19-3 いざ、医療品保管ルームへ
私達は羅城と五百子と共に、山麓からの依頼で、ノック・ゼクスの本社とは別館にある、医薬品保管ルームに急いで向かって行った……五百子が先行して、向かった先は横長な白い建物であり、扉には痕跡がないかのようあn新品のような銀色に見えるが、セナにスキャンしてもらうと、所々にウイルス因子が付着していた……。
五百子はカードキーをタッチして、中へと入っていった……すると、人気のなく薄暗いが、照明や扉が反射している床の上にて、紫色のアンテナが着いた機械が監視カメラに向かって、電波を放っていた……!
「げっ!! セキュリティーカメラがジャックされてる!! これじゃあ気づかれない訳だぁ~!!」
「どうにかして壊せないかしら……?」
「下がってて……光線!」
私は『Light』タイプの技を手に蓄えて、レーザーを放った。すると、アンテナ装置は電撃を走り、爆発していき動けなくなった……。
これで、通信できると思いきや、この辺りを見渡すと、まだ複数の数があった……ラッキーは怒りを露にアンテナ装置に向かって攻撃していった……!
「あっちにもいるみたいだ! 俺様に壊されてぇ奴はどこのどいつだおらぁぁぁ!!」
私とラッキーとで、次々とアンテナ装置を破壊していった……これで大抵のカメラが使えるようになるはず……五百子は違和感を覚えたのか、壊れたアンテナ装置に近づいた……。
「すごい連携プレーだなぁ~……さっきの機械は『エネルギー部』が開発した『電波妨害発生機 ビーコン・ジャマー』にそっくりだけど……こんな色じゃなかったなぁ……機械コードもなかったから、パチモンだな~」
「それで、私達はどこに行けばいいの?」
「セキュリティールームにルームに行くよぉ~あそこで一体何があったのか調べるんだぁ~」
五百子の後を追いかけるかのように、セキュリティールームに走って追いかけた……緑色の扉に五百子はカードをタッチするも開かない……ラッキーはドアを蹴る……。
「開かねぇ! 動けよおんぼろドアが!!」
ラッキーはドアを無理矢理こじ開けようとしたが、羅城は上を向いて何かに気づいて、片手剣に力を蓄えていた……。
「『バクト・ロック』か……少し待ってくれ……」
羅城はドアの奥から出ていた、バクト・ロックの核に向かって、Typeの力を放った……バクト・ロックはウイルス因子を飛び散らせながら消え去っていった……すると、セキュリティールームがそれぞれ左右に開きだしたのだ……。
「これでよし……この部屋はどうやら、別館のセキュリティルームだな……敵はどうやら、この場所を良く知り尽くしているようだな……」
「はぁ……もう少しココの防衛を高めるように、サンロクさんに言っとくかぁ~」
「しっかし、ワクチンを作る工房を本社に入れりゃあいいのに……」
「オデ達、『ノック・ゼクス』は複数の企業が建てられんだ~。チミ達が知ってるのは多分、『エネルギー部』でここを管理してる『医療品・薬品開発部』やオデがいるセキュリティや捜索を担当する『偵察部』の他二つもあるんだよぉ~……」
「なるほどね……あっそれよりもセキュリティールームに……!」
急いで、セキュリティールームに入っていった……目の前に大きなモニター画面が監視カメラの様子を複数映っていった……しかし、ノック・ゼクスのスタッフらしき陰が一切見えない……。
「……誰もいないぞ~~? みんな逃げちゃったのかなぁ~?」
「あっ! 見て! 中央の場所よ!」
セナは何かに気づいたかのように、五百子曰くワクチンの保管ルームを指をさしていた……五百子は端末を操作して、ズームをした……すると、慌ただしく――
「うわわぁ~~! 完成したワクチンが盗まれていってる! 誰の仕業だぁ~~!」
「あそこにウイルス因子がいっぱい残ってるから、ウイルスの仕業に違いないわ……」
五百子は端末を操作して、録画したデータを見ていった……五百子は気になったタイミングで動画を止めて、謎の陰がワクチンを次々と盗んでいっている仕草を見せた……。
「……おい、見ろよ……!」
「……? こいつ……形からして、ズィーヴェン星人……?」
「恐らく、何らかの手口で強行突破したに違いない……しかし、重要なのは目的は何なのかだな……」
「ああ!! 外のセキュリティシステムも完全解除されてる!! 雄一被害がないのは、配送業者のトラックを留める、駐車場だけぇ……?」
五百子は端末を操作して、再びセキュリティシステムを使うとしていた。すると、端末を操作したまま私達にお願いを言う……。
「こりゃあ、大仕事だなぁ~オデはセキュリティールームに残るから、チミ達は急いで駐車場に行っててくれ……! まだ奴が残ってるかもしれないから……!」
私達は急いで駐車場へと向かって行った……。本来ここでは、完成した医療品を配送するために使われる場所だが、それらしきトラックは一切留めていない……それどころか、留めてある車は少し奥にある社内車のみだった……他の部屋とは一段と薄暗い雰囲気のなか、機械が動くような音がこだまとして鳴り響いたのだ……。
「待て……シャッターが……」
羅城は、シャッターがある方へ指をさしながら反応を示した……灰色のシャッターがガラガラと音を鳴らした後、どこか見覚えがある三人組の姿が現れてきたのだった……!
