表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
『捨てられた孤児が神界(最上層)を目指したら最強に!?〜仲間と家族のために世界をひっくり返す〜』  作者: 雨空 幸歩


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

16/29

16話








 その後、サナの無事を確認した親子は自分たちのゴミ山へと戻っていった。


 戻ったといっても、ガリュウ達のゴミ山はサナのゴミ山のすぐ裏側にあったのだ。


 あのあと教えてもらった仕事は、このゴミ山を片付けることだった。

 ガラクタばかりを集めたゴミ山だが、中に貴重なものが混じっていることがあるらしい。


 不要なものと貴重なものを仕分けて、その"価値"によって現物で物資が支給される仕組みのようだ。


 そのため住民たちはその日を食いつなぐため、必死に仕事をこなすのだ。


 サナの母親が倒れる前までは、母親とサナで仕事に出ていたようだ。

 そしてまだ幼い弟は大人たちが帰ってくるまで、ガリュウの2人目の子供と一緒に過ごしているのだそう。



(・・・働いても貴重なものじゃなかったらご飯ももらえないのか・・・・・・俺が昨日もらったパンも、こんな大変な思いをして手に入れたものだったんだ・・・!)



 昨日の夜、ルイに食べさせてくれたパン。

 あの一つのパンが、サナ達にとってどれほど貴重なものだったのかを知ってしまったのだ。



(サナは何も言わずに俺にパンをくれた・・・俺はサナに何が返せるんだ・・・?)



 サナに話しても「気にしないで」と笑って誤魔化されるだろう。




 それならば、このゴミ山から貴重なものを探し出して少しでもサナに楽させてやろう。


 と意気込んでゴミ山に向かったのだ。







 ———







「これはっ?」


「いらないもの」


「おっこれは?」


「すごいっ!貴重なものだよ」






 意気込んでみたものの、仕分けが初めてのルイにはどれが貴重なものとそうでないものなのかも全く分からなかったのだ。

 そのためゴミを拾うたびにサナに確認をとっているのだ。


(・・・サナにまた迷惑かけてるなっ・・・クソォ・・・早くどっちか見分けられるようになんねーとっ!)



 ルイは迷惑をかけていると思っているが、正直ルイが手伝ってくれるだけでこんなにも作業がスムーズに進むことにサナは内心驚いていた。


「おかあさんと一緒にやってた時でもこんなに早く集められなかったのに・・・」




 ルイは体力お化けなのだ。

 ガイとジンにもいつも猿だと揶揄われていた。


 軽やかにゴミ山を登り、集めたものを下へ運び、また山を登る。

 これの繰り返しだ。

 しかしその作業をルイが苦に感じることは、全くなかったのだ。


 次々にルイがゴミ山から下ろしてくるため、下で仕分けているサナが大変だった。

 途中からそのことに気が付き、ルイも仕分け作業に加わった。




 ルイは途中からこの作業が楽しくなってきて、修行の一環だと思い始めていた。




(・・・ここに足を乗せると簡単に上がっていけるなっ!おっと・・・ここはダメだっ踏んだら崩れるな・・・!)




 そう簡単に登れないゴミ山をどう攻略しようかと考えながら登り降りするのが楽しくなっていたのだ。


 そうして夢中で作業をこなしていたので、時間の経過に全く気付いていなかった。

 気がつけば真上にあった太陽が沈み始めていた。



 これから、集めた貴重なものを持って朝の広場へと戻り、物々交換をしてもらうのだ。



 貴重なものばかり集めた箱を持ち上げてみると、ずっしりとした重みがあった。

 いつもサナがどれくらいの量を集めているのかは分からないが、これで少しでもサナの助けになれればいいな、と思ったのだ。







 ———










「つぎ!」



「・・・はい」



 広場に戻ると物々交換をする為の列ができていた。

 そこの最後尾へと並び列が短くなって行くのを静かに待った。

 ようやくサナの番になり、朝もいた高台の下にいた下っ端たちのところへと向かう。


 ルイが机の上に箱を置く。


「こりゃすげぇ・・・多いな・・・ガキ2人でこんなに集めたのか・・・。数えるから待ってろ。おいブータン!こっちきてこれ数えろ!」


「りょ〜か〜い」


 ブータンと呼ばれた(豚のような)男がルイ達のテーブルにきて、数え始める。


 そしてその数えている様子をルイはジッと見つめる。



(1つで1点ってわけじゃないんだな。)


 小さな石、ルイから見ればクズ石が10点と付けられていたのだ。


(あの石は何か価値があるから10点なんだな・・・何に使うんだ?)



 点数を付けているところを注視したから、今日集めた中で点数が高いものはしっかりと覚えた。


 ジンという頭脳明晰な人物がいたからバカ扱いされがちだが、ルイはバカではなかったのだ。


 ・・・アホなだけで・・・。





 そしてブータンが最後の1つに点数を付け終わったところで結果を待つ。



「おお〜いまのところ今日の最高得点だな〜76点だぁ〜」


「まじかよ、すげーじゃん」



(・・・最高得点・・・ってことは凄いんだよなっ!やったっ!)


「サナっ!」


「・・・・・・・・・」


 浮かれてサナの方を見ると点数を聞いてびっくりしたのか、固まったまま目を見開いていた。



「じゃー76点分な。早く決めろ」



 そういって机に出したのは交換できる物が書いてある紙だった。





 その紙を覗き込むと



 ・パン(1)・・・1点

 ・パン(5)・・・4点

 ・スープ(1)・・・2点

 ・スープ(5)・・・8点

 ・干し肉(1)・・・5点

 ・干し肉(5)・・・20点


 ・・・・・




 とたくさんの項目があり、食品、日用品、薬、雑貨など色んなものが書いてあった。


 品名の横には個数、そしてそれが何点で交換できるのかが書いてあるのだ。




「・・・サナっ、早く決めねーと」


「はっ!・・・ごめんね、あまりの点数に驚いちゃって・・・」



 目の前の男が早く決めろと言わんばかりに、トントンと指で机を叩き始めたのでサナに声をかける。


 しかしサナは紙を見ることもなく、困ったように男に話しかけたのだ。









最後まで読んでくださってありがとうございます✨


感想・レビュー・お気に入り登録、

めちゃくちゃ励みになります!


それでは、また次の話でお会いしましょう!


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