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桃との因縁


 ――その一方で……。

 メイキョウ地方のとある場所……薄暗い、コンクリートの壁ですり足で歩く靴音と、受刑者の小声がハッキリとよく聞こえる程の物静かな、檻の中の部屋に女性と片翼の男性が二人……。

 そんなコンクリートの壁を、禍々しい穴で引き裂きながら、再びやって来たと言う、片翼の男性が腕を組みながらめありをそっけなくとも褒めたたえてた……。


 「ふーん、どうりでレイト地方のウイルスがあちらこちらに散らばってるワケか。その上で、先遣隊の所にズィーヴェン星人を送り込ませたのか」

 「そうよ……桃の知り合いの戦士がそこにいるって聞いたから、少し混乱させないとね……!」

 「まぁ、エイズが君の忠誠心を受け取ったからって、約束通り、君にウイルスを操る力を授けるってさ」

 「ご報告ありがと」


 めありは片翼の男性の視線をそむけながら、話していた……すると、片翼の男性は帽子を片手で直しながらめありに問いをかける……。


 「それにしてもさ、一般人の分際にもかかわらず、フューチャーファイターズも桃とかいう女の事もよっぽど嫌いみたいだね」

 「当然でしょ……! 学生時代に目立たなかったあの女が、突然になって人気が出だした上に私に恥を晒したんだから! ……あれは小学生時代の頃だったかしらね……」


 めありは小学生時代の頃を不機嫌そうに思い出していた……。


 ――時は遡る事、2999年の9月、蝉の声が聞こえなくなるが、まだ暑い日が続く頃……小学校では長い休みが明けて、全児童が次々と門をくぐり抜けて学校の中へと入って行った……。

 そんな中で、男子児童達の視線が止まる……紫色のワンピースでブランド品のトートバッグを両手で持ちながら、新品同様なランドセルを背負った『四季目 めあり』の姿だった……。

 裕福な家庭で育った彼女は、小学校時代をある意味で満喫していた……彼女に好意を持っている男子に対して、自分のいいようにこき使ったり、告白を受ける事を言い訳にして弄んだりしていた……例えば、ある男子児童から告白を受けた時だった……。


 「それじゃあ、私に対するラブレターを書いてくれない? 心に響いたら、OKしてあげるわ」

 「本当?! んじゃあ早速、書いてあげるね……!」

 (よし……また下僕をゲット……! 男ってほんっと単純……! 私のワガママを何でも受け入れてくれるし、贅沢なものを手に入り放題!!)


 めありは表では、緊張していた面だったが、脳内では満開の笑顔でいたのだ……そして、その男子児童はめありに対して、大切にしていたレアアイテムのシールを渡したり、めありから安物のシールや給食の嫌いなものを男子児童の都合がいいように押し付けたりしていた……そして、男子児童から家に遊びに来てと誘うと、めありは首を縦に振っていた……しかし、当日になると、男子児童の電話からめありの声が聴こえてくる……。


 「もしもし? ああ、めありちゃん……えっ……?」

 「ごめ~ん! 昨日佐藤くんから遊園地に誘われたの~だから、こっちには来れないの~!」

 「そんなぁぁぁぁ~~だったら今まで、渡した物返してよ~~!!」


 男子児童は涙で溢れかえながら、めありに話していたがそうとも知らずにめありは電話を切った……。

 こうして、めありは次々と好意を持っている男子児童に近づき、自分が都合のいいように利用していたのだ……もちろん、遊園地に誘ったと言う男子児童も含めて、彼女の犠牲になってしまったのだ……そんなことは女子児童はいつまでも許してくれるわけなかった……。

 夏休みの校庭開放日、女子児童二人は、テントの下にある等身大の機械を前にスパナをいじっているとある女子児童に近づき、声をかけていた……。


 「機山さん……相変わらずマシンをいじってるね……」

 「やぁ、鈴木さんに山田さん! 丁度、自由研究の宿題の最中なんだよ……!」

 「これ、自由研究なの?! そう言えばあんた、去年は全自動チョコレートメーカーを作ってたっけ……」


 機械をいじっている女子児童……そう、当初の『機山 桃』だった……桃はこの時も機械いじりをしては何かを作ったり、修理したりを機械中心の生活を送っていた……。 


 「二人共、どうしたんだい? 山田さんは元気がないみたいだけど……?」

 「……うわぁぁぁぁぁん!! 前から好きだった、同級生のタカシ君がぁぁぁぁぁ……めありに取られちゃったぁぁぁぁぁ!!」

 「よしよし……また、きっと戻ってくるよ……しかし、あの意地悪女……今度はタカシ君が狙いなの……? このままだと、あの女が注目の的になっちゃいそう……」

 「なるほどね……そしたらさ、悩み相談してこれに手をかざしてごらんよ……!」


 女子児童は涙目ながらも、桃が創っていた機械に好きだった男子の事を相談しながら、手をかざしていた……すると、シャボン玉は発射して文字のように浮かび上がっていた……。


