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エピソード3
「はあ!はあ!この更新スタイルも案外疲れるな!」
「何の話だ勇者?」
「こっちの話だ」
俺たちは森に向かった
森に入ると、
さっきまでの村の静けさが嘘みたいに
やけに鳥の声だけが響いていた。
「はあ……はあ……更新スタイルってのはな、
こう……テンポっていうか……」
「勇者、まだ言ってるのか」
戦士が枝を踏みしめながら言った。
「お前にはわからん苦労だ」
「聞かれなかったからな」
またそれだ。
しばらく歩くと、
道の真ん中に誰かが倒れていた。
村人が言っていた“仲間”だろう。
「おい、生きてるか?」
俺が声をかけると、
倒れていた男がゆっくり顔を上げた。
「……あ、勇者さんですか?」
「いや違うけど」
「違うのか」
男はまた倒れた。
戦士がしゃがみ込んで脈を取る。
「大丈夫だ。気絶しているだけだ」
「回復役がいないとこうなるんだよなあ……」
「勇者、お前が言うな」
とりあえず男を抱えて立ち上がると、
戦士がぽつりと言った。
「勇者、こいつ……軽いな」
「俺の財布よりは重い」
「それはそうだな」
森の奥から、
ガサガサと何かが近づいてくる音がした。
「……戦士」
「ああ、来るぞ」
俺たちは身構えた。




