学校
学校作りは急ピッチで進んだ。
シン・ド・ジュクに設立した学校は学費免除で役所やギルドなどの就職先が確定しているということで応募は殺到した。
状況を見てシスターは快く講師を引き受けてくれた。
シスターが見ていた子供たちも新しい学校に通うことになった。
何百人と生徒がいると中には特に優秀な生徒も現れる。
おじさんたちは自分達の職業よりも格闘クラスの勧誘の方を熱心にしていた。
特に軍隊育成コースは将来的に給料がいいからか一番人気だった。
将来の軍隊を担う若者たちは精悍な顔つきをしていた。
はあ・・・
忙しい・・・
優秀な若者が多いとは言えいきなり市長や政治の仕事を任せるわけにはいかない。
従って若者の教育が増えた分僕たちの忙しさが増すだけだった。
冒険者ギルド長「どうだ?最近の若いやつは」
警備隊長「警備科はなかなかいいぞ」
商工会議所長「ふむ、商業科も金勘定出来そうなやつも何人かいるな」
建築ギルド長「建築学科も充実してるぞ!」
おじさんたちは部下が優秀だから内政はほっといて相変わらず自由にしていた。
冒険者ギルド長「クブロ・ヴェイとヤブーシの奴らにも人材送ってやるか?」
警備隊長「いや、まず俺らんとこでいい」
商工会議所長「思ったよりきたねえな、お前」
建築ギルド長「はっはっは、賢く立ち回らないとな」
「問題は魔王に通じる攻撃をどうするかなんですよね」
冒険者ギルド長「そうだな、俺たちの攻撃が通じるようになればいいんだが」
警備隊長「魔法か魔道具だな」
商工会議所長「そうだな、魔法科と魔道具科を設立しよう」
建築ギルド長「賛成だ」
「そうですね、皆さんの攻撃が通じるような魔道具の開発が最優先ですね」
血の気の荒いおじさんたちのために魔道具を作ることになった。
魔道具を作るのにあたって講師を探すことになった。
腕のいい魔道具職人の知り合いがいないかシスターに聞いてみた。
「シスター、魔道具を作れる職人の知り合いっていたりしないですか?」
シスター「あら、私は直接知らないですけど、キバ・アかノウェルの闇市にいるかもしれません」
「なるほど・・・」
シスター「魔王を倒すために必要なのですね」
「はい、能力のない人が魔王にダメージを与えるには魔道具しかないんです」
シスター「わかりました、一つ持って帰っていただけたら私の方でも解析してみます」
「ありがとうございます」
キバ・アとノウェルの闇市にもしかしたら魔道具があるかもしれない。
魔王はまだ侵攻してこないが急がなくては。
僕たちの街道の噂を聞いて周辺の町々が街道を通してくれないかと交渉してくるようになった。
僕の構想では街道を環状に繋げるというのがあったので、あまりにも遠い町からの提案は断ったりした。
キバ・アとノウェルまでの町々からの提案は快く受け入れて残すところキバ・アとノウェルのみとなった。
「よし、残すところキバ・アとノウェルのみです」
冒険者ギルド長「そうだな」
警備隊長「そう言えばそろそろヤブーシとガワ・シーナが開通するぞ」
「(あ、すっかり忘れてた)」
体に力がみなぎる。
【風水レベルが4に上昇しました】
【スキル:龍脈レベル3 地震レベル3 地形攻撃レベル2】
商工会議所長「すっかり忘れてたって顔してるな」
建築ギルド長「やること多すぎるもんな」
冒険者ギルド長「開通式やるぞ」
警備隊長「また酒盛りだな」
商工会議所長「酒が飲みてえだけだからな」
建築ギルド長「まあ、そうだな」
学校運営、街道作り、街の運営。
とんでもなく忙しい毎日だが魔王を倒すという目標のもと全員で頑張ってこれた。
ヤブーシとガワ・シーナの開通式。
クブロ・ヴェイさんとヤブーシさんも駆けつけてくれた。
ガワ・シーナCEOももちろんいる。
乾杯の挨拶はCEOだ。
CEO「ではシン・ド・ジュク市長ともども、皆の発展を祈って!乾杯!」
一同「乾杯!」
街道がついに延長される。
国の半分にも及ぶ街道は延長を望む町々の声もありますます延長されるだろう。
酒盛りは当たり前に夜にまで及んだ。
珍しくシスターが話しかけてきた。
シスター「街もだいぶ大きくなりましたね」
「え、ええ、みなさんのおかげです」
シスター「私、あなたのことを勘違いしてました、シン・ド・ジュクの荒くれものかと・・・」
「ええ、無理もないです、あの人たち評判悪いですから」
シスター「私も魔王を倒すために協力します」
「ありがとうございます」
シスターの協力を得てますますやる気に満ち溢れるのであった。




