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宣誓!人類の味方となるダンジョンにする事を誓います! 〜チュートリアルを装った攻略させないダンジョン作り〜  作者: 天沢与一


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101話 魔力操作

 おかしい。


 いくつか魔力について質問してみたけど、全然普通に答えてくれている。


 魔法陣の時も割と答えてくれていたけど、模様についてはお答えできませんって回答があったのに。


 こんなに制限が緩いのに何故魔力についてを聞いたら答えてくれないんだ。


 まさか、魔力の何について聞いているのかわからないから答えられないだけだったりする?ほら、例えば水について聞いた時、H2Oだったり液体だったり生命が生きていく上で必要な物だったり、答え方がたくさんあるように、魔力も一言で表せない、みたいな。


 今までの感じだとたぶん魔力の操作方法も聞いたら答えてくれるんだろうけど、魔力についてふんわりしかわかってない状態で聞いても理解できるとは思えない。


 となると……



「魔力の操作ができるようになるまでの手順を教えて。教え方は生まれたばかりで魔力も魔法もよくわかっていない子供相手をするみたいに1から最後まで丁寧に」



 この聞き方でどうだろうか。


 しかし、いつもなら質問したらすぐ回答してくれるのになかなか答えてくれない。


 ダメだった?どっち?


 数秒待って、返答を催促しようとした瞬間、ようやくAIは話し出した。



『回答。初めに、魔力の存在を感じる必要があります。やり方は2つ。瞑想を行うか、魔力操作が可能な人に外部から魔力を流してもらい知覚する方法のどちらかです。


 瞑想を行って魔力を知覚する場合は、目を瞑り、身体をリラックスさせ、心を落ち着かせます。何も考えず、思考が無になった時、だんだんと身体が火照り始め、その熱源が身体の中心部にある事がわかります。それを繰り返す事で熱を知覚するスピードがあがり、熱さにも慣れ、熱の存在が身体に馴染んだら魔力の存在がわかるようになります。


 外部から魔力を流してもらい知覚する方法は、魔力操作の行える者が己の魔力を対象者の体内に流し異物感を与える事で強制的に魔力の感覚を掴ませる方法です。比較的短時間で魔力の存在を感じられるようになりますが、体内に他者の魔力を流し込むのは危険行為であり、不慣れな者が行うと対象者が漏魔病(ろうまびょう)魔渇病(まかつびょう)魔塞病(ませきびょう)などの魔力に関する病気になる可能性があります。


 魔力の存在を感じる事ができたら、まずは体内で魔力を動かしてみましょう。中心部から身体の隅々に行き渡るように魔力を広げていきます。全身に魔力を広げる事ができたら、今度はそれを血が巡るように体内を巡らせます。


 意識せず魔力を体内に巡らせられるようになったら、いよいよ魔力を体外に出す段階に来ます。基本的に魔力はどこからでも出す事ができますが、初めての場合は手のひらからが推奨されています。手のひらに魔力を留められるようになったら、次は集めた魔力を動かしてください。手のひらから手のひらの間を行き来するイメージで行うと取り組みやすいかと思われます。手の届く範囲を自由に動かせるようになるまで練習してください。


 魔力をある程度動かせるようになったら、無機物に流し込んでみましょう。空の魔核に己の魔力を流し込み、魔核が紅色になったら成功です。もし魔核が砕けてしまった場合は魔力を流しすぎており、いくら魔力を流しても色が変わらない場合は一度に流す量が少なすぎています。


 どの容量の魔核でもすぐに魔力を込められるようになったら魔力操作ができるようになったと言えるでしょう』



 ……あ、終わった?


 めちゃくちゃ長かったな。どうりで回答するまでに時間がかかっていたわけだ。


 いろいろ気になるところはあるけど、話をまとめるとまず自分の中にある魔力を感じるところから始めないといけないんだな。そこから体内で魔力を動かせるようにして、体外に出せるようにして、体外で魔力を動かせるようにするってことか。


 全然使ってなかったAIのログをみて、後で教えてくれた内容をスマホにまとめよう。


 魔力の知覚、かぁ……


 魔力操作できる人なんてそこら辺にいないだろうし、瞑想するしかないよな。



「瞑想してから魔力の存在を感じられるようにはどれくらいかかる?」


『回答。当人の才能によって異なります。』



 いや、そうなんだろうけど。



「早い人はどれくらいで、遅い人はどれくらい?」


『回答。早い人は1日で魔力がわかるようになり、遅い人は数年かかる場合もあります』



 数年かかるのは困るな。自分に魔力の感覚を掴む才能があると信じるしかないか。


 後で瞑想を試してみるとして、そもそも魔力について聞き出したのってこの目の前にある魔法陣を使えるようにしたいからなんだよな。


 作った魔法陣は色のついた魔核で構成されている。


 今の魔力操作の話だと、空の魔核に魔力を流し込んで魔力の籠った魔核にする段階までしか話されてなかった。そして魔力を流しすぎると魔核が壊れるとも言っていた。


 魔法陣を光らせる、つまり使える状態にするには魔力を流す必要があるって考えたのは間違いだったのかな。



「魔法陣の作り方も教えてくれたりする?」


『回答。魔粉(まふん)魔液(まえき)に溶いたもので陣を描けば完成です』



 驚くほどシンプルな回答だ。魔粉も魔液もなんだよ。



「魔粉ってなに?」


『回答。魔力の籠った粉です』


「魔粉の作り方は?」


『回答。魔力を吸収し続ける性質のある物体を粉状にすれば完成です』


「魔核はその物体に該当する?しなかったらその理由もお願い」


『回答。該当しません。魔核は魔力を保持する性質はありますが、魔力を吸収し続ける性質を持っていません』



 ……ようは魔核は魔粉にはなり得ないってことだよな。魔粉にならないんだったら、俺がこの1週間魔核を砕き続けたのも無駄だったってことだよな。


 よく考えたら違うのも納得なんだけどね。ダンジョンで使う機械で魔核のバッテリーが必要なのは、魔核に魔力を吸収し続ける性質がないから。逆に魔法陣はどう見てもバッテリー的な要素はない。


 まじで無駄なことした。もっと早く魔力について、魔法陣の作り方について聞いておくんだった。どうせ答えてくれないんだろうなとか考えちゃダメだ。



「……魔液の作り方は?」


『回答。魔力を保持する性能のある液体に魔力を限界まで流せば完成です』



 なるほどね。魔法陣を作るのにもそう簡単にはいかないか。


 魔力を吸収し続ける性能のある物体と魔力を保持する性能のある液体を用意しないといけないのかぁ……どこで手に入れられるんだろうね。というか何が該当するんだろうね。


 AIに今聞いてもいいけど魔核を砕いた作業が無駄だったって知ってかなりショックを受けているので、後でにしよう。というか今日はもう帰ろう。


 明日人に会う予定あるし。

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― 新着の感想 ―
>いくつか魔力について質問してみたけど、全然普通に答えてくれている。 (中略) >こんなに制限が緩いのに何故魔力についてを聞いたら答えてくれないんだ。 魔力について答えてくれてるのか答えてくれない…
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