6話
しばらく毎日1話投稿を続けようと思います!
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〜1年半後〜
「ルイー!ジンー!今日も基地まで競争なー!」
「おうっ!今日も負けねーからなっ!」
「今日も俺が勝つ。」
「なんでだよ!昨日のもジンの勝ちじゃねーだろ!1センチ、俺のが早かったっ!」
「バッカ!ジンもルイも俺に負けただろーが!」
「「負けてねーよっ!!」」
秘密の特訓を始めてから、いつの間にか一年半の月日が経っていた。
現在
ガイ(12歳)、ジン(12歳)、ルイ(11歳)
ガイ、ジンは5月と7月に誕生日を迎え、ルイよりもひと足先に12歳になっている。
あれからの一年半は変わらず特訓の日々で、気づけば特訓メニューも3倍に増えたが、それも難なくこなせるようになっていた。
ガイもジンも20cmほど身長が伸び、子供らしさが抜け大人の階段を順調に登っている。
一方のルイは5cmほど伸びたもののガイとジンには、更に離されてしまった。
2人と並ぶとどうみても、大人2人と小さい子供が歩いているように見えてしまう。
この一年半でルイが痛感したのは、身体的ハンデは覆しようがないということだった。
背の大きな2人にはどうしても、後一歩のところで劣ってしまうのだ。
そこでルイが必死に考えたのは、
「それならガイとジンよりも動けばいいっ!」
だった。
小柄だが足も速いし、身体能力も優れている。
そのため素早い動きを極め、模擬戦でも速さで2人を翻弄して手数で勝負するようになったのだ。
戦い方の方針が決まってからは、3回に1回はなんとか勝てるようになってきた。
この戦い方を続けていけばいつかは・・・と、希望の光が見えたような気がしていた。
「だぁーっ!」
「うぉっ!・・・っ負けたー!」
「ルイの勝ちだな。今日はガイ2勝、ルイ1勝だ。」
日も沈みそうになりそろそろ教会に帰らなくてはいけない時間だ。
そして本日最後の模擬戦は、ガイvsルイ
見事にルイが1勝を勝ち取り、接戦だった2人はその場で仰向けに寝転がっている。
「なんとかガイとジンに1勝ずつだなっ!明日こそ2勝して、次は全勝だーっ!!!」
「ハァッ、ハァッ、っそう簡単に勝たせるわけねーだろー!」
「そうだな。俺だってまだ負けてやらないよ。・・・日が沈んできたな。またマザーアンヌの雷が落ちないうちに帰るぞ。」
「やべーっ!早く帰らないとっ!」
「ちょ、もうちょっと休憩させてくれよー!なっ?」
ルイの素早い動きに食らいついていたガイは、かなり体力を消耗していてまだ立ち上がれないようだ。
「しょうがないな。少し休んだら、急いで走ってかえるぞ。」
「おうー!ありがとなー!」
「ガイっ!早く回復しろよー!俺はまだ元気だから基地まで行って荷物取ってきてやるよっ!」
「ルイ、頼んだ。俺はガイを見ておくよ。」
「チッ、元気だなールイは!荷物頼んだー!」
「おー!」
そう言ってガイとジンに背を向け、基地を目指して駆け出していく。
正直、ジンも基地に戻る余裕がないほど疲れていたのだ。
ルイの前では普段通りに振る舞っているが、ルイと闘ったあとは毎回、へとへとになる。
ルイ達がいつも模擬戦を行なっているところは、基地からそんなに離れていない場所にある、少しひらけた広場だ。
基地に荷物を置いてから特訓を始めるため、毎回誰かが荷物を取りに行く役目を担っている。
「荷物取ってジン達のとこに戻ったら、ガイも回復してるだろっ!よしっ!基地までは木の上を飛んでいくぞっ!」
最初の頃に比べたら木登りも早くなり、飛び移って移動するのも難なくこなせるようになっていた。
そうして木々を飛び移りながら基地へと到着し、3人の荷物を持ち、来た道を引き返す。
広場へ戻るための最後の木へ飛び移り、地面に着地する。
「おっまたせ〜!早かっただろっ!」
・・・・・・
「あれっ?ガイ?ジン?」
広場を見まわしてみても、先ほどまでいたガイとジンの姿が見当たらない。
「・・・どこ行ったんだ?トイレか?」
少し待っても戻ってこなければ、近くを探してみるか・・・と思っていたところで
カサッ・・・
(お、戻ってきた!)
「どこ行ってたんだよーっ!」
音のした方へ振り返る。
しかし、そこにいたのはルイが待っていたガイとジンではなかった。
そこにはいかにも悪そうな男達が5人もいて、ニヤニヤしながらルイのことを見ている。
「お、戻ってきたのか。」
「お頭ー!あいつめちゃくちゃすばしっこいですぜ!」
「お前がトロいから見失っただけだろーが。」
5人の男達が、先ほどお頭と呼ばれた、1番ガタイのいい男を先頭にゆっくりとルイの方へと近づいてくる。
ルイはジリッと少し後ろに下がり、警戒体制をとった。
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