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エピソード2






●戦士の顔はごつかった


●「今日から仲間だ」


●俺は戦士を仲間にした


●「回復役は入れないのか?」


●戦士が聞いてきた


●「お前を仲間にするのに金を使いすぎた」


●「そうか。すまない余計なことを言った」


●「そんなことより飯を食うぞ」


●俺達は宿屋に向かった


宿屋の扉を開けると

中は昼間なのに妙に薄暗くて

カウンターの奥で宿屋の主人が


**「いらっしゃい…」**と眠そうに言った。


「飯を頼む。できれば安いのを」


俺が言うと、主人は眉ひとつ動かさずに


木のメニュー板を指さした。


「本日のおすすめ、パンと水 3ゴールド」


「高くないか?」


思わず声が出た。


戦士が横で腕を組んでうなずく。


「パンと水で3ゴールドは確かに高いな。」


「だが勇者、俺たちはもう金がないんだろう?」


「お前を雇ったせいでな」


「すまない」


また謝らせてしまった。


「まあいい。パンと水を二つだ」


主人が奥に引っ込むと、


戦士がぽつりと言った。


「勇者よ…俺、実は料理ができるんだ」


「なんで先に言わないんだよ!」


「聞かれなかったからな」


「……」


そこへ主人がパンと水を持ってきた。


パンは固く、水はぬるかった。


「戦士、次からはお前が作れ」


「任せろ。俺はこう見えて家庭的なんだ」


戦士のごつい顔が、


少しだけ誇らしげに見えた。


宿屋でパンをかじっていると、


入口の扉が勢いよく開いた。


「誰か! 回復役はいないか!」


村人らしき男が息を切らして叫んだ。


戦士がちらっと俺を見る。


「勇者、どうする?」


「……金になるなら行く」


「正直だな」


村人が駆け寄ってきた。


「森で仲間が倒れたんだ! 助けてくれ!


報酬は……えっと……後払いで!」


「帰れ」


俺は即答した。


「勇者、せめて話を聞いてやれ」


戦士が珍しく優しい声を出した。


「……後払いっていくらだ?」


「気持ちで!」


「帰れ」


「勇者、二回言うな」


戦士が俺の肩をつかんで立ち上がらせた。


「行こう。困っている者を放ってはおけん」


「お前、家庭的なだけじゃなくて善人かよ」


「聞かれなかったからな」


またそれか。


俺たちはしぶしぶ森へ向かった。










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