※6 初プレイを終えて
第1章 冒険のはじまり
※6 初プレイを終えて
次の日の朝、一緒に朝食を食べていたサクラはショウマに決意を伝えた。
「昨日[動物になろう]を終わってから考えてたんだけど、このまま[ペルシャネコ]でプレイするのは嫌だから、私はリセマラすることにする。ショウちゃんには悪いけど1ヶ月の間、ひとりでプレイしておいて。それで強くなって、また私が始めたときに手伝ってよ」と。
てっきり昨晩のキャラで続けるもの思っていたショウマは「なんで?[ペルシャネコ]は嫌なの?」と確認するも、以前にサクラが学校で聞いた同級生の言葉を伝えられる。そして
「これから本格的に続けていくのに、なんか気が重いというか…とりあえず、もう使わないから」
ここまで言われるとその気持ちもわかるので、ショウマはそれ以上なにも言わなかった。
そして、姉からの言葉はまだ続く。
「ショウちゃんはSSRの[カカポ]を使ってるって学校で言ったら、昨日の私みたいに皆に利用されるかもね。だからあまり自慢しないほうがいいと思うよ」
しかし、小学4年生の男の子にとって自慢できるネタを黙っておくことほど拷問なことはないわけで、給食時につい仲の良い同級生[タカシ]に打ち明けてしまったのだった。
タカシ:「え?マジで?SSR当たったの?」
ショウマ:「内緒にしといてね。そのかわり楽に経験値稼げるから一緒にプレイしない?タカシは[チーター]使ってたよね?誰かリーダーできる人知らない?」
タカシ:「やるやる!オレの兄貴が[イヌ]やってるから、帰ったら連絡しとくよ」
(※タカシの兄は高校1年生であり、ショウマとは面識がある)
ショウマ:「ちなみにタカシは今レベルいくつ?」
タカシ:「17。レベル15で特技2つ目の[俊足]を覚えたけど、レベ上げにはあまり役に立たなくって。適正レベル15の[女王蜂]に行って、次々湧いてくる[働き蜂]をガンガン倒して、それでドンドンレベル上げたいんだけどね。1匹倒す間に囲まれてしまうからソロではそこに行けなくて…兄貴は基本、友人とプレイするから連れて行ってくれないし…」
ショウマ:「確か、もう1ヶ月程プレイしてるよね?」
タカシ:「うん。でもこの1週間でレベルが1しか上がってない。このあたりからだんだんとレベルを上げるのが難しくなるみたい」
そう言い合う2人は早く学校が終わらないかと、午後の授業は時計ばかり見ていたのだった。




