4話
バーンッ!
「ただいまー!・・・お、まだ食ってねーじゃん!セーフッ」
「ただいまー!」
「ただいま。」
先ほどのガンズ同様、ドアを豪快に開け放ちルイ、ガイ、ジンが続けて入ってくる。
バンッ!
「アウトじゃー!バカもーん!」
ガンズ司祭が机を叩きながら3人を睨みつける。
「えーセーフだろー!じぃちゃんのケチー!」
ブー!ブー!
と文句を言うルイに対し、額に怒りマークを滲ませているガンズ。
「なぁーにが「ルイ。ご飯の後に私の部屋にいらっしゃい。」
「もちろん、後ろにいるガイ、ジンの二人もよ。」
にっこりと笑いながら言うマザーアンヌの後ろには、般若が見えた。
「「「はい・・・。」」」
言い返そうとしていたガンズも、触らぬ神に祟りなしと、そっと腰を下ろして席についた。
その後の夕食は何事もなく終えた。
ご飯作りはシスターが、片付けは子供達が行うことになっている。
片付けまでをしっかりと終えて、3人はアンヌの部屋へと向かう。
「ルイのせいで俺たちまでとばっちりだ。」
「そーだ!そーだ!気配を消して食堂に入ればバレなかったんだぞ!」
「ガイのデカい体で、気配なんて消せねーだろっ!」
「できんだよー!」
「できねーだろっ!」
「ハァ・・・」
ルイとガイの言い合いに呆れながら、先頭に立ちマザーアンヌの部屋まで向かうジン。
「お前たち、今からマザーアンヌのところに行くのか?」
「ブフッ!ほんとバカ三銃士だよな〜」
向こう側から歩いてくる2人組、最年長のイノとロイだ。
この2人は、一月後にはこの教会を出ていく。
「なんだとロイっ!バカとはなんだ!俺はバカじゃないっ!アホなんだっ!」
「ブァッハッハッ!どっちも一緒じゃねーかー!ヒー・・・腹痛い」
ルイの言葉にお腹を抱えて笑うロイ。
オレンジの髪にツンツンとした短髪、ルイのことを揶揄うのが趣味のようだ。
「ロイ。あんまり揶揄ってやるな。でもお前たち、ルールはちゃんと守らないとダメだろう。さっさと行って、マザーにたっぷり絞られてこい。」
「ぐっ・・・」
イノの言葉に、イヤそうな顔をするルイ。
イノは淡いイエローの髪で、短髪のサラサラヘアー。甘いマスクのおかげで、街の女性たちから密かに「イノ王子♡」なんて呼ばれている。
荒っぽいロイと王子様なイノ。
気が合いそうにない2人なのになぜか馬が合うようで、2人は親友同士だ。
「・・・なぁー、イノとロイはここを出てどうするんだ?」
ガイが2人に尋ねる。
「あ?俺らはあれだよ、2人で上を目指すんだよ。」
「「うえ・・・?」」
ルイとガイが首を傾げる。一方、意味がわかったジンは僅かに目を見開く。
「そう、上だ。毎年2回行われる入れ替え戦に、僕とロイは2人で挑戦するんだ。」
【インスペルス】(入れ替え戦)
・年2回、8月と2月に開催される催し。
・18歳以上なら誰でも参加可能。
・参加者でトーナメントを行い、5位までに入ったものが一層上へと登る資格を得る。
・逆に上層でのトーナメントで最下位から数えた5名のものは下層へと落とされる。
「すげー!そんなのがあるのかっ!?」
「ルイッ!俺らも挑戦しよーぜ!」
2人の話を聞いて、興奮するルイとガイ。
「俺たちが挑戦できるのは、8年後だ。」
「8年もあんのかー!じゃあさっ、3人で修行して俺らも上に行こうぜっ!」
「お、いいなそれー!」
「俺も乗った。」
この瞬間、ルイ、ガイ、ジンの3人で入れ替え戦に挑戦することが決まったのだ。
3人は入れ替え戦までにどんな修行をするかで盛り上がっている。
そんな3人を見ながら入れ替え戦の厳しさを知っているイノとロイは呆れながらも、この3人ならやり遂げそうだ、とも思ってしまう。
「そんな簡単な話じゃないんだぞ・・・って聞いてないか。」
「バカだからな(笑)
俺らが目指すのはそのもっと上・・・
エーテル(神界層)
だけどな。まっ、こいつらには関係ねー話か!」
「あなたたち、こんなところで油を売っている暇はあるのかしら?」
般若が微笑みながら近づいてきている。
この後、マザーの部屋でたっぷりとお説教を受けた3人。
そして、その一週間後には教会の外に生えていた草がきれいさっぱりとなくなっていたのだ。
積み上がった草山の傍には3人の屍が転がっていたとかいないとか・・・。
最後まで読んでくださってありがとうございます。
✨スタンプ✨気軽に押してください!
ポチっと(笑)
感想・レビュー・お気に入り登録、
めちゃくちゃ励みになります!
それでは、また次の話でお会いしましょう!




