第三十一術 トランザダンジョン攻略③
『トランザダンジョン 十七階』
後少しで、二十階だが、次は一体どんな魔物がいるんだ?
と、思っていると……空からクラゲのような大きめの姿で現れる。
『ジュルプププ……』
「今度はクラゲ!?」
『ほう……『スカイジェル』か……陸活動に適性するように進化した魔物だ。ピリッとした舌触りがいい』
それ、クラゲに入ってる毒じゃないの?
「熱湯で湯通しして、生で食うのがいいわね~酒のつまみに最適だし……」
「なんか刺身みたいな食い方ですね……醤油につけて食べるとより美味しいのか?」
「おっそれはいいね!ぜひ、試してみようよ!」
『なら、狩るしかないな!』スッ……
――スパァァァンッ!!
銀瓏が鋭い刃のような風魔法で、スカイジェルを真っ二つに切る。
「……うん、段々と高ランクの魔物が現れても冷静に対処するようになってきたぞ……」
「ほぼ銀瓏が片付けているからね……まぁそのおかげで楽で安全にダンジョン攻略できるんだけどね……」
「いいのかなぁ、こんな感じのダンジョン攻略で……」
『?……何をしている?回収が終わったのなら、早く乗れ』
「あーはい、今行く」
と、若干後ろめたさが際立ってくるのを感じつつ、次の階へ進む。
『トランザダンジョン 十八階』
次の階へ降りてみると、そこには果物が生えた気が沢山並んでいた……
「なんだこれ……果物の木?見かける果実ばっかだけど……」
「っ!待って幸!その木は魔物がいるわ!」
「魔物?魔物ってどこに――」
『『『ケケケケケケケ!!』』』
すると、生えていた果物が牙が生え、ニタニタと笑いかける。
「うおぉぉぁああああっ!?なんだこれ!?」
『『パンドラフルーツ』か……果実に擬態して襲い掛かる魔物だ。味は店の果実より濃厚でみずみずしい。食後によく食っていた』
「あれ食うの!?」
「あれでもCランクだから、気を付けて」
「やっぱ異世界って怖い!!」
果物が牙生えて襲って来るって何!?異世界の鮮度は段違いなの!?
『『『ケケケケケケ!!』』』―――ズドドドドッ!!
「うわぁ!?きたぁ!?」
牙が生えた果物が弾丸のように襲い掛かて来た!
と、取り敢えず防御―――
「『周囲結界』!」
―――スコココココンッ!!
が、ガーネットさん!
ガーネットさんの結界でパンドラフルーツはその場ではじかれ落ちる。
「まっ、Cランク程度ならこのくらいどうってことないけどね♪」
「た、助かった……」
『ふむ……ハグッ』
すると、弾かれて落ちていたパンドラフルーツを銀瓏がパクリと食べてみた。
『ッ!これは……流石ダンジョン産、外の方よりみずみずしくて、甘さがダントツで違うぞ!!』
「えっ本当!どれどれ……」
銀瓏が絶賛していると、ガーネットさんもリンゴっぽい魔物を一口食べてみた……
「ん~!本当だ!このリンゴォの実の密が濃厚だわ!」
「そ、そうなんですね……」
そ、そんなに言うなら、俺も一つ食べてみようか……俺はイチゴのような魔物を掴み取り、見つめる。
倒したからか、牙のようなものはなくなっている……どうなってんだ?まぁいいや、一口だけでも食うか……
―――シャクッ……
「っ!甘っ!!」
まるであまおう、いやそれ以上の甘さのあるイチゴだ!!後からスッと来るイチゴの酸味もいい……ここはやっぱり、イチゴと言えば……
「よし!『練乳』!!」
俺は前に乳でさらに錬金させた『練乳』を取り出した。
べつにかけなくても十分美味しいが……かけるとまた旨いんだよな~
「……っ!さらに味が濃厚になった~うめ~!」
『ほう……俺もかけてみたいぞ?』
「私も私も!!」
「はいはい……ほら」
銀瓏は桃、ガーネットさんはメロンに掛けてあげる。
『んお!!果実の甘みとコクが増したぞ!?これはいい!』
「ん~乳の濃厚さがフルーツの甘みをさらに引き立たせる……旨~」
「本当……いくらでも食えそうだ!」
あのあと、ついつい美味しくて半分ぐらい食べたが……残りを回収し、さらに下へ行くのだった。
『トランザダンジョン 十九階』
なんやかんやでもう十九階だ……次が中ボス戦だから、魔物の気配はないセーフティエリアになっている。
『このまま進んでもいいが……そろそろ外だと夕暮れだな……ここなら魔物がいないし、冒険者達もいないから寝るのがいおかもしれん』
「だな……でもやっぱ、ダンジョンに行くと、体内時計が狂うな……」
「そうだね……外の天気に作用されるのもあれば変わらないものもあるからね~……本当、不思議な作りなダンジョンだから、魔法使いでも研究している人も少なくはないよ」
「へー……」
そんな研究もあるんだな……俺はそんなことを思いつつ、次の階層の為に眠って英気を養うのだった。
数時間後、外だと朝の時間になっているだろう。
俺は起き上がり、簡単な食事を作り、完成した料理の匂いに二人は起き上がり、ご飯を食べる。
『んむ……さて、朝飯を食べたし、次へ行くか』
「だね。ぐっすり眠ったから魔力十分!」
「よし、行くぞ!」
心を決心し、いざ二十階層へ進む!!
