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3020ストーリー~『第二の地球』と戦士の記憶を辿りながら~  作者: ユニィウルフ
〈第二章〉未来を渡りし者へと告ぐ

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24-2 レイトミライフェスティバル3020 鑑賞

 

 私達は浮島諸島のブースから、メイキョウ地方のブースへと向かっていった……そこには、もう二人メッセージで誘っていった戦士もいる……都会を連想させる装飾のメイキョウ地方のブースの前に、二人の姿が似ている戦士の陰が――


「あっ! イリルさんにセナさん、久し振り!」

「……久し振り」


 そう、メイキョウ地方の双子の戦士、私が目が覚めてから最初に出会った『美川 笑』とその姉の『関原 理央』だ……笑は大きく手を振って、理央は首だけで挨拶した……。


「やぁ、笑と理央……」

「あんた……またデカい事をやってくれたね……」

「いや……因縁がある戦いを着けてきただけだよ……」


 私は首を軽く横にしながら話した……すると、笑はきらりの方を見て、自己紹介をしていた……。


「こちらは初めましてだね! 私は笑でこちらは理央、私達は――」

「双子の戦士……イリルがキミ達の事を話してたよ……その上で『運命の人』の周りにいる戦士の物語も聴いたから……大体は分かる……」

「イリル……初対面の奴に沢山仲間の事を教えるなんて、ちょっと警戒が緩んでるよ……ま、双子って部分は、意地でも隠すような事じゃないからいいけど」


 理央は目を細めながら話していた……すると、笑は何だか足りないような顔で――


「そういえば……ラッキーちゃんは一緒じゃないの……? 勝手についてきたって知る前はロボットちゃん達が大騒ぎで落ち着かせるのに半日かかっちゃったの……」


 辺りを見渡すと、さっきまでここにいたラッキーが、いつの間にか居なくなっていた……きっと、メイキョウ部隊に会うのが気まずくなったのだと思うけど……。


 (フン、桃の雑用なんてもうこりごりだぜ……早く帰って――)


 理央は腕を組みながら、鼻で笑いながら話していた……。


「あいつ……桃の研究室を好き勝手やってたことあるからな……桃の本を良く分からない本にすり替えたり……桃の食事がラッキーが担当した時は味のないお湯を置いたりしてたな……」

「本……?」

「ひょっとして、いやらしい本?! ラッキーって意外と思春期なのね~~!」


 セナは笑いながら、理央の話を聞いていた……すると、後ろから怒鳴りつけた声が聞こえてきた……!


「んな本隠した覚えねぇよ!! あんときはクソムズイ本をラノベに変えただけだし、あいつが大っ嫌いな汁物で、ガッカリした顔を……あっ、しまった……!」


 ラッキーは私達が話している隙に、傍にあった時計の後ろに隠れていったそうだ……ラッキーの姿が表すと、笑が背負っていたリュックから、AIアシストロボットがポンっと飛び出していった……!


「ラッキーさん! 無事で良かったです~~!!」


 桃の助手である『焼きルッコラ一号』だ……焼きルッコラ一号は笑顔で話していた反面、ラッキーは不機嫌そうに足で耳をかいていた……。


「ゲッ! ルッコラ一号まで!! 今日は最悪な一日になりそうだぜ! ……で、聞くけどよぉ、桃の奴怒ってたか?」

「いや? むしろいい機会だからって、見送っていましたよ? 強いて言うなら、これを渡しそびれて残念がっていましたので、渡しておきますね~」

「あっ……これは!!」


 ルッコラ一号は目を光らせながら、何かを取り出していた……ラッキーはさっきの尖った目つきから一転して、目を輝かせていた……。


「見たことないパーツ……これって……?」

「コレコレ~! 『コマンドモジュール』だ! 俺様の必殺技がイマイチピンとこねぇから、欲しいと思ってたんだよ~!! んじゃあ早速――」

「あっ、待って頂戴! 桃から連絡来てるわよ! ちょっと読んでみるわ……」


 セナは、偶然同じタイミングで、桃からのメッセージがやってきて、桃らしいメッセージを読み上げる……。


 ヤッホー!久しぶりに会えて嬉しいよ~~!ヾ(≧▽≦*)o

 今は、レイト地方のヒマワリ府にいるかナ?私も一緒に行きたいナ!!

 なーんてね……本題に移るよ~つい伝え忘れちゃった、AIアシストロボットの機能を君たちに伝授しよう……。


 『コマンドモジュール』は、さっきルッコラ一号が持ってきたであろう、専用のドライバーで機能するんだ……攻撃のや支援とか、戦士達に様々な方法で援護してくれるんだ。


 ついでに……セナ君にも『フレイマ』のコマンドモジュールを君にあげよう!マジックのモジュールで、これから戦闘を避けられない場面が起こるだろうから、これで役立てて欲しいヨ~~!b( ̄▽ ̄)d


 あっ、これだけは注意して、『コマンドモジュール』は一度使ったら時間が経たないと使えないんだ……エネルギーの過剰使用防止の為だからね。AI版マジックはマジックユーザーが使うマジックに比べて、威力が3割~5割程度しかないことも頭に入れてくれよ?これ以上、威力を上げると、法律違反になっちゃうからね~~。(x_x)


