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3020ストーリー~『第二の地球』と戦士の記憶を辿りながら~  作者: ユニィウルフ
〈第二章〉未来を渡りし者へと告ぐ

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21-2 再び、遺跡へ

 

 ――そして、翌日……。


 私達は、浩司達の後に続き、拠点内にあるテレポーターを使って、一瞬で『第二の地球文明の遺跡』にある拠点の場所へ座標を定め、岩に足を着いた……そこに、黒いベンツから、ボディガードが扉を開けてゆゆが降りてきた……私達はすぐさまにゆゆと合流して、遺跡の入口へと入っていった……。


「急いで出発しましょう!」


 中に入っていくと、相変わらず薄暗い上に、石で建てられた構造になっており、声もこだまになっていた……私達は慎重に前へ進んで行くと、ラッキーは先行して、私達を呼び止める。


「イリルにセナ! 見てくれ!!」

「どないしたん? 早速、見つかったか?」

「お宝が入っているコンテナだぜ!」


 ラッキーは大きく手を振りながら、いかにも妙な所で置かれている金色のコンテナを声を高くして引き留めたのだ……この『第二の地球』のあちこちに誰のものでもない勝利品がコンテナに隠されているそうだ……。


 すると、浩司は呆れた顔をして、ラッキーに早く進もうと話す――


「この辺は全部見てもうたから、宝なんてあるわけないやろ……寄り道してる場合やないて!」


 ラッキーはコンテナを開けようとするが、羅城は、コンテナに向かって剣を取り出した。


「あのデカ物のへそくりかもしんねーし、隠された財宝かもしれねーじゃん! 開けといて損はねぇと思うぜ?」

「原生生物の『ミミッコンテナ』だな……欲深きならず者の天敵と言ったところか……ラッキー殿、すぐ排除するからそこを避けてくれ」

「漫画や童話に出てくるミミックみてーなのか? 現実にいるわけ――」


 ラッキーが目をつぶりながら、開けようとした瞬間、金色のコンテナから牙を見せるぐらいの大きな口を開けて、ラッキーを嚙みついてきた!


「ぎゃぁあああああ!! なんだよ!! この詐欺師がぁぁぁぁあ!!」


 羅城の推測通り、原生生物の『ミミッコンテナ』だった! 私とセナとみかんはラッキーを掴んで、引っ張ろうとしたが、顎の威力が強くいくら引っ張っても全然抜けない……。


「抜けへんねんて~~!! ラッキーちゃん!!」

「『押してダメなら引いてみよ』、つまり引いてダメなら押してみるといいどす~」

「……ミミッコンテナって、意外と自我があるのね? 押してみるわ……ラッキー、暴れないでちょっと我慢しなさい!」

「……?!!?」

「があぁぁぁ?! 出られたぜ~~!!」


 ラッキーを押し出すと、ミミッコンテナは苦しそうな表情で吐き出すように、ラッキーが宙を舞うように飛んで行った……私達が尻餅を着いた瞬間、羅城はTypeの力を使ってミミッコンテナに剣を突き出す。


「はぁっ!!」

「~~!! ~~!!」


 ミミッコンテナはうめき声を発しながら、消滅していったのだ……宙に飛んでたラッキーは地に不時着した……。


「壊れるかと思った……」

「皆さん! こちらをご覧ください~」

「……これって……?」


 私の足元に、キューブ状の何かが落ちていった……セナに確かめてもらうと、危険物じゃないらしいが、正体不明の物体だと表示されていた……ゆゆは何か知っているかのような顔で話していた……。


「先程、ミミッコンテナが見張ってた鍵のような物どすなぁ~」

「知っているのだろうか……?」

「ええ、これは我が家のひいおじい様から言い伝えられた事なんですが、この遺跡は長年にわたり、壁画に描くことでかつての地球の歴史を残していったそうですよ~。ましてや、壁画をわざと砕いて、自らのみが通れる場所を創り上げたんだとか」


