表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
17/28

タイトル未定2025/05/18 03:01

テレビの画面には、戦場の映像が流れていた。


煙が立ち込め、軍の車両が炎に包まれ、兵士たちが混乱する姿が映し出される。記者の声が震えながら状況を伝えていた。


「軍の部隊が——圧倒されています!敵の詳細は不明ですが、目撃情報によると——」


湊はぼんやりとニュースを見つめていた。興味を持つこともなく、ただ背景のように流れる映像を眺めていた——しかし。


画面が切り替わった瞬間、彼の表情が変わった。


映っていたのは、一人の男。


軍の包囲の中を駆けるその姿は、稲妻のように閃光を放ち、次々と敵を打倒していく。手が触れるたびに兵士が崩れ落ち、ミサイルが軌道を変え、戦車が沈黙していく。


その動き、その電流の閃き——湊の心臓が跳ねた。


「赤瀬——?」


音もなく呟いたその言葉が、室内に沈む。


信じられない。画面の中の光景は、彼の知る世界ではなかった。しかし、それが赤瀬であることを疑う余地はなかった。


雷と共に戦場を支配するその姿——湊は、ただ息を呑むしかなかった。



炎の揺らめきが戦場に残る中、赤瀬は静かに遠くを見つめていた。


軍を制圧し、その力を存分に解放した。だが、ここに長く留まる理由はない。

追跡が始まる前に、もっと遠くへ——この場所ではない、違う場所へ向かわなければならない。


「海を渡る。」


その言葉に、ボルは満足そうに笑みを浮かべた。


ボル「いい決断だ。ここでじっとしてるのは性に合わん。」


向かうべきは空港。飛行機を使えば、軍の追跡を一気に振り切ることができる。  


赤瀬は空港に向かった。


空港の明かりが遠くに見える。舗装された滑走路、その向こうには次々と離陸する機体が並んでいる。


赤瀬は物陰に身を潜めながら、その光景を見つめていた。


ボル「軍の監視があるな。」


赤瀬は静かに目を細める。軍は当然、逃亡者がこの場所を目指すことを予想している。監視カメラ、警備兵、チェックポイント——見つかれば飛行機に乗れない。


しかし、雷翔には時間を無駄にする余裕はない。


「潜り込む。」


その言葉に、ボルは満足げに微笑む。


貨物エリア——人の目が少ないその区域を狙う。着陸したばかりの飛行機、その荷物の積み替えが行われている場所が突破口となる。 狙うは国際線。


赤瀬は一瞬、静かに呼吸を整えた。


そして、次の瞬間——彼は動く。


闇の中を疾走し、雷と共に滑走路の影へ溶け込む。目に見えない速度で進みながら、機体へと近づいていく。


機体まであと数メートル——その時、赤瀬は背筋を凍らせる感覚に襲われた。


空港の灯りの下、 かすかな圧力——静かにしかし確実に広がる山田和夫の覇気。


殺したはずだ。


「まさか……!」


彼は振り返る。


ボル「……雷翔、これは妙な事態だ。」


そこにはひ弱で痩せ型の少年が立っていた。


ボル:「あいつ何かしやがったな。」


赤瀬は目を見開く。恐れはない。むしろ心の奥底から熱がこみ上げる。

「今の俺なら——やれる。」


電気がかすかに指先を走る。


少年:「逃亡をやめて投降してほしい。戦いたくはない。言い分があるなら聞く。」





評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