23-4 『これからの未来』を歩め
私は、ブラストを使用して、ライトシューターの銃口を点に向けて、『Aqua』タイプの力を纏ったエネルギーコアのような機械が浮かび上がり、青い光が地形を照らすように広がり、戦士達全員の戦闘能力を引き上げた! これが、『銃士の力』……初めて使ってみたけど、他の二つの力と比べて、仲間を支援する事に長けているとジヲの口からこう告げられていた……。
山麓は両手で抱えていたヘビィシューターをインフルエンザの左前足に銃口を向けて、弾を発射した!
「私が『ディフェンスダウン弾』でどこを攻撃すべきかご案内致します……!」
「助かったるで! そらっ!!」
山麓はディフェンスダウン弾を発射して、インフルエンザの左前足にマーカーを付けた。浩司はその後、けん玉を突き出して、『Light』タイプの攻撃を繰り出した。
「うが……!」
インフルエンザの左前足が、爆発を起こして、纏っていた頑丈な部分が壊れていった……インフルエンザは爆発を起こした後、体全体を横に振り払う……。
その後、陽人はしっかりとヘビィシューターを構えて、インフルエンザの右前足にもディフェンスダウン弾で、マーカーを付ける。みかんは勢いよくマジックユニットで、マジックを繰り出す。
「睡蓮の姉ちゃんの言うとおりや!」
「今度は反対側やね~~! アタシがやる!!」
みかんは『フレイマ』『ブリズ』と次々と唱えながら、マジックを飛ばしていった……すると、複数のType反応が起こってインフルエンザの右前足にも、頑丈な部分が壊れていった……。
すると、羅城は剣を地につきながら、ブラストを発動する……!
「一気に畳みかけよう……! 羅生炎陣!!」
「後は後ろ足のみ……! リト、ラッキー……!」
「任せろい!!」「やってやるぜ!!」
リトとラッキーは、インフルエンザの後ろ足に向かって素早く移動をした。セナのバックグラウンドで通信していた『フォア』の声が慌てながら聞こえる……。
「発射まで、残り24分……!! あっ、対象も攻撃してきます……!!」
「小癪な……!!」
インフルエンザは壊れた前足を、挙げて、力強く叩いた……! 私達は回避や防御を取っていたが、祐郎が太刀を使ってインフルエンザの攻撃を受け止めていた……!
「ぐっ……! まだ動けるのか……!!」
「フン、この程度で封じ込めようとでも思ってるのか……単純な者どもめ……」
インフルエンザは前足や後ろ足を大きく振り下ろした上、エネルギー弾をショットした……私はライトシューターでエネルギー弾を打ち消し続ける……すると、インフルエンザの左前足が――
「あっ……いかんわ……!!」
インフルエンザの左前足が薙ぎ払うかのように、横に振ってきて、私達は壁側へと飛ばされてしまう……そして、目を開けるとゆゆがインフルエンザに握り締められてるのを見えていた……!
ゆゆには、黒い稲妻で苦しい表情をしている……インフルエンザは息を弾ませながら笑いながら話す……!
「うわぁぁぁあ!!」
「フン、『最強の戦士』の面汚しにすぎないな……貴様らが足搔いた所で、この、力には遠くに及ばぬ……!! 『これからの未来』は我々が歩み通す! 貴様らの『第二の地球』は終末を迎える……! イリルよ……貴様の物語はこれにて終幕する事でもあるのだ……! この小娘は貴様の物語を好んでいることを知っている……実に不愉快だ……イリルよ、目の前で仲間を死にゆく苦しみ深く味わうが良いぞ……!!」
「ゆゆ!!」
何度も、私はゆゆの名前を呼びかけながら、ゆゆを握りしめている、左前足に銃口を向けた……!
