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『捨てられた孤児が神界(最上層)を目指したら最強に!?〜仲間と家族のために世界をひっくり返す〜』  作者: 雨空 幸歩


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24/29

24話








 スラムの端にある森—


 そこにはガリュウ、リョウガ、ルイの姿がある。




「サナ達に教えたのは基本的な基礎能力を上げるための筋力トレーニングだ。体幹トレーニングと軽い筋力トレーニング...ここから脱出するときのためにも基礎体力が必要だと思ったからだ。・・・そしてお前達は、基礎体力は十分についている。だからもっと負荷をかけることにするぞ。かなりキツイが・・・着いてこい」


「おう!」「おう」






 それからは、地獄の特訓の日々が始まった。

 ガイやジンとこなしていた特訓はなんだったのかと思うほどに。


 腹筋は1000回からのスタートだった。

 しかし今までルイが修行でやっていた腹筋のやり方とは全く違っていた。

 ルイが知っている腹筋ではなかったのだ。



 まず最初にガリュウが木に登りお手本を見せてくれる。



「膝の裏で木の枝をしっかりと掴むんだ。これがしっかりできていないと木から落ちるぞ。その体制から90度に体を倒す。・・・手は胸の前だ。この姿勢ができたら体を90度起こす・・・これの繰り返しだ」


 木に登り、枝に足をかけ、上半身を木と水平になるように倒してそこから垂直に戻って1回。


 これが先ほどガリュウがお手本で見せた腹筋だ。


 不安定な木の枝の上で腹筋をするなんて、考えたこともなかった。


 あまりの難易度の高さに、ガリュウが実践している様子を見ながらリョウガもルイも呆然と上を見上げるしかできなかった。



 シュ—


 スタ—



 ガリュウが木の枝にぶら下がったまま、くるりと回りスッと地面に着地した。



「父ちゃん、すげー」

「・・・」


「すげーだろ?次はお前達の番だ。やれるか?ニヤ」


「やるやるっ!」

「やってやるよ!」



 ルイはスルスルと木を登り枝の上に腰掛ける。リョウガは苦戦しながらも、なんとか枝まで辿り着いた。



「よし。そこからさっき俺がやってたことを真似てみろ」



「よしっ!ふんっ・・・くっ・・・いち・・・に・・・さん・・・っきちー!」


「・・・いちっ・・・に・・・っわっ!!!」


「よっ・・・と」



 ルイが先ほどのお手本を思い出しながら、開始する。

 筋力はそれなりについているからか、ガリュウと同じようにちゃんとした腹筋になっていた。


 一方でリョウガは、今まで筋力トレーニングなど行ったことがない。

 始めて2回目を数えるときに足の力が抜けて落下してしまった。


 そこを、下で待機していたガリュウに受け止められる。



「リョウガには早かったか・・・お前は普通の腹筋から始めるか?」


「クソッ!もっかいだ!」


「次は受け止めないぞ」


「・・・ああ、余計なことすんじゃねー!」




 それからのリョウガは何度も登っては落ち・・・を日がくれるまで繰り返した。


 リョウガが登ったり落ちたりを繰り返している間、ルイももちろん苦戦していた。

 最初に出された1000回には到達できそうになかったのだ。

 ルイが30回を数えたときには、枝にかけている足も、腹筋も限界でスルッと落ちてしまった。

 リョウガ同様、1回目はガリュウが受け止めてくれたが2回目からは不要だと断った。


 結局初日は、何度挑戦しても30回以上連続で行うことはできなかった。

 それどころか最初の一回以降、30回にも到達せずに落ちるようになり段々と回数が減っていったのだ。



 リョウガとルイが散々な初日を迎えている横ではガリュウが淡々と腹筋をこなし、この先ルイ達がこなすであろうその他のトレーニングをしっかりと行っていたのだ。



 2人はそんなガリュウを見て、折れそうな心を奮い立たせ何度も木に登るのであった。




「今日はここまでだ」


 日が傾いてきたときに、ガリュウから声がかかった。


「っまだ1000回いってないぞ!」

「っああ、まだやれる」


「ダメだ、日が暮れると魔物が動き出す。それまでにメシを食って備えるんだ」


「「っ!!!」」



 そうだ、夜になると魔物が出る。



 家や仕事に行っている広場周辺には魔物避けが置かれている。

 その為、安易に森に入らなければ魔物と遭遇することはない。

 実際にリョウガはずっとスラムにいるが、魔物を実際に見たことがないのだ。



「モグモグ・・・とふちゃんは魔物を見たことはんのか?・・・モグモグ」



 3人並んで持ってきていたパンと干し肉を夕飯に食べながら、ルイが尋ねる。


「・・・ある」


「・・・どんなのだ」


「色んなタイプの魔物がいるんだ。小型の魔物であればお前達でも問題ないだろう。だが大型になると・・・俺もあまり遭遇したことがないんだけどな。これから実際に魔物と戦うことになるわけだが、絶対に油断をするなよ・・・小型でも魔物は魔物だ」


「ふぁかったっ!」

「・・・おう」










 もうすぐ日が沈む—



 これからついに、始めて魔物と戦うことになるのだ—








最後まで読んでくださってありがとうございます✨


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それでは、また次の話でお会いしましょう!


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