転売屋との対決
ヒマワリ・ネオンシティの間で頭を悩ませている、転売屋の事件と行方不明になった女の子の捜索を引き受けて、私達は、犯人の住処を突き止める事に成功した。マップに示した場所は、一見ボロボロな扉で外装が剝がれ落ちそうな壁が目に見えた……。
「ええ……? 転売ヤーはこんなところに住んではるん……? 割と神経質な外見やな……」
「そのようだな、足取りが早く掴めてすごく助かった。転売屋の中には住所を特定されて、大打撃を受けた奴もいるらしいぞ」
「確かに、転売は怒りを買ってしまう行動だからかしら……」
「ああ、いくつか転売屋に関する対策を調べたからな……さぁ、入るぞ! 全員戦闘準備!」
羅城は扉を勢いよく全身を使って開けた……開けた先にはやたらとガラの悪い男達が、電球がいかにも切れそうな薄暗い場所で立っているだけだった……。
「あぁん? 戦士さんが無許可で入って来るなんて、不法侵入罪じゃねぇか?」
ガラの悪い男は睨み付けながら警戒していた……羅城は片手剣を地面に着きならら、男達を説得する……。
「どうやら、護衛までいるようだ……闇バイトで集められた連中だろうな……」
「私達は、悪質転売屋に用があるんだ! お前達は完全に捨て駒にされている! 考え方を変えないか……?」
「やい! 女連れのイカれた甲冑男を全員で叩き潰せ!」
ガラの悪い男が指を指して、ならず者全員に襲撃を指示する……! 羅城は、落ち着いた表情で、ため息をつきながら片手剣と盾を取り出した……。
「救いようがない……そっちがその気なら、こちらも公平に戦わせてもらおう……羅生炎陣!」
羅城は剣にTypeの力を蓄えて地面に着き、ブラストを繰り出した……! すると、『Fire』タイプの因子で出来た領域が地面に表した……! 何だか、身体が軽くなって来たような……まるで『パワード』のマジックにかかったかのような感覚がした……。
「羅城……これは……」
「このブラストで造られた領域を上手く使って、一気に畳みかけろ!」
羅城が言っていた通りに、私達は『Thunder』の技や『Ice』のマジック、そしてハンマーやTypeバリアを使って、ならず者達に対して攻撃を仕掛けたのだ……!
「電電!」
「ブリズ!」
雷美とみかんは、それぞれ攻撃を繰り出しながら、ならず者達を対処していった……私も、ハンマーを両手に握りながら、ならず者達を攻撃していった……。
すると、ならず者が投げてきた瓶が向かってきて、私は『Steel』タイプのバリアを張った……!
「危ない……! はぁ……!」
次々と投げてくる物に対して、私はバリアを使って上手く弾き返したり、防いだりした。とうとう護衛のならず者達は、尻餅をつきながら、慌ただしく逃げていった……。
「こいつら……強すぎるぞ……! 兄貴に早く連絡しろ……!」
ならず者達は一瞬にしてすぐにいなくなっていたが、それとは引き換えに、小さな陰が私達の元へ走って向かってくる……。
「助けて……! 戦士さん……!」
「君が理亜殿の娘さん、亜実殿だな……怪我はないか……?」
「うん……変なおじさんに捕まってしまったんです……子役としてオーディションを受かったてと舞い上がったうちも悪いんやけど……」
「ああ、私達が来たからにはもう安心だ。君は急いで外に出て、大人の人を呼んでくれ」
羅城は亜実を安心させようと、優しい言葉をかけていた……その奥から、何だか低い声が……その声を耳にした亜実は羅城の背中に隠れていった……。
「なんだ……? 騒がしいなぁ……せっかく旨いもん食いに行こうかと思ったのによぉ……」
「ひぃ……!!」
「イリル……! 俺様がこのガキンチョを外に連れ出してやるぜ!」
「頼んだよ……ラッキー……」
ラッキーは怯えた亜実を連れて行って、転売屋の住処の出口に向かって行った……。
「あっ!! チッ! せっかくこき使ってやろうと思ったのに、なんで逃がしたんだ!」
「今すぐこんなことはやめろ、あの子は親の元へ帰してあげるべきだ」
