?サイレン鳴らしますか!?」
「いや、みんなを起こすわけにはいかないです、僕一人で行きます」
警備員「市長!無茶です!」
僕は城壁を下って行った。
「やれるだけやるしかない!!」
魔物の軍勢は目の前に迫っていた。
「局所地震レベル5!!」
ゴゴゴゴゴゴゴ
僕は寝ているシン・ド・ジュクの人たちを起こさないように局所地震を起こした。
魔物たちは突然の揺れでうろたえている。
「重力攻撃!」
グシャアア!!
魔物たちの一部が地面に潰れる。
「こ、これは・・・」
結構危険なスキルだ。
気をつけて使わないといけない。
魔物の軍勢が一気にこっちに押し寄せる。
「地形攻撃!!」
ゴゴゴゴゴゴゴ
地面が割れてモンスター達が飲み込まれる。
モンスター達がうろたえる。
魔王「やはりお前は危険だったな」
魔王が上空から現れた。
「なんだと!?」
魔王「お前さえ倒せばあとは雑魚だ、ここで消えてもらおう」
「くっ、やられるわけにはいかない・・・!!地形攻撃!!」
真空の風の渦が魔物たちを包む。
弱い魔物たちはそれで引き裂かれてしまった。
魔王「ぐう!!腕を上げたな、くらえ!!」
上空から魔王が一直線に飛び蹴りをしてくる。
「魔道具!!」
ガシッ!!
僕はとっさにガードした。
ピキッ
魔道具にひびが入った。
このレベルの相手には魔道具が役に立たないのか・・・
まずい・・・
ウーーーー!!
シン・ド・ジュクの街のサイレンが鳴りだす。
まずい、あの4人が来てもこいつには勝てない・・・
「重力攻撃!!」
ズドン!!
魔王「ぐう・・・」
魔王が地面に叩きつけられる。
冒険者ギルド長「おいおい、こんな大イベントなんで呼んでくれないんだよ」
警備隊長「水くさいぞ」
商工会議所長「俺たちの出番だな」
建築ギルド長「任せておけよ」
「相手は飛ぶんです!気を付けてください!」
魔王「俺の寝床を封じやがって、直接殺してやる」
4人と冒険者たちが加勢して戦いが始まった。




