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『捨てられた孤児が神界(最上層)を目指したら最強に!?〜仲間と家族のために世界をひっくり返す〜』  作者: 雨空 幸歩


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5話








 イノとロイに【インスペルス】の話を聞いてから、ルイ、ガイ、ジン、3人の日常は大きく変化していた。



 いつも通っていた”秘密基地”


 今までのルイたちなら遊んだり、おやつを食べたりして好きなように過ごしていた場所だ。


 しかし、明確な目標ができた3人はこの

 "秘密基地"で行う

 "秘密の特訓"を思いついたのだ。




「995っ...996っ...997っ…998っ...999っ...


 ラストーッ!1000っ!!!」



「「「だぁー......ハァ...ハァ...」」」



「今日のノルマっ、腹筋1000回クリアだなっ...ハァッ...ハァッ」



 腹筋1000回が終わったと同時に、3人とも力尽き、仰向けに倒れている。

 寝転がったまま、ルイがノルマの達成を喜ぶ。



 3人が考えた"秘密の特訓"はこうだ。


 ①腹筋1000回

 ②腕立て1000回

 ③素振り1000回

 ④スクワット1000回

 ⑤反復横跳び1000回


 このメニューを毎日、日替わりで行う。


 そしてこの特訓の後に、


 ・20mダッシュ100本

 ・模擬戦(負けた方が腕立て100回)


 を行う。


 10歳の子供たちが考えたにしては、かなり過酷な特訓だ。



 そうして特訓を始めて、3人ともすぐに後悔した。


【インスペルス】という目標ができて、舞い上がっていたのだ。

 どう考えても10歳の少年たちが初めて行うにはハードな特訓だったのだ。



(しんどいっ!ハラ減ったー!)


(きちー!誰だよこんな特訓考えたのー!ムリだろー!)


(・・・思った以上にキツイっ。)



(((・・・やめてぇー!)))



 心の中ではすぐにでも辞めてしまいたいと思っていた。


 しかし、誰も辞めるとは言わなかった。


 みんなが耐えているのに自分だけ辞めたいなんて言えない・・・と3人とも同じように思っていたのだ。


 それからも3人は過酷な特訓に耐え、一日、三日、一週間、二週間...と経った頃には徐々に身体が慣れていき、キツさが和らいできたのだ。


 それと同じく、身体の変化も感じ取れるようになってきた。

 筋力トレーニングのおかげで、3人ともしっかりと筋肉がついてきたことだ。


 ガイに至っては元々がっしりとした体格だったこともあり、更に一回りほど大きくなったように感じる。

 素振りの時の木の剣も今では全く重さを感じないのだ。



 そして模擬戦で頭角を表してきたのが、ジンだ。


 最初は剣の扱い方もままならず、不安しかなかったが、筋力がついたことと素振りのおかげで剣の才能が開花しつつあった。

 力技ではガイには敵わないが、身軽さを活かして攻撃をかわしつつ、相手の攻撃パターンを読み攻撃する方法を編み出したのだ。

 この方法で戦い始めてから、ジンは負けなしの無双状態となっていた。






「くそーっ!全然勝てねーっ!」



 本日2回目の模擬戦で、1回目と合わせて全敗中のルイである。


 毎日、特訓をこなし筋力もついてきている。

 剣術も上手くなっている。

 しかしガイとジンに、一向に勝てない。


 ガイとジンの2人になぜ勝てないのか。



 やる気...


 特訓内容...


 身体能力...




 どこも劣っているところはない。



 一つだけ、どう足掻いても変えられないものがある。


 それは、身長だ。


 ガイとジンは同年代の中でもずば抜けて大きい。


 そしてルイは...同年代の中でもずば抜けて小さいのだ。


 このハンデはすぐにひっくり返せるものではない。



「くそっ!俺ももう少し背が高くなればっ、」



「・・・でも背はどうしようもねーよなっ!うしっ!次は負けねー!諦めねーからなっ!ガイ!ジン!もっかいやろーぜ!」




「っまだやんのかよー」


「ハァ、ほんと元気だな。」



「もうバテてんのかっ!?俺が勝つまでやるからなー!」



「「なんでだよっ!」」





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それでは、また次の話でお会いしましょう!


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