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再び、ズィーヴェン星人


 私達は駐車場に向かって、ウイルス三人組が雇ったと言う謎のウイルスに対して、剣と銃を交えている状態に至ってた……ウイルスは遺跡の時に戦った個体、『ズィーヴェン星人』とそっくりだが、あちらは肉弾戦で戦っているのに対して、こちらは銃を持っていた……。

 私はハンマーを取り出して、バリアを使いながら接近戦を試みる……しかし、巧妙に避けてくるため、ハンマーを振り下ろしてもあまり当たらず、その隙に銃を撃ってきた……!


 「隙ダラケダ!」

 「うぐっ……!」


 ズィーヴェン星人が銃口を私に向けて、撃ってきた炸裂弾に対応しようと、バリアで防ごうとしていた……しかし、その反動で後ろに下がってしまし、尻餅をついてしまった……。

 羅城はズィーヴェン星人の背後をついて、Typeの力を蓄えながら剣を振りかざす。


 「そちらもだ……羅生剣斬(らしょうけんざん)……!」

 「フン……!!」

 「なっ……タイマー弾……?!」


 タイマー弾はいつの間にか羅城の脚に付着しており、爆発していった……! 羅城は壁の所へと吹き飛ばされるも受け身をしながら体制を整える……。


 「強い……なかなかやるな……」


 羅城は剣を地面に着きながら、ズィーヴェン星人を睨み付けた……すると、ベンガルがズィーヴェン星人の前に立ち――


 「よぉ~~っし! トドメはアタシが~~♪」

 「ダメダ……! ドウセ、貴様ラハアノ戦士ハタオセヌ……! 何度ヤッテモダ……! 敗因ガナンナノカ分カッテルダロウナ……!」

 「……」


 ベンガル達は、急に沈黙をして武器をしまった……すると、ズィーヴェン星人は羅城に対して、銃口を向ける……!


 「あっ……しまった……!!」


 羅城に向かって、紫色のレーザーが鋭い勢いで打ち放った……羅城は盾で防ごうとした、その瞬間……!


 ――「お姉ちゃんは、大金持ちになって、親孝行してくるよ! そしたら、ここよりもっと大きいお家でみんなで一緒に暮らそう!」

 「うん……! 約束だよっ! 小指出して~!」

 「「や~く~そ~く!! 噓ついたら泥棒の始まり!!」」


 ベンガルは突然、羅城の前に立ち、毒キノコを生やして、紫色のレーザーを見事に防ぎ切った……羅城は驚きを隠せないような表情で――


 「ベンガル……なぜ、私を……?」

 「勘違いしないで頂戴! あのにっくき女を倒すのはアタシ達だけで十分よ! さぁ、あんた……これは命令よ! さっさと撤退しなさい……!」

 「撤退……? 先程、何デモ良イカラ倒セト自分デ命令シタノニソレヲ撤回ト……? フン、ダッタラモウ契約ハ破棄サセテモラオウカ!! マズハ、ベンガルカラダ!!」


 突然、邪魔されて、怒りを表したズィーヴェン星人は、銃口をベンガルに向けた……! その後ろにヴェンルは黒いバラを片手で投げて、ズィーヴェン星人に攻撃を仕掛ける……!


 「動くな! ベンガル……! 『美しい花には棘がある』ってな!!」


 ヴェンルが投げた黒いバラは、イバラとなりズィーヴェン星人が立っている地面から生えてきた……イバラはズィーヴェン星人の銃や手足を縛り、身動きが取れない状態でいた……。


 「……! 隙あり……!! 羅生剣斬!!」

 「何スルノダ……! ウワァァァァァァァ……!!」


 羅城は再び、Typeの力を剣に纏い、ズィーヴェン星人に向かって、横切りを行った……! すると、Type反応『炎上』

が発生してズィーヴェン星人は燃え盛り、黒い煙と同時にウイルス因子も飛び散っていった……。

 ズィーヴェン星人が完全に消滅した後、羅城は胸に手を当てた後、ベンガルに感謝の言葉を伝えていた……。


 「助かった……ベンガルにヴェンル……しかし、雇われた者は……」

 「フ~~ンだ! 反乱子分の事はもう知るもんですか~! あいつはちょっと前に雇っていたんだけど、何故かアタシ達の冷蔵庫をつまみ食いするしシャド・ニャンのクレカを不正利用するし、アタシ達に全然忠誠心がなかったのよ……! さぁ、今度はアタシと正々堂々と勝負しなさい!!」


 ベンガルはこわばった表情で腰に手を当てながら、羅城に指をさしていた……すると、シャッターの方から誰かの声がこだまとして響いてきて、ウイルス三人組は思わず震えていた……。


 「駐車場で暴れ回るんは、ええ神経しておりますなぁ……」

 「あっ……えっと、その……とにかく覚えておきなさ~~い!!」

 「「「また来週~~~!!」」」


 ウイルス三人組はそれぞれ持っていた煙玉を使って、どこかへ行ってしまった……。

 羅城は、ベンガルの方を見て、何だか元気がないようだった……。


 (お姉ちゃん……やっぱり私の事を覚えていないのだろうか……)


 私達は五百子とすぐさまに合流して、駐車場の出入口を潜り抜けた……五百子は手掛かりを集めた上、閉じ込められていた社員を無事に救出していたらしく、遅れてやって来た……その先には黒いベンツ車を背後に上品に立っていた女性の姿が見えた……。


 「初めまして、『紅葉 ゆゆ』どすえ~山麓はんはお取込み中で、うちが出迎えとなります~」

 「『レイトミライフェスティバル3020』の開催式にいたあの女か!」

 「お嬢様に、女呼ばわりはあれだと思うよぉ~」

 「所で、ノック・ゼクスにウイルスが現れたようどすなぁ~追っ払ってくれて、おおきに! うちもノック・ゼクスに協力関係しとるんで、嬉しく思います~」

 「いいえ……実はあのウイルス三人組は手強いウイルスを倒してくれたんです……」

 「えっ?! どういうこっちゃ?! 詳しくは本社に戻ってから話してくださいな!」

 「わかった……」

 「さぁ、急いで戻りましょう!」


 私達は山麓に報告する為、ベンツに乗ってノック・ゼクス本社に向かって行った……。

 どうやら、レイト地方もウイルス絡みで戦闘は避けられないようだ……この状況で『レイトミライフェスティバル3020』は開催できるのだろうか……。

 ……ん? ベンツの窓辺から景色を見下ろすと、何だかウイルス三人組らしき陰が……ナデシコ通りの木の近くで何を企んでるんだろう……。


 「いいのかよ? あいつに任せておけば、戦士達に勝てたんだぞ?!」

 「いいのよ! やらせておくとなんかアタシが負けた気になってきたから!」

 「変な意地、張るなニャよ!」

 「……何だか、あの騎士とは初めて会った気がしないのよ~……」



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