第二十六術 ミンナ、オフロ、キレイキレイ
あの後宿主に宿の庭で風呂の許可をいただいたので、早速試す。
どれも人体を洗うやつだから、『転移』でいけるだろう……
「取り敢えず……いつも使ってるシャンプーとボディーソープを使うか……後は、ガーネットさんようにコンディショナーを作っておくか」
こればっかりは『等価交換』に頼るしかないけど……良いよね、そんなにしないし。
取り敢えず、石鹸2個をシャンプーとボディーソープへ錬金する。
『石鹸』⇒『シャンプー、ボディーソープ』
よし、いけた。髪質とかハリとかはガーネットさんに任せるとして……コンディショナーは──一般受けのいいバラの香りにするか。
──ズオッ
よしよし、これも届いたな。
早速ガーネットさんに試しに使わせてみよう。
「はい、ガーネットさん。これを使って見てください」
「なにこれ?石鹸……じゃないわね」
「これはシャンプーで頭の汚れを洗い流すことができます」
「ほうほう……」
「次に濡れたタオルでこのボディーソープをつけて、体を洗って下さい。さっぱりするし、肌がスベスベになりますよ」
「スベスベ……」
「最後に、シャンプーした後、このコンディショナーを使えば、サラサラヘアーになるんですよ」
「サラサラ……」
『何かお前、眼鏡が光ってるぞ?』
ほ、本当だ……どうしたんだろう……
「幸!」
「え、あ、はい!」
「ありがとう!早速使ってみるね!!」
「え、ちょ………行っちゃった……」
そうして、ガーネットさんは土の壁で見えないようにし、風呂に入っていった……
……女子の風呂は長いし、夕食作るか。
『今日はどうする?』
「そうだな……あっ!一昨日ダンジョンでカルキノスの肉がゲットしたし、今日はカニ料理にするか!」
『ほう……カルキノスか。焼いて食べたが、まぁまぁな味だったな』
「なら、楽しみにしとけよ……今から、焼いただけじゃ出来ないものを作るからな」
まず卵を解いて、カルキノスの肉、かに玉の元を入れ混ぜる。
油を入れて熱したフライパンに流し、はしで混ぜながら焼く。
固まってきたら、形を整えてひっくり返す。
少し火が通ったら皿に移し、そのままかに玉のソースを作る!
水とあんかけの素を入れ、煮詰める……
そして皿に移した卵にかけたら───完成!かに玉ならぬ『カル玉』!!
『おお!何と香ばしい匂いだ!』
「ついでに炒め物の素で『カニチャーハン』も作ったよ。ご飯と卵をあわせておくのがパラパラのコツなんだ~」
「入ったよ~……っ!いい匂い!」
「あっガーネットさん。ちょうどご飯ができましたよって……ガーネットさん、すっごい艶々してる!?」
「ふふん♪」
そこには艶々の髪をなびかせながら現れるガーネットさんがいた。
シャンプーとか変えただけでこんな劇的ビフォーアフターになる?
「にしても本当にすごいわね、幸の世界の代物って……今まで悩みの種のごわごわの髪が一瞬でサラサラの髪にかわったのよ?ありがたいわ~コンディショナー♪」
「そ、そうですか……喜んで頂いて良かったです……さて、銀瓏、俺らも入るか」
『なに!?夕食ができあがっているのにか!?』
「先にお風呂でさっぱりしたほうがご飯がより美味しく感じると思うぞ~」
『む、むむむ……そんなに風呂はいいものなのか?』
「ああ」
「むむむ……ええい、分かった。そこまで言うのならいいだろう。とっとと終わらせて、夕食にするぞ」
「そう言うことで、ガーネットさん。夕食はおいてますので先に食べててください」
「分かったわ!」
今度は俺と銀瓏が風呂に入ることになったので、最初にすることは……
髪を洗うこと!その次に体をあらうけど……ドラゴンって普通のボディーソープ使ってもいいのだろうか……まぁ、特殊個体だし、大丈夫でしょ♨
ということで、銀瓏の身体をボディーソープをつけたタオルでゴシゴシ洗う。
『おお~なんだこの感じは~悪くないぞ!』
「力加減はどうだ、銀瓏?」
『うむ!いい感じだ!よもや、風呂とはこんなに気持ちがいい物か……』
「銀瓏は獣人型の方が、洗いやすいし、そんなに場所取らないからいいよな」
『そうだな。これからは風呂の時はこの姿で行くか』
「そうしてくれると助かる……」
そんな感じで、湯をかけて銀瓏を洗い流すと……いつも輝いていた銀色の鱗がより一層輝いていた。
「うわぁぁ!?マブシッ!?夕暮れなのにめっちゃキラキラしてる!?」
『ふっ……長きに渡った汚れが、取れたことで多く光を吸収し、より輝くことができたぞ』
「鱗ってそんな仕組み?……ん?」
あ、洗った時のとれた鱗が落ちてるな……経年劣化か?