 つまり、結局のところ戦いは自分でやり遂げないといけないからね~('ω')ノ

 AIはあくまでもアシストしてくれるだけだから――君は言われなくてもやり遂げてくれるもは分かってるヨ!また、AIアシストロボットや機械にも愛情込めて接すること忘れないでね~~ο(=•ω<=)ρ⌒☆


 それじゃあ、また何かあったら連絡するよ~~ばぁーい!(@^^)/~~~


「あっ……私の方でも、伝え忘れちゃったわね……私が何回か使ってたバリアも『コマンドモジュール』で動かしてるわよ!」

「なるほど……」

「んじゃあ、改めて――」


 ラッキーは自分にコマンドモジュールを装着して、使う気満々な表情でいた……ルッコラ一号はすぐにラッキーの前に来て――


「ダメですよ! 今はお祭りムードで、戦いの状況ではありません! 」

「チッ! 分かったよ! 早くその状況になってくんねーかな!」

「私達は、そろそろフィーア星の欠片を見に行こうかと思っているんだけど……一緒にどう……?」


 笑は私達と共に、フィーア星の欠片があると言う場所へと誘ってくれた……きらりは真顔だが……表情が見開いたような感じで言葉にする……。


「えっ……?! フィーア星の……?」


 きらりは先ほどとは比べ物にならない位の速さで、フィーア星の欠片があるブースへと向かっていった……あまりにも突然のことで、私達はつい体が硬直しそうになったが、きらりの後を追いかけていった……。


「あらっ、きらり?! どこいくの?!」

「……早いな」

「目線が追いつきませんでしたね……あの人、フィーア星に思い入れがあるんでしょうか……」

 (思い入れがあるというか、きらりはフィーア星人なんだけどね……)


 渡ってくる、観客を避けながらもなんとか、屋根が白くて丸い、フィーア星の欠片があるブースへとたどり着くことが出来た……すると、きらりはとっくに並んでいた……。


 フィーア星の欠片があるブースは、見に行こうと最前線の客が見えない程の行列で溢れかえっていた……きらりは一回軽く飛んで、並んでいる人々の頭の上に乗り、渡っていった……乗られた客達は痛がる様子はないものの、『なんだアレ?』と見る人々で目線が集まっていた……。


 そして、きらりは声が届かないまま、見えなくなるまで、前に進んでいった……。


 (ようやくだ……展示台の上にあるのが……)

「嗚呼……懐かしいし、綺麗だな……この透明感といい、氷のツヤといい、温度といい……最高だよ……戦争で滅ぼされて以来、まだこの形の欠片があったとは……天の者に頼みたい……例え、『第二の地球』が滅んだとしても……これだけは……守ってもらいたい……」

「あの~~……お客様……?!」

 (ん……? みんな私の方を観てる……しかも、私はカメラを持った人の頭の上にいる……)

「お嬢ちゃん……早く見たい気持ちは分かるが……これは順番だから……それに、人の頭に乗ったら危ないだろ?」

「きらり~~!! 列は並ばないとダメでしょ~~!!」

「ごめん……」


 きらりは頭を深く下げながら、謝罪して……そして再び、並んでいる人の頭を渡りながら、私達の元へと戻っていった……。


「今度はみんなで一緒に見ようよ……フィーア星がどれだけ綺麗だったか伝えておきたい……」


 きらりは私の隣に地に足を着きながら、微笑みながら話していた……今度はしっかりと行列に並んだ……いよいよ私達が観れる番になった頃には……フィーア星について、熱く語っていた……。


 ――その一方で……。


 『レイトミライフェスティバル3020』が一眼に見える上に、風通しの良い場所……残っていた展望スポットに一人の生命機械人が酒が入った缶を片手に掴んでいた……。

 その後ろから、協力してくれた大企業の最高責任者がゆっくりと近づいて行った……。


「戦士様方と一緒にいなくても大丈夫でしょうか……?」

「山麓殿……いや……偶には静かな時間も大切にしないとなと思っただけだ……部下たちもこの日を待ちわびてる事か……」

「そうですか……それでは、我々もしばらくこの貴重な瞬間を大切にいたしましょう……」


 山麓は祐郎の隣に立ち、賑やかな風景を一丸としていた……この風景を見られるのは、見事インフルエンザの戦いを乗り越えた証だと思いつつも、じっくりと会場を見つめていた……。


「今回は色々と世話になったな……」

「お気遣いいただきありがとうございます。しかし、私個人としては『ズィーヴェン星人』との長い因縁に決着が着いたため、お礼を申し上げるのは、むしろ私のです……」

「責めての例に……『ゼクスメタル』を差し上げよう……きらり殿が勧めてくれたのだ……」


 祐郎はガラス状の箱を両手で山麓に渡した……山麓は微笑みながら話した……。


「感謝致します……なんと、懐かしい……ゼクス星が滅んで以来、今では希少価値がある素材でして……」

「あと少しでこの時期だ……メイキョウ地方にいる李徴にも、土産を送らぬとならんな……普段はいつも通り、『浮島月光酒』だが……そろそろ飲み飽きている頃合いにもなるな……あと、今回世話になった浮島連合の将軍にも、調理油を……本来、相棒にも高い酒を送ってやりたかったのだが、もう何処かに行ってしまった……」

「結構、顔がお広いのですね……」

「うむ、味方は多ければ多いほど心強いものだ……後、将軍には……頼み事の件も兼てな……」


 祐郎は片手を再び、酒が入っている缶を掴んで、景色を観ながら一口を飲んでいた……。



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