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古代タイムマシンの謎へ


 レイト地方、ヒマワリ府の大通りにて、大勢の空飛ぶ車が飛び回っている中で唯一、翼が羽ばたいていない鳥の原生生物が人々の目に映っていた……。

 本来ならば、ケンガタトンビやアオゾラオオワシのような空を飛ぶ事が大得意な鳥類が羽ばたくことが少ない又はないのだが、目に映っていたのは、羽ばたいていないレイトノバト……本来、空を飛ぶのに羽ばたくため、目にした人々は違和感を覚えていった……そして、そのレイトノバトはゆっくりと地面に着陸しようとしていた……。

 そして、違和感があるレイトノバトが着陸すると、身体から扉の様な何かが開いた……どうやらレイトノバトそっくりに造られた乗り物のようだ……乗り物からとある三人組の陰が――


 「ふぃ~~つ、疲れたニャ……」

 「シャド・ニャン~そろそろエンジン式にしな~い……?」

 「無理いうなニャ……予算額が外見とパーツだけで精一杯だった事、忘れたことを言わせないニャ……!」


 ウイルス先遣隊三人組は、とある指示を受けて、レイト地方へとやってきたのだ……シャド・ニャンは少ない予算で完成した結果であっても、文句を言わないようにベンガルを説得する。ベンガルは、レイト地方の景色を見渡すと、何とも言えない表情になっていた……。


 「はぁ……レイト地方ね……アタシが住んでいた頃と雰囲気が随分と変わっちゃったわね~」

 「えっ? ベンガルの出身地ってレイト地方だっけ……?」


 ヴェンルは目を見開き、驚きを隠せないような顔で話していた……。


 「そうなのよ……でも、ここを離れる前の事なんか覚えてないわ……でも、この地方に表れたダークウェブに繋がる穴を隠せって上からの命令でしょ~~? 仕事とプライベートじゃ話は別よ?」


 ベンガルは、地面に出現している大きな穴に、力を使って隠そうとした……すると、ウイルス三人組の背後から謎の声が――


 「俺に……用事か……?」



 レイト地方、ヒマワリ府のヒマワリ・ネオンシティ・南エリア、私はセナとラッキーを連れて、祐郎と羅城の頼みにより『フィーア星人』の手掛かりを探し出すことにした……しかし、これといった手掛かりや情報が見つからず、ゆっくりと歩き続けていた……。

 そう言えば、きらりが言っていた「この星が危ない」ということにまだ頭に響いてくる……万が一、『脅威』がウイルスか他の敵対関係の勢力だったとしても、まだ対処できるが、隕石衝突や大地震などの自然災害だった場合、対処のしようがない……でも、乗り越えられるとも言ってたしな……。

 そう考えていたら、先ほど見かけた戦士の陰が、すれ違うように横切っていた……その戦士は私達に気づいたのか、一旦足を止めた……。


 「お? イリル達やないか」

 「浩司……そっちは順調……?」

 「実は、まだトキワタリの手掛かりが見つからんくてな……このままやと、一切調査が進まんまま『レイトミライフェスティバル3020』を迎えそうなんや! 今日は、ちょっと遺跡の中を調査するやさかい、準備を――」


 浩司が準備に向かおうとすると、他の客人が振り向く程に大きな声がして来てきたのだ……。


 「……なんや……?」


 商店街に通じる大通りの端で、黄色い髪の女子と緑の髪の女子が何だか言い争いをしているような姿があったのだ……。


 「だから~! 俺にガンつけるとはいい度胸だ!」

 「え、えっと……その……ごめんなさい……私は『永瀬(ながせ) 美羽(みはね)』……レイト学園中等部で――」

 「レイト学園……? 俺はそこの高等部だ……ってちげぇっつてんだろ! お前が謝んなよ!」


 浩司は二人の視界を遮るかのように、手を差し出した……。


 「おい、何があったんや?! それに、またお前か……! 前に喧嘩はやめろて言うたのに、まだ懲りてへんのかいな?! 今度は怖がってる娘に目を付けるなんて……! カツアゲは黙ってられへんで!」