 「え、えっと……「イマハナシカケロ」……今日中に話しかければいいってこと……?」

 「すご~~い!! これって、シャボン玉の占い?」

 「これは、『シャボン玉占いマシン』! 君たちは占い好きだって言ってただろう? これで、ちょっとでも励ましになるかなって思ったんだ! 最近、女の子があんまり元気ないって聞いたよ……これで、学校中の女の子達が元気になると思うよ……!」

 「ありがとう……機山さん……おかげで勇気がもらえた……タカシ君に話しかけてみるね……!」

 「あんた……最近、学校に残ったり休みの日でも学校に通ってたりしたのって、私達を元気づける為だったんだ……ありがとう……優しいんだね……!」


 二人の女子児童は桃に、感謝の気持ちでいっぱいでいた……後に、山田は無事にクラブの練習後に歩いていたタカシに話しかける事に成功し、二人は仲良しになっていた……更に、鈴木の方も占ってもらい、落ち込んでいる男子を励ますと、その男子は立ち直って、友達になったのだ……。


 ――そして、時は始業式の放課後、めありは下駄箱へ向かおうとした所、二人の男子児童に目をつけた……めありは再び、男子児童を弄ぶ事を満喫しようと二人に近づいて可愛く声を掛けた。しかし、男子児童はめありに対して、白い目で見ながら反発をする。


 「はぁ? お前なんか好きでも何でもねーし! ――それよりもさ、機山が作って来たって言う変わった発明品を観に行こうよ! シャボン玉占いが出来るらしいぜ!」

 「行こう行こう、あの機械のお陰で結城が好きな女の子が出来て、付き合い始めたってさ!」


 男子児童二人はめありに対しても見向きせず、小走りに校庭へと向かって行った……すると、めありは足を強く踏み入れブランド品のトートバッグを強く床に投げつけた……。


 「あの機械の事しか考えていない、私に対して無関心なあの女?! 入学式の時から気に入らないって思ったけど……こうなったら……!」


 めありは不機嫌なまま、校庭へと向かって行った……めありはこっそりとシャボン玉占いマシンがある場所へと、遠くに隠れながら覗いていた……。

 シャボン玉占いマシンは男女問わず大好評で、その上でよく当たると学校中で評判になっている程だ……ましてや、桃に対する取材依頼が出ているほどに話題が持ち切りになっている……しかし、人気過ぎて予備の洗剤がすぐになくなってしまう程だった……。


 「あっ……ごめんよ……残り僅かになってきたから、洗剤持ってる……!」

 「それじゃあ、ウチ達も美咲先生呼んでくるね! 5年2組の加山先生にゾッコン中みたいだし!」

 「確かに、加山先生、男前だしイケメンだし優しいからね~美咲先生も惚れるのも分かる~~!」

 (なによ……! たかが占いでそこまで盛り上がって……! あっ、そうだわ……この機械を使って、あの女の評判をガタ落ちさせちゃえば……)


 めありは誰もいない状態のシャボン玉占いマシンに、桃に勝てるかを言いながら手をかざした……すると、シャボン玉は、「ナイ」と浮かび上がっていた……。


 「はぁ……?! 何でないの!! というか何がないっていうのよ!!」


 再び、めありは手をかざした……するとシャボン玉は「ジツリョク」と浮かび上がっていた……めありは鼻息を荒くしながら、シャボン玉を振り払った……!


 「もう……! 私はどうしてもあの女に勝ちたいのよ……!」


 めありは大きな声で荒げながら、シャボン玉占いマシンに力一杯手をかざした……すると、紫色の泡を吐きながら、「悪運」という文字を浮かばせた……その後、大泡となったシャボン玉はめありの方へと襲い掛かり、めありが包まれていった……。


 「な、何なのよこれ?! こんな危なっかしい物をママに訴えてやる~!!」

 「あっ……! 何してるんだい? ダメじゃないか! 説明書きをよく読んでないのかい?」

 「説明書き……? それよりも、こんな危険な物を学校に置くなんて……先生に言いつけるわよ……!」

 「それは無駄だと思うよ! 私は夏休みの前ぐらいに校長先生にちゃんと許可を取って来たから! それに、結果を受け入れようとしないでいい結果になるまで、何度もやろうとするのはどうかと思うけどね。結果を背いて機械に無理強いする行為をしちゃうとその人に災いが降りかかっちゃうんだ!」

