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キバ・アとノウェル

クブロ・ヴェイから北東、ガワ・シーナから南東の町々を吸収して街道は大きくなっていった。


小さな町を吸収しても力はみなぎったが、風水レベルなどが上がることはなかった。


やはり大きな町を吸収しないと風水レベルは上がらないのだろう。


建築レベルも上がって簡易な建物なら一瞬で建てられるようになった。


僕は両方の街の闇市に行くことになった。


「なんでついてくるんですか!?」


冒険者ギルド長「俺たちは一蓮托生だろう」


警備隊長「運命共同体だもんな」


商工会議所長「いいだろ、行ったことないんだから」


建築ギルド長「優秀な人材も集まってきたしな」


「僕一人でいいじゃないですか」


冒険者ギルド長「いやあ、俺たちに合う魔道具とやらを探しに行かないとな」


「みなさんが最前線で戦うことないじゃないですか」


警備隊長「いやあ、めんどくせえことは部下に任せてよ」


商工会議所長「俺たちが最前線に立たないと」


建築ギルド長「間違いねえな」


おじさんたちには何を言っても無駄だった。


「実際キバ・アとノウェルどっちに行きますか?」


冒険者ギルド長「そうだな、お前がどっちに行くかが重要だな」


「まあそうですけど」


警備隊長「二手に分かれるのも得策じゃないな」


商工会議所長「確かにな」


建築ギルド長「闇市ならノウェルだろうな」


「ノウェルですか」


冒険者ギルド長「ああ、最先端技術ならキバ・アだけどな」


「なるほど、ノウェルの闇市で魔道具を探してキバ・アで魔道具を作るのはどうでしょう」


警備隊長「確かにな、キバ・アにはいい職人もいるだろう」


商工会議所長「先にノウェルに行くか」


建築ギルド長「そうだな、その方が早そうだ」


僕たち一行は闇市ノウェルに行くことになった。



馬車で数日、ノウェルの街に到着した。


町全体が闇市になっていてすごい人の数だった。


冒険者ギルド長「すごい人だな」


警備隊長「うむ、この馬車もほっておくと盗まれるかもな」


商工会議所長「けっ貧乏人は何するかわかんねえ」


建築ギルド長「そうだな、警戒して行かないと」


「魔道具を探さないといけませんね」


冒険者ギルド長「ああ、手あたり次第聞いていかないとな」


「わかりました、店があったら聞いてみます」


警備隊長「うむ、俺たちも手あたり次第聞いてみよう」


商工会議所長「よし、俺はここで馬車を守ってるからお前たち行ってきなさい」


建築ギルド長「そうだな、馬車を守るのも大事だな」


商工会議所長「夕暮れ時にここで集合だ」


一同「了解」



僕は手当たり次第店に魔道具があるか聞いた。


「魔道具とかあったりしますか?」


おじさん「ああ、そういうものはねえなあ」


「そうですか、わかりました」


おじさん「お前よそ者か?キバ・アの人間には気をつけろよ」


「え?なんでですか?」


おじさん「わけは言えねえ」


ノウェルとキバ・アは仲が悪いようだった。



金属製のメリケンサックを置いている店はたまにあったが、魔王に通用しそうな代物は見当たらない。


時間だけが過ぎ去っていく。


僕は焦っていた。


まずい・・・。


僕はいったん馬車へ戻った。


商工会議所長が酒を飲んでいた。


商工会議所長「おう、どうだった?」


「いやあ、全然だめですね」


そうしているうちに他のおじさんたちも帰ってきた。


冒険者ギルド長「いやあ、全然だめだな」


警備隊長「ああ、金属製の武器は置いてるが魔王に通用しそうなものはないな」


商工会議所長「うーん、らちが明かないな」


建築ギルド長「この町の市長に聞いてみるしかないかな」


「そうですね、市長なら知ってるかもしれませんね」


僕たちはノウェル市長に会いに行くことにした。



店の人に話を聞いていくうちに町はずれのひときわ胡散臭い建物がノウェル市長のいる建物だということがわかった。


僕は衛兵に話しかけた。


「こんにちは、シン・ド・ジュク市長です、ノウェル市長に会いたいのですが」


衛兵「シン・ド・ジュク市長?こんな小僧が?」


冒険者ギルド長「頼むよ、俺はシン・ド・ジュクの冒険者ギルド長」


警備隊長「警備隊長だ」


商工会議所長「商工会議所長だよー」


建築ギルド長「建築ギルド長だ」


衛兵「な、わかりました、聞いてきます」


冒険者ギルド長「よし、だいぶ前進したな」


警備隊長「初めからこうしたらよかったな」


商工会議所長「言えてるな」


建築ギルド長「まあまあ、町を知れてよかったじゃねえか」


衛兵「こちらへどうぞ」


一同は市長室へ入っていった。

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