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覚醒

冒険者ギルド長「地震も強さが増したか、これは強さが悪魔じみてきたな」


警備隊長「大地震起きたら警備もくそもねえ」


商工会議所長「商売あがったりだな」


建築ギルド長「うーん、ちょっと扱いも考えないといけないな」


クブロ・ヴェイ「恐ろしいな」


ヤブーシ「くわばらくわばら」


「・・・」


珍しく神妙な雰囲気になったのは僕の能力の扱いについてだった。


おじさんたちが珍しく神妙な面持ちだった。


冒険者ギルド長「ガワ・シーナのやつら脅そうにもこっちにも被害があっちゃなあ」


警備隊長「コントロール出来ればいいが」


商工会議所長「そうだな、練習するにも難しそうだな」


建築ギルド長「どこで練習するんだよ」


クブロ・ヴェイ「ガワ・シーナだけに効けばいいんだけどな」


ヤブーシ「一人で突っ込んで地震攻撃するのはどうだ?」


「え、嫌ですよ、テロじゃないですか」


地震はみんなのためによくないからやめようという発想ではなく、いかに利用しようかしかおじさんたちは考えていないようだった。


「はあ、シン・ド・ジュクの荒野で練習してきますよ」


冒険者ギルド長「あの辺はモンスターが活発で危険だからなあ」


警備隊長「あぶねえから俺らも行くか」


商工会議所長「金勘定も飽きてたしな」


建築ギルド長「お前は戦いたいだけだろ」


クブロ・ヴェイ「めんどくさそうだな」


ヤブーシ「くわばらくわばら」


おじさんたちと僕はシン・ド・ジュクの荒野、通称キーブカ荒野で地震の練習をすることになった。



できるだけ街から離れた荒野に馬車で数日。


途中何度かオークやゴブリンの群れに襲われたが、おじさんたちの拳一つで撃退した。


冒険者ギルド長「ここらへんでいいか」


警備隊長「なんかよ、魔法とかよくわからねえけど狭い範囲でとかできねえの?」


「はい、イメージしてやってみます」


商工会議所長「これでガワ・シーナ侵攻か・・・にやにや」


建築ギルド長「嬉しそうだなあ」


クブロ・ヴェイ「なんで俺まで」


ヤブーシ「まあいいじゃねえの」


僕は荒野に降り立っておじさんたちは数十メートル離れた場所にいた。


冒険者ギルド長「おーい!狭いイメージでやってみろよ!」


「わかりました!」


地面に手をかざす。


風水スキル 龍脈 地震


ゴゴゴゴゴゴゴ


冒険者ギルド長「おお、あんまり揺れないな」


警備隊長「これくらいなら俺らの街に影響出ないんじゃないか」


商工会議所長「ふむ」


建築ギルド長「あんまり揺れなかったな」


クブロ・ヴェイ「もう帰ろうぜ」


ヤブーシ「しかし恐ろしいガキだよな」


しかしこの地震は思いもよらぬ結果を招いた。


?「・・・なんだ?」


冒険者ギルド長「あれ、お前今しゃべったか?」


警備隊長「いや、お前じゃないの?」


商工会議所長「え?空耳?」


建築ギルド長「どうしちまったんだ」


クブロ・ヴェイ「疲れてるんだろ」


ヤブーシ「くわばらくわばら」


「え?」


確かに誰かの声が聞こえた。


しかし僕の近くには誰もいない。


?「我を起こすのは誰だ?」


「!?」


冒険者ギルド長「げっ!?幽霊か!?」


警備隊長「飲みすぎなんじゃねえの」


商工会議所長「確かに聞こえた!」


建築ギルド長「どこのどいつだ!?」


クブロ・ヴェイ「やべえぞ!」


ヤブーシ「くわばらくわばら」


ゴゴゴゴゴゴゴ


震度6程度の地震が起こり地面に亀裂が入った。


「うわあ!」


亀裂から人間の形をした異形の者が現れた。


なんだあれ、見たことがない、人間か?


人間の形をしているが人間ではないことがわかった。


そしてものすごく恐ろしい何かであることも。


冒険者ギルド長「いかん!市長を守れ!」


警備隊長「全速前進!!」


商工会議所長「面白くなってきやがった」


建築ギルド長「言ってる場合かよ」


クブロ・ヴェイ「うわあ、めんどくせえことになった」


ヤブーシ「くわばらくわばら」


?「お前は異能者だな?」


「あわあわ・・・」


?「お前は我の脅威になる可能性がある」


「え、脅威?」


?「ここで消えてもらおう」


「なに!?」


冒険者ギルド長「市長!!」


警備隊長「間に合ったか!!」


商工会議所長「くらいやがれ!!」


商工会議所長が人外の者に飛び蹴りを食らわせる。


ガシッ


商工会議所長「・・・!!あれ!?効いてねえ」


?「なんだ今のは?邪魔だ」


バキッ


商工会議所長「ぐふっ」


人外の者が拳を振ると商工会議所長は10メートルほど吹き飛んでいった。


建築ギルド長「銭ゲバ!!」


クブロ・ヴェイ「なんてあだ名だよ」


ヤブーシ「言ってる場合か!?」


まずい・・・


これは全滅しかねない。


「かまいたち!!」


ぶおっ


?「!?」


突風が吹いたが人外の者に傷をつけるほどではなかった。


?「ちっ、寝起きでは力が出ない」


「ガタガタ」


僕は膝が震えていた。


?「何の能力を持っているか不明だ、ここは引いたほうが得策」


「え?」


?「さらばだ、異能者よ、次会うときはどちらかが死ぬ時だ」


どちらかが死ぬ・・・?


そう言うと人外の者は姿を消した。


冒険者ギルド長「銭ゲバ!!」


そうだ、殴られて吹っ飛んだ銭ゲバこと商工会議所長が心配だ。


僕たちは商工会議所長のもとへ駆け寄った。

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