 「災い……?! あっ……!」


 めありの周りに包まれた紫色の大泡は、風船が破裂するかのように割れていった……すると、めありは落下して何が割れるような音を立てながら、尻餅を付いていた……すると、音を駆け付けた一人の教師が走ってきた……。


 「なによ……! あの女のせいでこんな校長室の前にある悪趣味な作品の近くに……待って……この音は……?!」

 「四季目さん?! 素晴らしい作品にケチ付けるなんて……しかも、それを壊すだなんて……! 君には呆れたよ……校長室に来なさい……!!」


 めありは、こわばった表情の校長先生に付いていきながら、校長室に入っていった……その上で、校長先生が気に入っている作品を壊した事は学校中すでに広まっており、彼女を冷たい目つきで睨むような存在になっていた……めありはもう弄ぶことは出来ないと考えたら、桃を恨むようになっていた……。



 ――「ふーん、要は逆恨みか」

 「思い出しただけで腹が立って来た……!! ……でも、発明品の時代はもうこれでおしまい……さぁ、手伝いなさいよ! 『四九(シク)』!」

 「気が乗らない……それに、僕の名前を馴れ馴れしく呼ばないでもらえるかな? この名前、あの男に勝手に名付けられたんだけど気に入ってないんだ。これから、『遊園地』の運営する予定が入ってるから」

 「あんたがしょっちゅう『遊園地』の事を言うけど……どういう場所なの……? もし良かったら、私を招待してあげても――」

 「ダメ、君が思ってる程、退屈な場所だよ。好んで立ち入る奴は無計画な無期懲役な奴や反省色ナシの死刑囚しかいないから。あと、ついでに言うとさ特殊な結界が貼られてるから、一度入ったら出ることが出来ないから。それに、僕には関係ないけど、あいつが君にこっちでまだやってもらいたい事あるって、力を授けることになってるってさ」

 「なるほど……でも、復讐のチャンスはまだありそうね……フフフ……」


 『四九』が、穴を引き裂いてし去っていった後、めありはにやけを隠さずに鼻で笑っていた……。


 ――その一方で……。

 古代タイムマシンの傍にある、瓦礫に覆われて、人目もつかない所に、銀色に輝く機械が突然と作動し始めたのである……。


 >復元プログラム作動――

 >復元エラー データが破損しています。 

 >セーフモード起動――

 >起動――成功。


 「マスター……どこにいるの……」



 【ミライ図鑑】


 6月と言えば、ジューンブライド! 現在、インテリアコーディネーターの八二三さんが、結婚式会場を創り上げています。

 花嫁と花婿が、くるくる回るシーンも入れてぇなぁ……リハーサルも必要か……?

 よぉ~っし! 気分転換に世界観紹介しちゃうぞ! てなわけで今回の紹介を――




 くらえ!!



 【Typeの力:Poisonポイズン

 Typeの力紹介、8回目! ……ってジューンブライドに相応しくねぇTypeが来ちまった……! アジサイは毒あるが……やっぱり2回目で出すべきだった……。

 ……ここで悔やんでも仕方ねぇ……紹介するそ~!! 『Poison』は『Wind』と並んで、扱いづらいTypeの力の一つで最も傷つけやすいとされているんだ……! 文字通り、毒を操るから、慎重になりがちなんだ……知り合いだと~留美と蜥影がそうだな~~……って、ベンガルもPoisonなのかよ……?

 多くの奴は疑問に思っているが、『Poison』の人は体調どうなのって……仮に、フグは自分の毒やられたり、毒キノコだって自分の毒で枯れたりしねぇだろ?

 使いこなせた奴はウイルスとの戦いに貢献できるぞ! オススメの戦いを挙げていくと――


 Poisonを当て続ける【どく

 ゲームでよくある、毒状態にする! 毒になったウイルスは気力を徐々に減らすぞ!


 PoisonとLeaf【猛毒もうどく

 Type因子が枯れて、毒素を出して、毒よりも強い猛毒に! もっと気力を減らせるぞ!


 PoisonとAqua【毒沼どくぬま

 地面に毒沼が現れて、足を囚われる上にダメージを受けてしまう! アタシ達には効かねぇみたいだけど……。


 以上! 毒は遊び感覚で扱っていいもんじゃないぞ! 『混ぜるな危険』は絶対に守れ!!

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