 「だから~! 俺が文句いいてぇのは、こいつじゃねぇ! こいつの体にヘラヘラとくっついているネズミ野郎の方だ!」

 「あぁん?! オレよりもデカい面しやがって……! 生意気なヤンキー女だな!」

 「あぁ、こ奴の頭ん上にいる白ネズミか?」

 「ご……ごめんなさい……ほら……(ろく)先輩も謝ってくださいよ~……」

 「だから、なんでお前が謝るんだよ……! 故郷のクソ田舎よりも面倒くせぇな……」

 「先にガンつけて来やがったのはお前の方だろ!」

 「お前ら! 大胆にしいや! 俺らだってヒマやないて! たかがそんなことで街の人よビビらせんといてな! 特に六……お前はチビの癖に舐めた態度取ったらあかん! 二人がえらい目にあったらどないするんや!」


 浩司は、美羽と言う学生の頭の上にいる六と言うネズミの獣人に注意を呼びかけていた……その注意を受けている六に対して、高等部の学生は、偉そうにしながら――


 「ほ~~ら見ろネズミ野郎、俺の言った通り――? そう言えば、浩司の横に見ねぇ面もいんな……? お前何中?」

 「私……? レイトミライフェスティバル3020と古代タイムマシンについて調べてるところ……」

 「んな事を、聞いてねぇっつーの! 出身中学はどこだって……!」

 「この子は数年前、頭を酷く打っちゃって記憶があやふやなのよ……さっき言ってた事に心当たりがある?」

 「ねぇな。俺は博覧会もタイムマシンも興味ねぇから」


 高等部の学生は首を横に振りながら、話していた……それにしても、彼女は田舎からここへ来たのだろうか……。


 「そか……」

 「ああ、自己紹介を忘れたが、俺は『(せき) 杏音(あんね)』、んじゃ急いでるから」


 杏音という高等部の学生は、走って横断歩道の方へと向かって行った……。


 「やっぱりあの人に謝れば良かったんですよ……」

 「あの女はただの勘違いかもしれねぇだろ!」

 「すみません……六先輩は気が小さいだけなので、何もしなければ大丈夫ですよ……」

 「確かにこいつは、六じゃなくてタンキーネズミーっつー名前がピッタリかもな!」


 六は頭が切れるかのように、美羽の頭の上で力強く踏み入れていた……すると、ラッキーに激しく反論する……。


 「何だと?! このバカ犬AIが!! オレよりもデカいからって大口叩いてんじゃねぇ!!」

 「やんのかゴラァ!! 俺様をAI扱いしやがって! しかもバカだと?! AIだからってなめてんじゃねーぞ!」

 「そこまでや!! 所で、このねーちゃんの言ってたことに心当たりあるかいな」

 「えっと……関係なかったら申し訳ございませんが……昨日、学校でこう書かれたプリントを渡されて来たんです……校庭で隕石の欠片のような何か落ちていたらしく、現在は学校で保管されてるんです……」


 美羽は、学校に渡されたプリントを私達に見せてきた……見たところなんも変哲もない学園だよりのようだが……私はこのプリントに印刷された、隕石と見られるものを確認した……。

 隕石は茶色い平たく、何かが描かれているようにも見える線があった……でも、なんだか初めて見た気がしない……何でだろう……。


 「……これって、見覚えが……」


 私は目を閉じながら考えると、ふんわりとなんかの映像が頭に浮かび上がった……場所は……なんかの洞窟のような場所で薄暗い場所だったけど……。


 ――「イリルよ……これは初めて、地球上で開発に成功した『タイムマシン一号機』だ……」

 「でも……地球上の物なのに何で『第二の地球』内に保管されてるの……?」

 「それは――」


 ……この先はどうなったかは思い出せないけど、あの人が手に持っていた物が何なのか、そして、美羽の学校で保管されている隕石は、鍵の欠片だってことを思い出した……。

 浩司にトキワタリとばれないような、慎重な情報で話した……。


 「なんか思い出した事がある……浩司……古代タイムマシンに動かす鍵があるって事……そして、鍵っていうのはこの隕石のようなの物の可能性が高い……でも、今学校にあるのはごく一部の欠片……他の欠片もある……」

 「ホンマ?! ちょうど良かったわ! すまんが、一緒に来てくれへんか?」

 「いいよ……それに、古代タイムマシンにも興味あったから……あと、宇宙人との関係も調べたかったから……」

 「せ……戦士さん……私は急いで学校に行って、伝えてきますね……!」


 美羽と六は、学校の方面だと言う、大通りの横断歩道を歩いて行った……そして、私達は浩司に連れて行かれるがまま、古代タイムマシンがあると言う遺跡に向かって行った……。


 (……? それにしても、イリルはやけに古代タイムマシンに詳しいなぁ……ホンマに記憶喪失かいな……?)



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