「ニャフフフ……ここまでたどり着けるなんて、敵ながら素晴らしいニャ……」
「黒薔薇の使い『ヴェンル』!」
「毒キノコの術者『ベンガル』!」
「IQ百億のAIロボット『シャド・ニャン』!」
「三人組合わせて……」
「「「ウイルス先遣隊三人組だ!」」」
ウイルス先遣隊の三人組が決めポーズを決めながら、現れてきたのだった……私達の知らない間にレイト地方にやってきたのか……。
セナは驚きを隠さず、ラッキーは会いたくなさそうな感じで――
「ベンガル達まで、ここに来たのかしら?!」
「あの者達は……?」
「あの三人組はウイルスの先遣隊なの! メイキョウ地方で色々と攻撃して来たわ!」
「しかしあの三バカトリオは攻撃してはイリルに返り討ちされてばっかりだぜ! いいからさっさとワクチンを返しやがれ!!」
「誰がバカだニャ?! IQ百億のワガハイを舐めてるのかニャ?!」
「ワクチン……? 一体何のことよ……アタシ達はあのにっくき女を倒しに――」
「とぼけるなゴラァ!!」
ラッキーはウイルス三人組に向かって、走って攻撃しようとした……! すると、ヴェンルは驚く事もなく鼻で笑っており……。
「あっ、待ちなさい! ラッキー!」
「フン、今回は特別なゲストが来てるのさ! さぁ、あいつらを倒してくれ!」
「排除……スル……」
ウイルス三人組の後ろに、黒いけど緑のラインがある謎のウイルスが現れてきた……そのウイルスは銃らしき武器を持ちながら私達を狙ってきた……!
――その一方で……。
ノック・ゼクスの本社内にて、イリル達が別館にある医療品保管ルームに向かった後、一人でコーヒーカップを片手にすする音を立てずに飲んでいた……。
山麓は少し浮かない顔でコーヒーカップをゆっくりと皿に置いた……。
(ズィーヴェン星人……あれが戦いの終わりかと思われたが……まだ続いていたとは……)
そう考えていた山麓は、扉を軽く叩く音が耳に響いてきた……山麓は「どうぞ」と一言を言うと、高身長で肌の焼けた男性の姿が見えた……。
「山麓君……今日は貴重なお時間を頂いてありがとうございます……先程話した件についてですが……『レイトミライフェスティバル3020』の開催記念会にご出席願いますかな?」
「はい、我々『ノック・ゼクス』は今回の『レイトミライフェスティバル3020』のスポンサーとしてご出席いたしましょう……陽人さん、それとは別件ですが、この博覧会について少し提案させて頂いてもよろしいでしょうか……」
「構いませんよ」
陽人は山麓の提案について、平常に耳に傾けた……。
「水を差すようで申し訳ございませんが、今回は『レイトミライフェスティバル3020』の開催時期にてお話したいのです……現在、我々が追っている『フィーア星人』の行方もまだ追っておりませんが上に、ウイルスがレイト地方に襲い始めて来ていると、フューチャーファイターズの隊長様がおっしゃっていました……万が一このような状況で開催してしまうと、観客や役員が犠牲になってしまいます……」
「了解しました……最悪の事態を備えて、こちら側も対策いたします……ただ、開催時期に関してはもう少しだけ、考えさせてください……すぐさまに容易くは変更できないので……公式モニュメントの件や土地の維持による地価の問題もございますので、こちら側で相談してきます……」
「そうですか……了解いたしました。所で……何故、そこまでして『フィーア星人』を追いかけているのでしょうか……? あの宇宙人は『第二の地球』に害を及ぼしていないと聞きますが……万が一発見できたとしても、展示は一切できませんよ……?」
陽人は少しの沈黙の中で、山麓に『フィーア星人』について話した……。
「フィーア星は凶暴な宇宙人である『ズィーヴェン星人』によって滅ぼされたと言われています……もし、再び悪い者の手によって、捕獲されてしまったら大事になり兼ねません……この『第二の地球』のミライの為にもフィーア星人の同意が必要なのです……」
「なるほど……『フィーア星人』の未来予知を悪用防止の為ですか……一応『ノック・ゼクス』の方で捜索を依頼しています。適任の戦士の方にお願いしておりますので……」
陽人は手を合わせながら、首を軽く頷いていた……そして、陽人はそろそろ時間だと山麓に話して、互いに深くお辞儀して、面談を終わらせた……。
陽人はゆっくりと歩いて、面談室を黒いスーツの男性二人と共に退室したのだった……。




