表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
「時空の交差点を護る女神たち」(セーラー服と雪女 第24巻)  作者: サナダムシオ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

23/32

㉓ チカラ対チカラ

 京子は右手を前に突き出した。

 とたんに、アポピスの剣を握った右腕が、見る見る凍りついて行く。コレには、流石の彼も少しばかり戸惑ったようだった。


「なる程。水分を含んだモノなら、どんな対象物も凍らせる事が出来るのか……しかし甘いな。」

 彼は左腕で、自分の右腕を引きちぎると、地面に放り投げた。

 

 右腕は粉々に砕け散り、落ちている残った剣を、左手に持つ。そして次の瞬間、右肩から、新しい右腕が一瞬で生えた。まるでトカゲの尻尾だ……いや、むしろピッコロ大魔王か?

「凍らせるのなら、最初の狙いは、頭か心臓にしないとな?」

 彼はニヤリと笑いながら、そう言った。


「どうせそこには、何かしらの防壁か結界が、張ってあるのでしょう?」

 京子が言った。


「ほう。よく分かったな?」

「私も時々、爬虫類族と手合わせするのよ。でも私が知る中で、貴方ほど紳士的な、アラハバキは居ないわ。」


「キサマが今まで、どんなアラハバキ一派に出会って来たのかは知らんが、私こそが、それらの祖である事は確かだ。子孫が姑息なマネをしたと言うなら、謝罪しよう。」


「……ああ、こんなの勝ち目無いわ。誰か交代して。」

 京子は潔く諦めた。

「じゃあ、私が。」

 雪子が前に出て、剣を青眼に構えた。


「ほう、コレまた変わり種のニンゲンだな……並行世界の自分の同位体から、チカラを集めて強化したのか。その上、不老不死ときている。」


「あなたには……ソレが見えるのね?」

「キサマのように、チカラをダダ漏れにしておれば、嫌でも気がつくわ。その点、先程の者は、上手く隠しておったな。だから不意打ちを食らってしまったが……。」


「そう。じゃあ遠慮無く行くわよ!」

 雪子はそう言うと、剣を上段に振りかぶり、素早く振り下ろした。

 それと同時に、火の玉がアポピスに向かって飛んで行く。


 アポピスは、剣を自らの顔の前に立てると、その火の玉を正面から受けた。

 火の玉は左右に切り裂かれ、彼は当然のように、ノーダメージだった。


「まあ、想定内よ。でも、コレは如何かしら?」

 雪子は続けて、次の一手を繰り出す。

 彼女は剣を投げ捨て、いつの間にか、真っ黒な雲に覆い尽くされた空に向かって、両手を突き上げる。


 そして、その手を振り下ろした!

 次の瞬間、何百、何千という数の稲妻が、立て続けにアポピスに向かって降り注いだ。


 しかし、彼は無キズだった。

「……つまらんな。コレでは、そこらのレーザービーム兵器と、大差ないではないか。」

「……本当にそうかしら?今の直撃を受けて、あなたの電磁防壁は、もう使い物にならないはずよ。」


「何だと?まあ、それも良かろう。いいハンデだ。それに元々そんなモノは、私には必要ないからな。」

 アポピスは、そうウソぶいた。


挿絵(By みてみん)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