『トランザダンジョン 二十階』
「さてと……ここのボスはどこだ?」
『……っ!気をつけろ、下だ!』
―――ドコォォォンッ!
「うおっ!?」
『ゴゴゴゴッ……』
銀瓏が言うと、下から地面を割って出てきた!その魔物はアダマンタイトよりも濃い青色の鉱石を見にまとったジュエルゴーレムもデカい魔物が出てくる。
「でかっ!?さっき倒した『ジュエルゴーレム』よりもデカいぞ!」
「あ、あれは!『ミスリルゴーレム』!?A+ランクよ」
「成程、A+か!―――って+って何!?」
なんか聞いたことの無いものがあったんだけど!?
「+は通常のランクより強いし、希少な魔物だからつけられた特別なランクよ!」
「ということは、コイツはレアな魔物ってこと!?」
「大体そんな感じ!」
『気をつけろ主、ガーネット』
どうした銀瓏、厄介そうな顔をして……
『『ミスリル』という鉱石は魔力の通りを良くする鉱物だ……防具にすれば魔法を守る盾となり、杖につければ高火力の魔法が扱える武器となる……』
「そうね……物理耐久に加え、魔法耐久も備わっているから厄介ね……」
「ええ!?じゃあどうすんの!?」
『安心しろ……魔法を受け流すというのなら―――ハァァァッ!!』
『っ!』――カッチィィィッ!!
銀瓏の氷魔法でミスリルゴーレムの動きが止まる。
『……魔法を受け流せない火力で押し切ればいいだけだ』
「の、脳筋……」
『さて、主よ。今のうちにアダマンタイトで止めをするがいい。その鉱石ならそのゴーレムも倒せるはずだ』
「お、おう……分かった」
なんか、あっけなく終わりそうだな……いいのか?一応A+なんだろ?
そう思いつつ、俺はアダマンタイトを『モーニングスター』に錬成させ、遠心力でミスリルゴーレムに投げつける……
「おらっ!!」
――バキィィッ!!
すると、ミスリルゴーレムはいとも簡単に崩れ壊れた。
……さすが、銀瓏の氷魔法……ここまで簡単に壊れるとは……あ、なんか青い鉱石が……
「おっ?これは……」
『『ミスリル鉱石』だな……丁度いい、主が持つがいい。その錬金で魔法を放てる武器や盾に使えるぞ』
「マジ!?……これはいいモノをドロップしたぞ!!」
「って……なんだか三大レア鉱石のうちの二つをコンプリートしちゃっているね」
「あっ本当だ……この調子なら『オリハルコン』もすぐ手に入れそうだな……あっ」
そういえば……マスカに渡したあの聖剣……オリハルコン製だった……
―――『神剣エクスカリバー オリハルコン製。魔力を込めれば聖神属性のビームが出る』
……うん。考えたって仕方ない、次行こうか。
その頃マスカは
マスカ「行きます!『エクステッド・カリバー』!!」――ズドォォンッ!!
ルーシー「す、すごい!あのAランクの『キンググリズリー』を一撃で!!」
レット「なんてもんお土産感覚で渡してるんですかあの人……」




