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異世界で錬金術の現代風メシ  作者: yex
パシフィスト編

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37/65

第三十五術 ダンジョンクリアしたと思ったら緊急依頼がきました

俺たちはダンジョンをクリアしたので、元の場所へ戻るのだったが……なんか暗い部屋に着いたんだけど……


「ここ何処だ?てっきりはぐれダンジョンみたいに入口に戻るもんだと思っていたが……」

「……あっ、あそこ。光が漏れてるよ」


ガーネットさんが指した方向をみると、かすかだけど光が挿していた……あそこが外か?


『ふん……ならこんな所、早く出るぞ』

「え、ちょっ……銀瓏、何しようとすんの?」

『はぁっ!!』

「おまっ!?バカっ!?」


――ドカァァァンッ!!


銀瓏の炎魔法で、壁らしきものが破壊された……銀瓏、お前やりすぎだ……

すると、外からガヤガヤと声が聞こえる。


「な、なんだ!?急に壁が壊れたぞ!?」

「おい!中から誰か出てくるぞ!」


「コホッコホッ……銀瓏、お前ちょっと火力を考えろよ……」

『ふん……邪魔な壁を破壊したに過ぎん』

「あはは……本当、銀瓏って自信家だな」


あっ……ダンジョンの入り口が見えた。これ隣は出口ってことか?

すると、憲兵の人達が現れる。


「どうした!何事か……ん!?ダンジョンの入り口の隣に壁が崩壊している!……これは一体どういうことだ」

「あーその……なんというか」


やべーな、これ普通に『ダンジョン攻略した』って言っていいものか?


『決まっているだろう。ここのダンジョンを俺たちが攻略したから出来たものだ』

「ちょっ!?」

「な、なんだと!?まだ誰も制覇すらしていないあのダンジョンをか!?」

「「「「うおぉぉぉぉっ!!」」」」


銀瓏が馬鹿正直に言ったせいで、冒険者のみんなが歓声が上がった。


「なんだあのパーティ!」

「すげぇじゃねぇか!」

「おれ、聞いたことある!ドラゴンを『契約獣(ビースト)』にしたパーティーがいるって!」

「たしか……どんな名前だったっけ?」

「『すろーいーたー』とか言っていたような……」

「あの鱗貰えないかな……」


いま最後やばいものが聞こえたような気がするが……気のせいだよな?

すると、遠くからギャリックさんが走って現れる。


「おーい!あんたら!!」

「ええ!?ぎ、ギャリックさん!?」

「すげぇ地響きが聞こえたと思って来てみたら……あんた達か!にしても……まさか入口の隣に出口ができあがるなんてね……ははは!!こりゃ傑作だ!!まさかあんた達がこのダンジョンを制覇するなんてな!!」


と、相変わらずな豪快な笑いを見せるギャリックさん……あなたも変らないな……


「さて……こんな所じゃなんだい、ギルドに一回こねぇか?やっと清算が終わったから渡したいんだよ!」

「えっ……ああ、いいですよ――二人もいいよね?」

「うん、大丈夫だよ!」

『別に問題はない』

「そうかい!なら、ダンジョンのこともじっくり聞かせてくれよな!」


そう言い、俺たちはギャリックさんと一緒にギルドマスターの部屋まで移動することとなった……


「ほい!これがムーンビーストの買い取りとはぐれダンジョンの報酬だ!」

「うわっ!多いしでかっ!?」


大きめの袋が5つあるぞ!?いくら入っているんだ……


「あの……これ何G入ってます?」

「ん?ああ、ムーンビーストの素材が2000万で、はぐれダンジョンの報酬が500万で―――2500万Gだな!」

「プェッ――」


に……2500万……どんどんとGが増えていく……


「幸、私夢でも見てるんですかね?めっちゃ大金が置かれてるんですけど?」ハハハ( ・∀・)

