※14 友達たちと共闘8
第1章 冒険のはじまり
※14 友達たちと共闘8
この[クイーンビーの巣]では、[働き蜂]の出現数は30匹と固定されており、倒されるとその分だけ巣から出現して30匹を維持するようになっている。また、ボスの女王蜂も含め、蜂の攻撃には確率でスタン(硬直)させられるという仕様も備わっている。これには運営側の悪意があり、以前に述べた[安全地帯]を設置する代わりに、レベルアップしやすい場所をソロ(一人でプレイすること)でプレイし難くしたものである。
タカシの[チーター]も上記の思惑にハマっていた。
一緒に始めた兄は友人たちと先に行ってしまったので、しかたなく一人でレベルを上げて早く兄に追いつこうとしていた。しかし、タカシの[チーター]は精神力[MND]が低いため、この[働き蜂]の攻撃に高確率で0.6秒スタンをしてしまうのだった。そのため慎重にしていても数分後には囲まれて身動きがとれなくなってしまうので、結果的に効率良くレベルを上げることができず、やむなく通常のフィールドで敵を探しては倒すという作業を淡々としてレベ上げを続けていたのだった。
兄からは一緒に所属しているギルドに新人が入ったらその人たちと一緒に頑張ればいいと言われていたが、それまでやる事(できる事)が無く、いまいちモチベーションを保てなかったタカシである。ショウマの参戦には非常に喜んだが、今度は置いて行かれないようにしようという気持ちが強かった。
タカシ:「お前たしか夜はゲーム禁止やったよな?」
ショウマ:「晩御飯までって決められてる」
キヨシ:「じゃあ明日の夕方、また行けるかな?今日で針15個集まったから、明日もう少しザコ狩ったら、ボスの[クイーンハート]狙うとしようか」
タカシ:「3人でボス相手できる?」
キヨシ:「ショウマ君がザコ引き受けてくれるんなら、オレら二人で充分倒せると思う」
ショウマ:「じゃあ明日もまたよろしくお願いします」
キヨシ:「了解。ちなみにサクラちゃんはこれやってないの?」
(※キヨシとサクラは学年は違うが同じ小学校出身なので、お互いの存在は知っている)
ショウマ:「キャラが気に入らなかったみたいで、やり直すのにアカウント消しました」
キヨシ:「そっか、タカシと3人で一緒にチーム組めたら良かったんだけどね」
タカシ:「なあショウマ、一人で夜コッソリやったりするなよ」
ショウマ:「しないよ。タカシこそ、ゲームしないで宿題しなよ?」
タカシ:「イヤなこと言うなよ」
キヨシ:「今晩、そのキャラに関係ありそうなこと調べておくから。 じゃあ、また明日」
結局2時間程のレベ上げで、ショウマはレベル10に、タカシはレベル18になったのである