「フン! 笑わせてやがる……さっさと他のちびっ子を上手く陥れて、もう少し稼がせてもらうぜ!」
「ラッキーが言ってた、ブラック企業の上司みたいね! その上で、子供や護衛もタダ働きさせるなんて……常識がなってないわよ!」
「これは君のためでもある、取り返しのつかない事にならない転売屋はやめた方がいい」
「購入制限をしなかった運営が悪いんだろ?!」
「口でも言ってもダメだな……嫌でもこんな事はやめさせてもらおう……!」
「フン! 舐めやがって……! 痛い目見るぜ!」
羅城は転売屋の男に、片手剣を持ちながら一気に近づいた。男は力一杯拳を突き出して、羅城を攻撃を仕掛けるも、盾で弾き返す。
羅城も反撃を仕掛けるも、男の腕のブースターで弾き返されてしまう……。
「どおりゃああああああ!!」
「フン!」
男と羅城の激しい攻防が繰り出すがまま、私達は手も足も出なかった……みかんはマジックユニットを繰り出して、支援マジックを出すタイミングを見計らう……。
「結構激しいやん……アタシも支援マジックを与える隙があらへん……」
「ぐっ……!」
羅城は男の拳を盾で弾き返すも、威力が大きすぎて、反動で後ろに下がってしまった……。
男は腕のブースターを起動して、力を貯えながら、拳を握っていった……!
「この程度か? 鎧の戦士って聞いたが、所詮女だ……女らしく、その辺でファッションを楽しんでな……!」
「私の事をとことん調べたようだな……確かに本当の事だが、私はこの身でも戦わないとならない……いや、戦いたい理由があるんだ……この性別だから、こうあるべきだって言う考えは捨てたほうがいい」
「フン、熱いセリフを……! でも、俺様を野放しにしても許してくれよ!!」
「それは出来ない……未来ある子供を封じ込めた罰を受けてもらおう……!」
羅城の姿を見て、雷美は少し胸を手に当てていた……こんな時にどうしたんだろう……。
(羅城様……アタシ、羅城様に恋とは違う、憧れを抱いているような……? それよりも、先に羅城様を……!)
「あっ……雷美……!?」
雷美は私の横を通りながら、急いで羅城の支援をして、ショートステッキを取り出して、再び『Thunder』タイプの技を使った……!
「おりゃあああああ!! 乙女の怒り電電!!」
「おわぁぁぁぁぁぁあ!!」
すると、『過負荷』反応が起こり、ブースターが爆発して、その爆音に驚いたのか、男が蓄えてた力を抜かして、尻餅を着いた……そして、雷美は羅城を心配そうな目で見ていた……。
「雷美殿……助かった……」
「ご無事でなりよりです……!」
「あら……? なんか音がしない……? しかも、警報音みたいなのが、あの転売屋に……」
セナは何かの音を聞こえて、男の端末に指を指していた……。
警報音らしき音が、男の端末からシステムボイスのような声がしてきたのだ……。
――AIスキャナーにより、最高定価を遥かに上回る値段で設定された商品が複数ありました。
自動的に、設定価格を定価の最高限度額に設定します……。
また、手数料も異常な数値で設定された商品も複数ありました。こちらも自動的に最高限度額に設定します。
男は戦闘を放棄して、端末を確認した……すると、ショックを受けたかのような反応を示した……。
「……ら……ラミランのカードが全部無効になってる……しかも、出品したやつも190ミュルになってんのもほとんどだ……」
「……だから言っただろう……これは君のためでもあるって……」
「フン! こうなったらとっておきの物を……こいつを転売したら……俺様も大儲けだ! 借金で10万ミュル払って買い占めたかいがあったぜ……!」
先ほどの悲しい顔から一転して、正々堂々と、何らかの箱を見せびらかした……それを見たみかんは何かに気付いたような反応で――
「あっ! 『魔女っ子☆佐藤さん』の限定フィギュア! アタシ、それ買いたかったんやけどダメだったやつや!」
