米軍が異世界に来たらしい
花火会が終わるとシェリルは片付けを手伝って自室に戻る
「やっぱり若いっていいな、腰の疲れがあまり感じなくて済む」
「マスター、おっさん臭いですよ」
トカレフが部屋のドアを開けながらツッコミを入れる。シェリルはそのままだるそうにベットに倒れこむ
「トカレフ....向こうの世界とこっちの世界を行き来することは可能なのか?」
「急にどうしたんですか?」
「いや、前に商人が面白い本を買わせてきたんだ。異世界人が向こうの世界に帰る物語だ」
「そうでしたか...ですがそれは難しいです。膨大な量の情報、位置、魔力、術式が必要です」
「....それじゃ、趣味程度にそっちもやってみるか。まぁ先延ばしになるがな」
貴重な情報を手に入れたシェリルに、通信が入る
「"こちら監視室、帝王様聞こえますか?"」
「"ああ、聞こえるがどうした?"」
「"周りの赤外線センサーと熱感知センサーに反応がありまして確認してみたところ、車両や銃と思しき武装をした兵士を確認しました"」
「"陸上偵察無人機の偵察を開始。もしもの為に攻撃ヘリの用意を命じる"」
「"了解しました"」
シェリルが無線を切るとだるそうにする
「また女神のめんどくさいサプライズか?」
「どうだ?周りに変化はあるか?」
「ダメです。何も変化がありません。GPSや無線機、衛星電話などの通信機器も鉄くずになりました。しかも地球には居ない生物までいました。そして仲間が何人も....」
「暗い話はやめろ、皆が不安になる」
「了解です...」
ここ何日も森を迷って銃弾や燃料もほとんどない...仲間だってモンスターに....最悪の状況だ
その時、奥のしげみから「ガサガサ」と物音が聞こえて兵士は警戒をする。出てきたのは、黒く加工されたステルス性抜群の蜘蛛型ゴーレムだった
「蜘蛛の....ロボット?」
「"ここはインピリア帝国の所有地である。ただちに立ち去るか、武装解除せよ"」
蜘蛛の口から声が聞こえてくる。兵士たちは弾倉と薬室に入っている銃弾を抜き、武装解除した。そして蜘蛛型ゴーレムに連れられてインピリア帝国内に連れてこられる。待ち構えていたのはシェリルだった
小さな少女?なぜここに...
「まずは武装解除に感謝する。私はインピリア帝国をまとめている、シェリルだ」
まとめ役?!こんな少女が?!
「こちらはアメリカ総合軍第六特殊部隊です」
「...隊長さん、こちらでお話ししましょう」
シェリルは米軍の隊長を部屋に連れて行く
薬室:銃弾を発射する場所
弾倉:薬莢が多くしまえる場所。マガジンとも呼ばれる




