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2日目の朝

短いけど投稿。

今日は半夏生…… うどんの日ですよ!


皆さんはうどん食べました? もちろん作者は食べました!

作中ではまだ出せない一杯…… ごちそうさまでした!

 ちゅんちゅん。


 そんな小鳥の声に目を覚ます。朝日が眩しい。


 おー、高いところは眺めが良いなー なんてぼーっと考え、なんでこんな所にいるんだろうなーって昨日の記憶をたどり寄せる……


 って、昨日は安全を考え徹夜で過ごすはずだったじゃん! 何で寝ちゃったんだボクは……


 落ち込んでいるボクの肩をとんとんとたたいて慰めてくれるスライムのスーちゃん。うぅ、ありがとう……




 なにはともあれ無事に朝は迎えられたわけで。木の上で眠ったからか多少体の節々が響くものの、他には違和感もない。


 ふぅ、っとさわやかな空気を吸い込み深呼吸。朝だからか、空気もひんやりとして美味しい……


 っと、ぶるっときて尿意を感じる。やばい、出そうだ。


 (でも昨日のような失敗はしないぞ!)


 人間は学ぶ生き物なのだ。立ちション出来ないならトイレに行けば良いじゃ無い! 特に今のボクには神界なんて便利な物があるわけだし!


 そう思って目の前の虚空にドアを出し、ドアを開け、入ろうと…… 足下を見て震えてしまう。ここは木の上。足場は今乗っている枝と、ドアの向こうの床のみ。間には何も無い空間。


 うん、パンツが生暖かく湿った感じがする。びびった拍子にちょびっと漏らしてしまったみたい。


 女子は尿道が短いから仕方ないの! なんて言い訳をしつつ、さっさとトイレに入ろうと足を動かそうとする。けれど足は動かず震えるだけ。その間にも冷たい風はどんどん尿意を高めさせていき……


 「も、もうダメ……!」


 またしても足を伝わる生暖かさ。2回目のお漏らしは広々とした開放感はあったが、ちっともうれしくないのだった。





 「うぅ…… スーちゃんありがとね……」


 昨日と同じように掃除をしてくれたスーちゃん。今回はパンツを脱いでいなかったので、スーちゃんはパンツの中まで侵入して掃除してくれた。


 2度のお漏らしで、男だったときのプライドはずたずた。もう女の子として生きるしか無い! と吹っ切らさせてくれる。いや、女の子と言うより赤ちゃんみたいにお世話されてるけどさ……


 ずーんと沈み込んでいるボクを励ますように背中を撫でてくれるスーちゃん。優しい…… その優しさはまるでお母さんみたい……!


 きゅぅぅぅぅ……


 かわいらしいお腹の音。落ち込んでいても減るものは減る。よし、くよくよするのはここまでにして、朝ご飯にしよう! っと、その前に……


 今度は地面まで降りて、足場のしっかりしたところで神域を開く。そして脱衣所に駆け込み、お漏らしの証拠を洗濯機に突っ込み、朝風呂としゃれ込むのだった。





 朝風呂を終え戻ってきて、まず行ったのは机と椅子の召喚。そして今日のメニューを考える。


 朝は体を冷やしたし、暖かいのがいいな。


 そこで召喚することにしたのは定番のかけ。とはいえ最近は暖かい物と言えば冬限定のしっぽくうどんを食べていたので、あまりかけを食べてないんだよなぁ……


 ダメ元でしっぽくうどんを召喚して見るも、やはり失敗。


 かけと言えば、いろいろな有名店があるけれど、どうしようかな……


 と、昔ふらりと寄ったお店のうどんを思い出す。山あいでお店どころか民家も少ない場所。そこにあった一軒のうどん屋。面倒だからここでいいや、とふらっと寄ったのだけれど、なんだか忘れられないあの味。


 それをイメージしつつ、うどんを召喚。


 そして現れたのは、炒り子だしの芳醇な香りに、少し太めのおうどん。それが2杯。1杯はスーちゃんに渡し、早速すすり込む。そこには記憶通りの味。コシだ何だとうるさいものは無く、少し野暮ったい、しかし懐かしさを感じる食感。よく言われる堅めなコシなんてものはなく、しかしなめらかさというコシは忘れているわけでは無く、するする食べられる質感。それはまさしく、ちょっと体調が悪いときに食べなくなるような優しい味。落ち込んでいた気分が癒やされる……


 ごちそうさま、と満足感とともに食事を終え、せっかくだから、と祭壇を呼び出して、同じものを召喚して捧げる。こころなしか前よりも早く光って消えた気がする。それに食い意地が……なんて気持ちは全くわかず、早速食べてほしいな、と優しい気持ちで考える。


 うどんの優しさに感化され、気持ちまで優しくなっているようだ。しかしこれはこれで悪くない。


 そんな気持ちのまま机と椅子は片付けて、さて今日も1日探索かなーとスーちゃんを肩に乗せて伸びをする。と、がさごそ、と後ろから茂みをかき分ける音。そして何となく大きい生き物の気配。


 なんだ! と後ろを振り返ると、そこには第一村人…… ではなく、額の真ん中に立派な角の生えたイノシシっぽい生き物がいた。しかも背丈がボクくらいある……!?


ちょっとピンチかもしれないですけど、けがはしないです(次回ネタバレ)。

7/3の朝7時に更新します

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