三章おまけ ヒマリ教授の鉄道講座
「『YouTuberの旅行オタクと方向音痴の魔法少女』の読者のみなさん! ヒマリ教授の鉄道講座のコーナーへようこそ」
その掛け声に答える人がいないため、ラジオブースはいつもよりシーンとしている。
「というわけで、今回のおまけコーナーは、わたくし、藤宮ヒマリが一人でお届けしいたします。パチパチパチ~」
ヒマリはその場を盛り上げようと一人むなしく明るく拍手をする。
マジ感謝と書かれたカンペが上から降ってきた。
「マジ感謝ではありません! 一体アサはどこに行ってしまったのですか⁉」
そしてヒマリは大きなため息を吐いた。
「という冗談は置いておきつつ、今回の鉄道講座では、銚子電鉄について解説をしていきます」
ヒマリはチョークを持った。
「ハルト君、アサ、そして私の三人は、任務のため千葉県銚子市にある、犬吠埼国立病院に向かいました。私達は銚子駅から迎えの車で直接病院に向かったのですが、実は、病院までは銚子電鉄に乗り継いで向かうことも可能なのです」
ヒマリはそう言って、ラジオブースに用意された黒板に、銚子電鉄の路線図が書いてある地図を貼った。
「もちろん、現実には、総務省異界管理局もなければ、犬吠埼国立病院なんてものも存在しません。なので、ざっくりとした最寄り駅の想定だけのお伝えになってしまうのですが、最寄り駅は銚子電鉄線海鹿島駅で、そこから徒歩10分くらい歩いたところに病院がある想定です」
ヒマリは海鹿島駅の位置に、マグネットを張った。
「『あしか』島なんて、とても可愛らしい名前の駅ですよね。ちなみに、病院の周りには、高い建物はほぼ存在しないので、病院の屋上にあるテラスからは、太平洋の絶景が一望できるらしいですよ?」
ヒマリはチョークを置いた。
「さて、というわけで今回の『ヒマリ教授の鉄道講座』はここまでです。第3章にして、ようやくそれらしいことができましたね。では皆さん。また、本編でお会いしましょう」




