※12 友達たちと共闘6
第1章 冒険のはじまり
※12 友達たちと共闘6
キヨシの[ドーベルマン]は支援系のキャラなので敵に倒されないよう体力[VIT]を上げたり、敵の特殊攻撃を防ぐため精神力[MND]を上げていたりするが、ボスの取り巻きを倒す役もするので、物理攻撃力[STR]、すばやさ[AGI]といった能力も上げている。また、支援スキルの範囲を広げるためや使用回数を増やす(知能[INT]が上がればスキル使用力[MP]も上がる)目的で知能[INT]も上げている。要はすべての能力を均等に伸ばしている[オールラウンダー]タイプであり、戦闘では目立ち難いが何でもこなす、職人タイプがこのキャラある。
変わってタカシの[チーター]は物理攻撃力[STR]とすばやさ[AGI]に特化した、いわゆる「尖った性能」であるため、兄のように何でもできる訳ではない。本来は兄と違いボスの攻撃を避けながら攻撃を行う[ボス担当]キャラであるが、小学生のタカシでは操作技術が未熟なゆえ[AGI]を生かしたプレイができず、結果として[特に何もできない]キャラになってしまっているのである。
タカシ本人がいまいち[チーター]を好きになれない理由がこれである。
タカシが二つ目の特技を取得する以前は、二つ目の特技に期待したりもしていた。
[動物になろう]のすべてのキャラははじめに特技をひとつ持っており、レベル15で二つ目の特技を覚える。汎用キャラである[イヌ]系なら支援スキル、[シカ]系なら回復スキルといった種類によっては決まっているものがある一方、SRキャラ以上は独自の特技を持つのである。以前はまだどういう特技があるのかの情報がなかったため、タカシは二つ目の特技が強力なものであることを期待していた時期もあったが、レベルが15に届く前に特技の情報公開がされたのであった。
それは大手ギルドが「新人プレーヤーに育成方法を指導します」というキャッチフレーズを作るべく、ギルドの私財を使い、各プレーヤーから秘密裡に情報を聞き取り、できあがった特技一覧表が数日後に外部に漏れて攻略サイトで公開されたからである。(その犯人は未だに不明であるが、一部ではヒーロー扱いされているらしい)
その情報公開以降、タカシの[動物になろう]テンションは現在まで低いままであったが、同級生のショウマがプレイし始めたことでテンションは上がり始めていた。
タカシは石の下でジッとしているショウマに話しかける。
タカシ:「オレの[俊足]って5秒間スピードが1.5倍になるんだけど、今のところ使いこなせてない。もう少しレベルが上がれば光る(活躍する)場面も出てくるらしいけど」
キヨシ:「大量に経験値が入る弱めの敵がいるんだけど、そいつすぐ逃げるから倒すのに苦労するんだよね。でもタカシなら逃げられても簡単に追いついて倒せそうかなって…今のレベルではその辺りに行くのが厳しいからまだ試せてないんだけど。だから宝の持ち腐れみたいになってて本人は不満たらたら言ってる」
ショウマ:「じゃこっちと変わる?真っ暗なところでジッとしてるだけになるけど」
タカシ:「楽そうやけど退屈やろうし、遠慮しとくわ」
という話をしてる間にも次々と働き蜂は倒されていき、ショウマのレベルがひとつ上がったのである。
正月をゴロゴロと過ごしている間、なんとなくいろいろなネタが頭に浮かんできまして…
小説を読むのは好きでしたが作ったことはなかったです。しかし、誰かにお願いするわけにもいかず、少しずつ文章にしておりました。最近は「これ面白いの?」と自問自答の日々になってきましたので、とりあえず作っていた分を掲載することにしました。
良いも悪いも何でもいいので感想聞かせて頂ければ、今後の作品制作意欲につながりますので、どうかよろしくお願いします。




