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「時空の交差点を護る女神たち」(セーラー服と雪女 第24巻)  作者: サナダムシオ


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㉖ 二人の仲

「さあ、アポピス。何時までもこんな三次元世界で、イタイケなニンゲンや頭足類を相手に、神様ゴッコなんかしてないで、早く我々の世界に帰ろう。迎えに来てやったぞ。」

 セト神の成雪が、そんな事を言った。


「……私と勝負して勝ったらな。この地で千年も待っていたのだ。嫌でもヤッてもらうぞ!」

 アポピスもそんな事を言う。


「またまた、そんな駄々をコネて……貴様はこれまで私に、一度として勝った事が無いではないか。」

「いいや、今日こそは勝ってみせるぞ!」

 アポピスは初めて、余裕の無い表情を見せた。


 そして彼の方から、セト神の成雪に飛びかかった。

 アポピスからの、激しい剣撃の連続技。

 ソレを全て、涼しい顔で受け流してしまうセト神。

 その様子は、誰の眼にも、格の違いを感じさせるモノが有った。


 直上からの攻撃は、両耳の先で白刃取り。

 後ろから薙ぎ払うと、尻尾の先で剣を叩き落とす。

 正面からの攻撃は、全て杖で受け流してしまう。

 彼の防御には、全く死角が無かった。


 やがてセト神は距離を詰めると、杖の先でアポピスの剣を引っ掛かけて、それをサッと奪い取ってしまった。


「くそっ!」

 ムキになったアポピスは、セト神に素手で組み付いて行く。セト神も杖を投げ捨て、応戦する。


 やはり、アポピスのどんな打撃も蹴りも、セト神に受け流されてしまう。何のダメージも与えられない……"暖簾に腕押し"とは、正にこの事である。


 最終的に、二人の両手がガッチリと組まれた。レスラー同士が、チカラ比べをする、あの状態になったのだ。


「どうやら、ココまでのようですね?」

 まだまだ余裕のセト神。

「捕まっちまったか、くそっ!」

 対して、後が無くなった表情のアポピス。


 その状態で、セト神の成雪が、眼を閉じて何やら念じているように見えた。


 すると、アポピスの姿が、段々ドットの集合体のようになって行き……やがてそのドットが細かくなり…最後はすっかりチリのようになって、消えてしまったのだ。


 それを見届けると、成雪はセト神の変身を解除して、元のニンゲンの姿に戻った。

「貴方、今ナニをしたの?」

 雪子が皆を代表して、疑問を呈した。


「アポピスを、四次元世界に帰しました。しばらく帰って来られないように、念のため、三次元世界の物理的ボディは、消滅させておきましたよ。」

 まるで何でも無い事のように、セト神の成雪は、そう答えたのである。

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