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「時空の交差点を護る女神たち」(セーラー服と雪女 第24巻)  作者: サナダムシオ


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③ 訪問者対応

「地下世界そのモノは、みんな平和的に暮らしているのよね?」

 京子が尋ねる。


 ネアンデルタール人やモヘンジョダロの生き残り、それに爬虫類族たちが、何の問題も無く共存している事が、彼女には不思議に思えるようだった。


「ええ、つい最近まで、トカゲの女王が暗躍していたようですが、雪子さんのおかげで、今は大丈夫なようですね。」

 伯爵が、答えた。


「本当に?ニワカには信じられないわ。」

「カグヤさんも、同意見のようでした。でもトカゲの女王はアラハバキの一派で、好戦的かつ、征服欲に溢れていましたが、同じ爬虫類族でも、ウアジェト女王は、平和的なビジネスがお好きなようです。」


「ふ〜ん。」 

「それにここのハダカ猿族……つまりニンゲンたちも、地上人よりずっと、平和的思考の持主みたいですね。」


「なら、私たち地上人は、一体何処で、生き方を間違えたのかしらね?」

「……私が見たところ、産業革命辺りの時代から、怪しいですね。」


「……ああ。」

「あの辺から、"自然破壊無くして文明の発展無し"みたいな流れになりましたね。」


「そのウチに、地球から大きなしっぺ返しを喰らいそうよね?」

「時々起こる大きな地震や台風なんかが、ソレなんじゃありませんか?」


「そうね。それにしても、どうして人類だけが、大人しく地球環境に馴染んで、暮らせないのかしら?」

「鳥族や爬虫類族が、かつてクロマニョン人をイジッた時に、何かバグでも生まれたのでは?」


「……やっぱり、貴方もそう思うのね?」

 二人が、そんな話を続けていた時だった。

 サン・ジェルマンの左腕のガジェットから、アラーム音が鳴り出したのだ。


「お客様みたいですね?」

 伯爵が、黒いビートルの運転席から身を起こす。

「……そうみたいね。」

 助手席の京子も、異変を目視で確認した。


 何処の時間軸から来たのかは不明だが、機関銃で武装した一個中隊が、とある穴から、出て来るところだった。軍服のソデに"かぎ十字のマーク"。ナチスだ。


 彼等は、あらゆる時間軸からやって来る。

 余程、地下世界に御執心のようだった。

 多分、例の南極点のポータルから入って来たのだろう。


 伯爵と京子は、直ちにビートルを現場に飛ばした。

 丁重にお帰り願うつもりだが、相手が聞き入れない場合は、戦闘もやむ無しだ。


 その場合は、サン・ジェルマンの各種戦闘用ガジェットと、京子の氷雪系の能力の出番である。


挿絵(By みてみん)

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