「夢じゃないですガーネットさん。現実です」

「嘘ッだろおい………」


半分でも1250万G……と、とんでもねぇや……


「何かどんどんと大金が増えて逆に怖いんだけど!?」

「ははは!そりゃ贅沢な悩みだな!」


いやなに笑とんねん。こっちは一大事やぞ。


「それと……『Q・ビー』『沼ウツボ』『ブラック・クロコダイル』の素材解体が終わったよ!確か……肉だけでいいんだっけ?」

『うむ、肉あれば俺はいいぞ』 

「あ、そうだ。ついでに『ブラック・クロコダイル』の皮もいいですか?『エリザベート』で何か新しい防具とか使ってもらいたいし……」

「おお、それはアイツらがありがたいな!いいよ、ちょっと待ってな……」


そう言いらギャリックさんが手つきで、素材を持って渡す。


「ほら、持っていきな!後で残りの買い取り金を出すからもう少し待ってな?……さて、せっかくここに来たんだ……あのダンジョンの制覇した報告しなきゃいけないから、詳しい話をよろしくな!」

「あ、はい。わかりました!」

「でだ……ダンジョンの最新部、あいつがいたんだろ?『ゼパル』が?」


ゼパル……確か最初Aランクって言っていたけど……


「まぁ、あんた達なら討伐は出来た訳だがな!ははは!」

「あーえっとその事なんですけど……実はあのゼパル、Aランクじゃなかったみたいで……」

「あ?……マジ?」

「その……『真紅のゼパル』って出てて、その……S+ランクでした………」

「 」


やべぇ……いつも豪快な笑いを出すギャリックさんが、無言で真顔になっとる……


「はぁー待て待て……え?どういうことだ?つまり?私が出会った時よりも更に強くなっていたってこと?」

「はい……そうなります……」

「……その、勝ったんだよな?その時ドロップした物は……」

「えっと……これですかね」ヌッ


そう言って、俺は『暁の刃』を出す。

すると、ギャリックさんが驚愕しながらその剣を見つめる……


「こ……これは……間違いねぇ……前に私が盗ったゼパルの鎧よりも、ダントツで強くなってる……マジで倒したんだな……S+ランクを……」

「ええ……まぁ……」

「よく勝てたな……S+ランクは数少ない魔物で、倒した報告も今までなかったからな……」

「そりゃまぁ……」チラッ

『む?』

「?」


あのゼパルを倒すことができたのは、ガーネットさんと銀瓏の力があったからなんだよな……


「フッ……頼もしいパーティーメンバーがいたからですね!」

「~っはぁー!」

『……フッ』

「ふ――はっはっはっ!それはそうだな!!頼もしい仲間に出会えてよかったな!大切にしろよ!!」

「は、はい!」

「にしても……まさかS+ランクがでるなんて……()()が発生しなかったのは運が良かったな……」


あれ?……なんか不穏な感じがするが……


「あの……あれってなんですか?」

「ん?ああ……『混沌魔生(アルマゲドン)』って知っているか?」

「あ……『混沌魔生(アルマゲドン)』?」

「あっ、それって……『ダンジョン内の魔力が溜まりすぎると、ダンジョンの中から強くなった魔物が現れる現象』のことですよね?」


なにその現象!?ダンジョンでそんな魔物が大量発生する場合もあるの!?怖すぎ!?


「ダンジョンを踏破・制覇すれば、ダンジョン内の魔力が収まるが……なんせ、あのダンジョンは踏破が()()()()()()で、それ以降は全然誰も足を踏み入れなかったから、最深部への魔物が強くなったんだろう……」

「じゃあ、尚更やばかったですね……」


もし、ゼパルがダンジョンからでてきたら、そこら一体血の海になっていたな……やべぇ考えただけで、背筋が寒くなってきた……


「そういえば、『混沌魔生(アルマゲドン)』によって滅んだ街もあったような……」

「ああ……『レオンガル』とこの『ルーク』だったか?あそこのダンジョンの魔物が押し寄せて、貴族諸共滅んだ街だったな……」

「ヒェッ……」


滅んだ街もあるのかよ……やっぱり怖すぎだろダンジョン……


「だがまぁ、あのダンジョンは制覇したんだし……100年ぐらいでも踏破しなくても大丈夫だろ。いやーよかったよかった……はっはっはっ!」

「大変です!マスター!!」ガチャコン!

「んっ!?」


突然、受付の人が慌てて入ってきた。

何やら重大そうな雰囲気だが……


「っ!どうした!」

「そ、それが……ケ、『ケルベロス』がこのトランザの沼地に出現しました!!」

「なっ……なんだとぉ!?」


ダンジョンのボスを倒した俺たちに待っていたのは―――突如現れた『ケルベロス』という魔物の出現だった……

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