第二十九術 VSゴレーム軍とトランザダンジョン攻略
下へ向かうと、そこには土で出来た岩石の魔人が数体いた。
「ガーネットさん、あれはなんですか?」
「あれは……『ゴーレム』ね。Bランクで体が結構頑丈で物理は効きづらいけど、水魔法や風魔法に弱いわ。」
『あれくらい、大した敵ではない。行くぞ!!』
そう言い、銀瓏がゴーレムに突撃する。
あいつまた勝手に……
「私達も頑張りましょう!」
「そうですね……」
銀瓏が倒している間、残りのゴーレムをガーネットさんと一緒に片付けることにした。
「『錬金術:風』!」
『ゴゴゴッ!?』
「『氷結槍魔法』」
『ゴガァ!?』バキッ!
錬金した風魔法でゴーレムの身体を削り、その隙にガーネットさんの氷魔法でぶち抜き、倒す。
よし!いい感じだ!
「これなら前のダンジョンで強くなった俺たちでも倒せるな!」
「ええ!そのようね――」
『ゴゴゴッ!!』×10体
「「おあぁぁぁぁっ!?」」
いや多すぎぃ!?いくらなんでもあの大群はきついっす!?
「うぉぉぉっ!!ならその巨体を利用してやる!『錬金術:土』!」バコッ!
俺は錬金術で、土をちょっとした壁に錬金させる。
「その大きさで何を!?」
「いいから見ててください……」
──ガッ!!
『っ!?』
『『『!?』』』
──ドガガゴガ!!
一人のゴーレムが引っ掛かり、転げると、連鎖して他のゴーレム達もぶつかって前に転げ落ちる。
よし、うまく行ったぜ!
「ガーネットさん、いまです!」
「すごい作戦ね、幸!『水滝魔法』!!」
──ズドォォンッ!!
ガーネットさんの滝のような勢いの水魔法で、ゴーレムたちを一網打尽にする。
「ふぅ……こっちは何とか終わったが……銀瓏のほうは――」
『ふん、無他愛もない』
そこには、大量のゴーレムの残骸があった……
「……うん、大丈夫そうだね」
「私達よりだいぶ狩ってんじゃん……」
『さてと……次へ進むぞ』
そう言い、ゴーレムの素材を回収した後、更に奥へと進む……
『トランザダンジョン 十一階』
『転送石』があったので魔力を送ると、そこは草原が広がった場所に着いた。
「草原……結構広いな」
『次の階の魔力は感じるから、迷う必要なないが……この感じ、AかBランクか?その辺にウロウロしているな』
「いいっ!?マジで!?」
「ここからは踏破する人が少ないから魔力の質が高くなってるのが原因かもしれないね……」
「やっぱダンジョンって恐ろしい……」
『まぁ、俺がいるから大したことは起こらん、進むぞ』
「あーはい、そうっすね」
と、自信しかない銀瓏に跨りながら、次の階までの道へ飛び進む。
すると、下を見ると――大群の牛が大地を駆けていた。
「なんだあの牛……」
「あれは『トレイン・ブル』ね。『ロケット・ブル』の進化個体で、Bランクよ。いつも大群で移動する魔物ね」
『おお!ということは、『ロケット・ブル』以上の肉が手に入るということか!』
「え?」
おいまさか銀瓏……
『早速、いくとしようか!』
「おいちょっとまっ―――ギャァァァァッ!?」
銀瓏が『トレイン・ブル』に向って突っ込む。
せめて、一声かけてから行けぇぇぇっ!?
『――っ!』
『『『!?』』』
―――ドコォォォンッ!!
『『『ブモォォォっ!?』』』
銀瓏の急降下突進攻撃で、『トレイン・ブル』の大群を一撃で沈ませる。
『うむ!大量の肉の確保ができたぞ!……おい、そこで何故寝ている?』
「「お前のせいだよ!!」」
危うく、フレンドリーファイアで落ちるとこだったぞこの野郎……
『まぁ見ろ。こんなに大量の肉が手に入ったぞ』
銀瓏がそういうと、周りには葉っぱに置かれた霜降りの肉がドロップしていた。
……広告でよく見た見た目だな……
「たくっ、いつも飯しか考えがねぇのかこのドラゴン」イソイソ……
「まあそのおかげで、いつも美味しいご飯が食べれるけどね……」イソイソ……
愚痴を言いつつ、『トレイン・ブル』の肉を回収する俺たち。
回収するした後、そのまま銀瓏に乗り、次の階へ進む。
『トランザダンジョン 十二階』
『……っ!感じるな、来るぞ』
「え?何が?」
『キェェェェッ!!』
すると、上空にワシと馬の身体を合体した、グリフォンのような魔物が上空から現れる。
「なにあれ!?」
『『ヒッポグリフ』か……生で食うと旨いヤツだ』
「ちなみにAランクね」
「もうAランク!?」
まだ階層が中間あたりだぞ!?
『キェェェェッ!!』――バババッ!
『ふん、風魔法か……だが、火力が足りん!』
――ゴォォォッ!
『っ!』
――ドコォォォンッ!!
ヒッポグリフの風魔法の斬撃を放つが、銀瓏の炎魔法であっけなくやられる……な、南無……せめて美味しくいただくから……
「ヒッポグリフって一応馬肉だよな……馬刺しにしたら旨いんだろうな……」
『なんだ『馬刺し』って?』
「馬肉を刺身のように生で食うんだよ。醤油につけて食べると、旨いんだよな」
「生の肉を食うって……魔物みたいに食うのね……怖いもの知らずね……」
「まぁ、ちゃんと処理すれば生でも食えるんだけどね。魚とか鶏とか……」
『ほう……主がそこまでいう奴ならぜひとも食べてみたいな』
「いつかな。ここの世界じゃ寄生虫とか色々不安要素あるし、ここは『等価交換』で日本製品に交換するしかないか」
『それはいいな!主の食材は高ランクの肉と大差ないくらいだからな!楽しみにしてるぞ!』
「わたしも~!!」
「はいはい……皆食欲に鋭いな~……」
まぁ、そもそもそんな舌にしたのは俺なんだけどね……
『トランザダンジョン 十三階』
『モサモサモサァ~!』
「でかっ!?」
いま目の前には、巨大な毛玉が俺たちの目の前にいた。
デカすぎんだろ……銀瓏の数倍あるぞ……
「あれは『エンペラーケサランパサラン』!Fランクの『ケサランパサラン』を合体した超大型魔物!Aランクよ!」
「またAランク!?」
『見かけに惑わされるな。所詮はタダの集まり、主の風魔法で片付けられる』
「えっお、おう……やってみるよ!『錬金術:風』!!」
―――ゴォォォォッ!!
俺は『エンペラーケサランパサラン』の周りに竜巻のような風を錬金させ、閉じ込める。
すると、大きかったエンペラーケサランパサランがバラバラになり、数分には小さい毛玉が大量にあった……
『『『モフモフ~っ!?』』』ワラワラ……
「あ、逃げってった……」
『あの魔物は、一匹一匹が弱いからな、数をばらすだけで、勝手に何処かへ避難する』
「なるほど……」
『あと、あの魔物は毛の塊だからな、食えん』
「な、なるほど……」
コイツ、食いたくないから俺に任せたんじゃ……
そんなことを考えつつ、無事に十四階のに続く階段があったので、進む……