 ゆゆは、真剣な表情で壁画の事を知っていることを話していた……その横にラッキーは得意げに立ち直った……。


「つまり、俺様の目は間違ってねぇみてぇだな~~!」

「それとこれとは話は別よ! 以前、重工機がウイルスにかかったの覚えてないの?! 最近、AIアシストロボットを標的にしたやつが出てるのよ!」

「あっ……! 忘れかけてた……! あんときはあの変な武器の小僧の事で頭いっぱいだったから……」


 ラッキーはタットンの事で頭いっぱいだったらしく、メールでのウイルス感染での件については忘れかけてしまったようだ……セナが思い出させると浩司は足を床で連続で鳴らしていた……。


「詐欺の話は帰ってからしいや! 今は鍵穴を探す事やろ! んで、これはどれの一部なんか……?」

「すんません……この模様の壁画は沢山あるんですわ……」

「……」


 私は壁画に関する事で、何だか薄っすらと思い出してきたような気がする……。


 私が見てきた壁画に、人間とロボットの間には、正方形の模様があった……機械のような物体だったような……そこで、銀髪で博識な博士らしき人物と共に、もっと奥の場所へと行く時に、何らかの形で階段を出現させたんだったっけ……確か、その壁画はここからそう遠くないはずだったような……。


「みんな……ちょっとついてきて……私……なんとなく思い出してきた気がする……」

「また唐突に思い出してきたか……?」


 私はみんなを呼び出すかのように、思い出した道なりに沿って、暗闇や仕掛けを乗り越えていき、例の壁画がある場所へと辿り着いた……。


 しかし、壁画の前には眠りについている、大きな原生生物がそこに置かれているかのように住み着いていた……みんな、ココなのかと疑うような顔をしていた……。


「……門番がいるね」

「イリル殿……本当にあそこの壁画なのか……? 気性が荒い原生生物、『ギャング・ハイイヌ』が住み着いているぞ……?」

「うん……」

「しかし……奴は危険な原生生物でどっちにしろ倒さないといけない……野生の『ギャング・ハイイヌ』は気にいった場所があると縄張りを広める習性がある……その上で無差別に生命を襲ってしまう……寝ている隙を突いて急いで倒すぞ……」


 羅城は剣を取り出そうとしたが、ゆゆは弓矢を取り出し、羅城を引き留めた……。


「お待ちなされ! ここはうちに任せてくださいな」

「えっ……? なんでや?!」

「散々戦ってきて、さぞ大変でしょう? うち、弓道習っとるんで、この程度ならうちのみでもいけます~」


 ギャング・ハイイヌは耳をピコピコをして目を開け始めた……!


「あっ、起きてまう! 戦うならいまや!」

「私が行ってくる……!!」


 私はすぐさまに、片手剣でTypeの力を使って攻撃して、ギャング・ハイイヌの身体を狙った……! ゆゆは少し離れた所で、『Leaf』タイプの力を使って矢を放ち、ギャング・ハイイヌの頭部を攻撃した……。


「そおれぇ!!」


 すると、『光合成』反応が起こった上に、ギャング・ハイイヌは不意を突かれて、抵抗しながら暴れるも、ゆゆが連続で矢を放った為、『光合成』反応がたくさん起こり……ギャング・ハイイヌは立てずに消滅しそうになっていた……。


「はぁっ!!」


 私はレーザーを放って、ギャング・ハイイヌにトドメを刺したのだ……。 


「大きいけど……大した事なかったね……」

「見事だ、イリル殿にゆゆ殿……」

「イリル! この壁画に鍵をはめてみて!」


 セナに差し出されたキューブ状の鍵をはめ込み、記憶の中にあった壁画と同じだった……すると、部屋全体が揺れ始めて、壁画の下に階段が現れ始めた……!


「噓?! 動いたわ!!」

「やっぱりおめぇは、オレらよりもこの遺跡に深いかかわりがあるみたいやな……」

「この奥に『シャドウ・インフルエンザ』に関する何かや敵対関係が出現する可能性が高い……気を引き締めろ……」


 私達が暗い階段に入ろうとした……きっと、この中にはきらりが言っていた、『修正』に関する何かが眠っているはず……そう思っていたら、後ろから聴いたことがない機械の声が小さい声で話しかけてきた……。


「お客さん……?」



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