「羨ましいだろ? 欲しけりゃ3万ミュルをよこしな! ホビーサイトのサイバー合戦で早い者勝ちだ! こいつを売りさばいて、一獲千金を――」
「……結局のところ、アンタが損害してんじゃん? つーかそれ、リサイクルショップで見かけたよ……確か、1万ミュルだったような……」
「一万ミュル……?! なんだよ……!! 俺様のサイバー合戦術にケチつけてんのか?!」
「ああ……それも定価で本来の1万6千ミュルから大幅に値下がりしているな……あの男はそれも、一つ3万かそれ以上で売るつもりだろうが、最高限度額により1万ミュルに、中古品と判定されたらそれを下回る事になってしまうだろう……」
雷美や羅城の言葉の通り、再び男は端末を確認した……すると、頭を真っ白にしながら立てなくなるほど、腰を抜かした……。
「お……大赤字……どうして……こんなことに……」
「君は楽して稼ごうとして、全く頭を使おうとしなかった事を後悔するといいぞ。商品は金儲けの為の道具ではない、誰かの必要性に対して力を発揮する。これは、『剣が剣士を選ぶこと』と同じような原理だ。例えば、大剣が適性の剣士がレイピアを使ってもすぐに折れてしまうが、器用な剣士がレイピアを使うことにより、その力を発揮する……こんな感じだ」
羅城は片手剣を出しながら、転売屋の男に哲学ながらも厳しい声を発した……転売屋の男は端末を何度も確認をしながらため息をついた……。
「わかったよ……もう、俺は転売ヤーを辞めるよ……これで、犯罪にはならないだろ……?」
「いいえ、あなたはどっちにしろ捕まるわよ……この子を誘拐した罪で今、警察ロボットが近くに来てるわよ……その時に反省しておくべきね……」
「あなたは、児童誘拐の疑いと詐欺罪の疑いで逮捕します! あなたは数日前、有料チケットを転売しようとしていたので、罪が適応されます!」
「今日は踏んだり蹴ったりだぜ!!」
「フューチャーファイターズの皆様、ご協力ありがとうございました!」
転売屋の男は、連絡を受けてやって来た警察ロボットに連れて行かれたのだ……男は不満をたらたら言いながらパトカーに乗っていた……。
そして、事件を解決してから外へ出た後、理亜と亜実の親子がやってきて、感謝しながらお辞儀をした……無事に帰ってこれて良かったね……。その後、日が沈もうとした時にヒマワリ・ネオンシティ・南エリアの商店街にて――
「これで、転売屋の事件は解決したな……亜実殿も無事に親もとへ帰ってこれた。転売屋が少しづつ減ってくれればいいのだが……」
「そ、そうですよね……!」
羅城は、商店街の建物の方を見て、話していた……。なんだか、さっきの言葉でまた思い出したような気がして来て、羅城にこっそりと話した……。
「羅城……『リファ』の事に続きがあったことを思い出した……」
――あの時、リファとの思い出には続きがあり、ライルがパートナーだってことを明かしていた後の事だった……その時の私はまど戸惑いを隠しきれず――
「……『ライル』……その戦士が私のパートナー……?」
「ああ、そうだ……」
未来予知も能力に関して、私はリファに疑問に思った事を話した……。
「所で……あんた、自分自身の未来まで察知できるの……?」
「当然だ……しかし、私の未来は……死……と見えたのだ……」
「な、なんで……?!」
「これから、シャドウ・ウイルスが内一体、『シャドウ・インフルエンザ』を率いるズィーヴェン星人がこちらに攻めて来るのだ……『シャドウ・インフルエンザ』は無機物のシャドウ・ウイルス……言葉や意思は持たぬものの、生命とはるかに上回る、破滅の能力を兼ね備えている……私は、今からズィーヴェン星人の攻撃の相討ちでズィーヴェン星人の戦力を減らし、シャドウ・インフルエンザの破壊の土台として見せよう……そこで、お願いだが……シャドウ・インフルエンザを討伐する事となったら……奴の破壊をお願いしてはくれないか……?」
「……あんたは強いのに……?」