「……」
「……!? この声って、おばあさま……?」
(というか……何でうち、若返っとる……いや、幼くなっとるん? というか、何で屋敷に戻っておるん……? イリル様と戦ってはずなんやけど……)
「ゆゆ……」
「おばあさま……みんな、うちの事……一人では何にも出来ないゆうて、子供会では一人でお花畑では一生いけへんて、いじめて来はる……もう、うちは今度の子供会はパスするんや……」
「ゆゆ……一人では何にも出来へんのは誰も一緒どす」
(ああ、幼稚園時の子供会な……いけずなお子様がいて、うちを妬んであの言葉言ってたことな……最終的にはうちは一人で行けたんやけど……その時、涙目でおばあさまに相談したときな……)
「いいや、うちは所詮、おじいさまには遠く及ばへん程、ちっぽけな存在です……」
「いや? でもな……お母様やばあや、お友達の分や仲が良い地元の人々を足してな……」
「えっ……大きくなってもた……」
「せや……うちらが星の数程、重なり合うと、おじいさまのように大きくなれるんです……『これからの未来』は……『ダークマター様』と歩むんです……」
(いや……確か、この記憶は……インフルエンザの幻覚や……! この時確か、ある『トキワタリ』に強い憧れを持っておったときや……! 待ちなはれ……? どこからかうちを呼ぶ声が――)
「ごめんな……うち……もうちょっとやる事があるねんて……」
(やっぱり、あっちに光が……! ここに居てはあかん……! 早く戻らんと……!!)
――「ゆゆ……!!」
「……!」
ゆゆは首を勢いよく横に振り、インフルエンザが掛けた技をほどいていった……! ゆゆは、声を急に柔らかくしながら話した……。
「うちらは所詮、あんさんには遠く及ばへん程、ちっぽけな存在です……」
「幻覚を解いたのか……しかし、もう降参するのか……?」
「でも、うちらが星の数程、重なり合うと、あんさんのように大きくなれるんです……でも、『これからの未来』はうちらが歩み通します……! 『ダークマター』の好きにはさせまへんで!!」
インフルエンザは目を飛び出すかのように見開き、ゆゆを掴んだまま天に向かって手を挙げた……!
「くだらぬ!! 貴様らの未来は宇宙にとってはもはや不要……!」
「させぬ……! はぁ!!」
祐郎はインフルエンザの隙をついて、左前足に向かって刀を突き出した……! 一瞬で和らいだ握力をほどいて、ゆゆは弓を出しながら、ブラストを発動する……!
「チャージ完了まで、あと10秒……!!」
「紅葉の奥義!!」
『フォア』が9、8、7……と数えると、数々ある『Leaf』タイプの矢を放った……! 放って行った矢はインフルエンザの身体に向かって――
「ぐわぁぁぁぁあ!!」
残り1秒カウントする目前で、ゆゆが放った矢が、チャージシステムの本体に命中して、爆発しながら紫色のエネルギーを逃がしていった……! それと同時のタイミングで、リトとラッキーも、後ろ両足を破壊したため、インフルエンザは全足を力を抜かした……。
「シャドウ・インフルエンザの『地球破壊砲』チャージ機能停止を確認……!!」
「イリル様……! きらりはんを……!」
「うん……!」
複数回に渡り、爆発していったインフルエンザは等々、体全体を動かせなくなり、息を荒くするようにも見えながら、大砲のようなものを構えて、紫色の光を溜めていった……! 私は動かない隙に、インフルエンザの内部に入っていった……!
(今だ……!!)
イリルのみが、シャドウ・インフルエンザの内部に向かっていった後、『フォア』から、真剣な表情で指示を出す――
「『地球破壊砲』、火力数値を本来の目標数値に達しないまま、発射されます!! 防御体制を!!」
「よぉ~~し、オデの出番だ~~」
五百子はトランクケースから、ラッキー曰く、『どっかの教育番組にそっくりなキューブだな』と言う雰囲気のキューブ状のメカが、五百子達の前に並んできて、白い光のバリアを繰り出した。
「戦士よ、ここが貴様らの墓場だ……!!」
「これが、オデのビジネスだぁ~~!!」
五百子は大剣を構えながら、Typeバリアを張る……! シャドウ・インフルエンザが放ってきた火力数値が不十分な『地球破壊砲』は、人を倒すには十分な威力な為キューブ状のメカが後ろに下がりかけてしまうも、みかんやラッキー、セナも近づいてくる……。
「アタシも防御マジックで手伝うで……!」
「俺様も、細けぇ所を支えてやるぜ!」
「私もバリアなら使えるわよ!!」
「三人共ありがと~~!!」
三人がメカを支えたり、張ってくれたお陰で、バリア強度が高まった……しかし、打ち続けるエネルギー砲にバリアにヒビが入ってくる音がしてきたのだ……!
「あとちょっとだ……! 持ちこたえてぇ~~!!」
そして、『地球破壊砲』は稲妻を走りつつ、オーバーヒートを起こしてしまい、破裂音と爆発を発生して、衝撃波を纏いながら、破壊されたのだ……。




