表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
宣誓!人類の味方となるダンジョンにする事を誓います! 〜チュートリアルを装った攻略させないダンジョン作り〜  作者: 天沢与一


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

116/131

96話 手段

 流石に密入国させるのは普段は一般市民でしか無い俺にとって難しすぎる。



「念の為聞くんですけど、仮に俺がイギリスに行って直接会っても、話してくれなさそうですか?」



 俺は対して英語話せないけど、相手が想像通りの人物なら、向こうが日本語を話せるだろう。


 向こうに行って解決するならそれが一番手っ取り早いけど……




「無理だろうな」



 まぁ無理か。


 わざわざ町田ダンジョン内でと指定していたし、奈那さんならそこら辺をしっかり確認するよな。



「絶対に日本に密入国させるしかないってことですか」


「そうなる」



 俺ができる方法としては、ダンジョン産アイテムを使うくらいしか思いつかない。


 転移系のアイテムは主に空間転移の水晶、空間転移の宝珠、時空間ポータルキーがある。前にAIに聞いた時そう言われた。


 空間転移の水晶は500万ポイントだが、使用者が行ったことのある場所にしか転移できない。

 空間転移の宝珠は行く場所が具体的にイメージできるなら使用者が行ったことのない場所にも転移できるが、5000万ポイントも必要である。

 時空間ポータルキーは要するにどこ◯もドアだ。5億ポイントかかる。論外。


 一応5000万ポイントは持っているけど、青髪の探索者に使わせて日本に来させたとして、俺は飛行機で帰らなければならない。時間に差がありすぎるし、だとしたら俺も転移で帰りたい。そうするとイギリスに入国するのにもう一個空間転移の宝珠が必要になってくる。入出国履歴がバグるからな。

 帰りは帰還ボタンで帰れるけど……


 流石にまだ1億ポイントは持ってない。


 うーん……一度イギリスに行って帰ってきて、その後空間転移の水晶を使えば5500万ポイントで済むか……?


 でも、そもそも5000万ポイント使うのもあまり気が進まない。となると残りは空間転移の水晶しか選択肢がないのだが、相手が日本に来たことあると思えないな。


 蓮見に頼んで代わりにアイテム出してもらったらなんとかなりそうだけど、それにはたぶんダンジョンに捕まってる2人を殺すか解放する必要がある。そこら辺のゴタゴタに巻き込まれたくないから無しだな。頼みを聞いてくれるとも限らないし。


 他にも転移系のスキルを取るという手段があるが、どっちにしろ空間転移の宝珠と同等以上のポイントがかかる。



「難しいですね。方法がない訳じゃなさそうですが、時間がかかるか面倒くさい方法しか思いつかないです」


「ダンジョンマスターの君でもすぐにどうにかできそうにないってことか」


「ええ。残念ながら」



 もしかしたら俺が思いついていないだけで他に方法があるかもしれないけど、今は思いつかない。



「しかし、絶対に無理なわけではないんだな?」


「まぁ、そうですね」


「ふむ。となると私が用意した手段は無駄だったかな」


「さっき奈那さんでも無理って言ってませんでした?」


「私には無理だ。そんな事できる手段も能力もない。だからできる人に頼めばいいと思ってな。ほら、君の元にも来ただろう?政府の人間が。知っていると思うが、私の元にもあのドラゴンの件について事情を聞きに来た。その時連絡先を交換していたんだ」


「……まさか」


「あぁ。その時の人に連絡を取って、イギリスから日本に密入国させたい人がいるが可能かと聞いた。私よりは可能性がありそうだろう?詳しい内容は話していないので安心してくれ」



 そりゃ国の人間なら不可能じゃないと思うが、だとしても詳しい内容も知らずに密入国させたい人間がいると言われたところで聞く訳がないと思うんだけど……


 でも奈那さんは用意した手段と言い切っていた。


 どう説得したんだろう。



「それで、密入国の手伝いをしてくれるんですか?国の人間が」


「結論から言うとそうだ。ただし、条件をだされてな。まず私の元に来た人間に相談した結果、少し上の権限を持った人を紹介された。特殊建造物対策局で室長補佐をしている人間だ。その人は1人の人間を密入国をさせる代わりに特殊建造物対策局の解体を手伝って欲しいと言ってきた」


「は?」



 なんで特殊建造物対策局に所属している人が自分の局の解体を望むんだ?


 それを、手伝えって……何をどう手伝って欲しいんだろうか。



「手伝えることなんて無いと思うんですけど」


「向こうはあるらしいぞ。特に私ではなく蒼斗くんにな」



 俺かよ。ということはダンジョンマスターの力が必要なのかな。



「君が政府の人間の事をよく思っていないのは知っている。ただ、私の用意できる手段はこれくらいだった。蒼斗くんの方に彼女を日本に連れてくる手段があるなら、政府の人間と無理に手を組む必要はないだろう。ただ、それは時間がかかるとの事だし、まず向こうの話を聞いてから手を組むかどうかを決めてもいいんじゃないだろうか?」



 国の人間ともあんまり関わりたくはない。ただ、特殊建造物対策局の解体については興味ある。対策局の所為で俺は表に出ることになった。解体されるなら嬉しい。


 でも、どうやってするつもりなんだろう。


 話を聞くだけならありなのか……?


 俺が悩んでいると、奈那さんは無理する必要はないと言ってきた。


 最終的に話を聞けるなら、本当にどっちでもいいのだろう。



「……悩みますね」


「ちなみに君の手段はどういうのなんだ?」


「シンプルにダンジョン産のアイテムを使う方法ですよ。ただ、必要なアイテムを購入するには貯めていたポイントをほとんど使うことになるので、やるとしてももう少しポイントに余裕が出来てからでいいと思っています」


「なるほどな。確か、ポイントを得るには人類をダンジョンに呼び込まないといけないんだったか」


「はい。一気に21階層に飛ぶ方法が公開されたので、最近また人が増えてきましたがそれでもまだ足りないです」


「とはいえ、そのアイテムが購入できれば確実に連れて来れるんだろう?」


「えぇ。思い浮かべた場所に転移するアイテムなので」


「初めて聞くアイテムだな。実際に見てみたい。もし使用するタイミングがあったら呼んでくれないだろうか」


「使うとしたら青髪の探索者を連れてくるタイミングなので、呼ばずともたぶんその時は一緒にいると思います」


「蒼斗くんが政府の人間と手を組まなかった時はそうなるな」



 そうだな。手を組んだらわざわざ転移アイテムなんて購入しないし。


 アイテムを選ぶなら5000万ポイント。国の人間と手を組むことを選ぶならポイント消費無しだが、面倒ごとに巻き込まれる可能性あり。


 消費ポイントが500万だったら迷わずそっち選ぶんだけどなぁ……5000万ポイントはちょっとハードルが高い。不可能じゃ無いんだけどさ。


 本当に悩みどころだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