「ああ、ライルは今、パートナーを必要としていた……ただ、強さだけではなく、必要性に対して力を発揮する。以前、他の奴とパートナーを組んでいたが、嚙み合わずに解消してしまった……『これは、剣が剣士を選ぶこと』と同じような原理だ。例えば、大剣が適性の剣士がレイピアを使ってもすぐに折れてしまうが、器用な剣士がレイピアを使うことにより、その力を発揮する……こんな感じだ」
――そして、『シャドウ・インフルエンザ』との戦闘にて、激しい砲撃音と爆発音に見舞われて、無数のウイルスが戦士や一般人を次々と襲い、街からただの戦場かとなるほど、荒れていた地面に足をついて、ライルはハンマーを持ちながら私に指示をした……。
「イリル……! 俺は奴の中に入りエネルギーコアを攻撃する! お前は奴の動きの元である触手を攻撃しろ!!」
「了解……!!」
私は片手剣を手に持ち、Typeの力を駆使しながらシャドウ・インフルエンザの触手に集中攻撃をして、その後にライルがエネルギーコアに攻撃を仕掛けたんだ……。
「これで終わりだ……! シャドウ・インフルエンザ……!!」
(リファ……あんたの言う通りになったよ……)
「なるほど……そのフィーア星人はきっと、今の君に成り立っていたキッカケになったかもしれないな……」
羅城は顎を手に当てながら、リファの事を不思議と思っていた……。
そして、気づけば雷美が泊っているというホテルの前に辿り着いた……。
「雷美殿……本当にありがとう……君の助けもあり、無事にこの件は解決できた」
「は、はい……! このくらい朝飯前ですよ~~!!」
(初恋は散々だったけど……羅城様には、女戦士としての憧れが出来たような気がする……! 頼られる方がずっといい!!)
「そろそろ拠点に戻ろうか……今日の事を祐郎に伝えないといけないからね……」
「それじゃあね! アタシもお兄ちゃんもしばらくここにいるからね! 今度、お兄ちゃんを紹介するね!」
雷美は頬を赤く染めながら、手を大きく振りながらホテルの中へと入っていった……。
フリマサイトもオークションも、正しい使い方をして、必要な人に対して届けて安心できる、再利用や商品販売を心掛けるといいなって私は願っている……。
――一方その頃……。
イリル達が雷美と別れている所を、どこかの建物の屋上から、黒い影がひっそりと見ていた……。
「トキワタリ……あいつはここに来るべきじゃない……」
【ミライ図鑑】
春は、始まりの季節だ……入学生や新入社員、新人隊員もちょくちょく見られるようになってきたな~~。うっし! 八二三先輩が先輩として、面倒見てやるぜ! まずは準備運動! ドラミング30回! ウッホウッホホ!!
おめーらに新入隊員として、応募したいなら、まずはTypeの力を知っておくといいぜ! てなわけでリフレッシュな紹介を――
くらえ!!
【Typeの力:Leaf】
五回目のTypeの力は、植物の力を操る『Leaf』! 春らしい、リフレッシュなTypeの力だろ~?
『Leaf』タイプはあらゆる植物の力、葉っぱのみならず草や木に関連した自然の力を味方にする! アタシの知り合いだと~若葉様がそうだな~。
自然環境を正してくれるかと思ったら、植物を作る事は出来ねぇんだ……まぁ、慣れてくると花や木を活性化できる奴もいるんだ!
『Leaf』タイプの戦い方も、八二三先輩が伝授しちゃうぜ! アタシは『Leaf』じゃねぇけどな……。
『Leaf』を当て続ける【発芽】
Type因子で出来た芽で、栄養を奪って弱体化! デカいウイルスなら、もっと効くぞ!
LeafとIce【ドライ】
Type因子で出来た芽を、乾燥させて【発芽】よりも更に弱体化! ブリザーブドフラワーのようにな!
LeafとFire【炎上】
Fireを当て続けて起こる【燃焼】よりももっと燃やすぞ! でも、火遊びは危険だ! 絶対にするなよ!
以上! 木材は便利だけど、必要以上に木を斬っちゃダメだぞ~!