数もそこそこ多いし、一応回収しておくか……
「あっそうだ……これをエリザベートに持ってって小物に使ってもいいかもしれないな……」
『風呂という物はいいモノだな……さて、洗わされてやったのだ、飯を食わせろ!!』
「はいはい……」
身体を拭いて、綺麗な服に着替えた後テーブルへ戻ると……そこには鏡で自分の姿にうっとりしているガーネットさんがいた。
……えっ来るまでずっとそうしていたの?
「あのガーネットさん?」
「~……あっ!おかえり~うわっ銀瓏、なんかすっごいきれいになったね」
『ふん、そうだろう?』
「えっと先食べてたんじゃ……」
「それも良かったけど……なんか、1人でたべるより、幸たちと一緒に食べたほうが美味しいと思ちゃったから料理を『アイテムボックス』で保管してたの」
「そうなんですか?……なら、もう銀瓏が腹空かせてるから、食べましょう」
「ええ」
ということで、『カル玉』と『カルキノスのチャーハン』を食べることにした。
『いただきまーす!』
いざ、実食―――んん!旨い!!
市販のかに玉だけど、カルキノスの蟹の味が市販をよりグレードアップしている!!
「このトロトロとしたタレ……すっごくカルキノスと卵にあう!!ふわふわした食感が橋がより進む~」
『この『チャーハン』とやら、なかなかに美味だぞ!米と卵が絡み合い、カルキノスの肉がそのまま焼くのより味わい深くなっておる!』
「うわー本当……パラパラしてて、いくらでもいける!」
如何やら好評のようだ……流石素、日本化学の賜物だ……旨ッ。
『よし!これなら明日はダンジョンで行けるぞ!!』
「相当有名なダンジョンだろ?しっかり準備しないとな……特に食事とか作り置きしないとな」
「あ、なら私も手伝っていい?」
「いいんですか?それはありがとうございます。1人でやると色々と時間がかかるし……」
『ふむ、碌な飯しか食えないのなら、しかたない……その準備が終わるまで、俺は狩りへ向かうとするか……C・Bランクぐらいの魔物を大量に捕ってくるか』
「その前に依頼を確認してからな。特にCランクは大体の人が受けるから、俺が確認して取るからな。銀瓏はすぐ調子に乗って大量の魔物を山澄にするからな」
『うむ……わ、わかった』
遠出であの依頼対象狩ってきた前科があるからな……そこは釘を刺しておかないと。
―――あ、そうだ。神様にお供えしなきゃな……
皆が寝静まった後、ガーシュ様に和菓子をお供えするのだが……
『まだ足りないのだ!もっと欲しいのだ!!』
「えー……これでも?」
四つぐらい出してまだいうか?
『どれもこれもお主の異世界の甘味は旨いのがいけないのだ~!我輩は大体が果実か酒類しかお供えしかもらっていないのだ!だから、異世界の甘味を沢山食べたいのだ!!』
「へいへい……」
全く、銀瓏並みの食のめんどくささだな……いや、銀瓏は肉さえ入っていれば野菜や米などなんでも食うから、こっちの方がましか?
「じゃーついでに『ポテトチップス』と『コーラ』を追加でお供えしますから、それでお願いしますね~」
『うむ!それでいいのだ!!』
そう言うと、お供え物が上空へ消え去った。
……神様がお供え物を要求ってどうなん?はぁーもういいや、取り敢えず明日の準備のために寝るか……
世界の各国紹介
『パシフィスト』
平和的な国、様々な種族がいて、奴隷はほぼいない。
『フォレストス』
通称『エルフ国』、『ハイエルフ』『ダークエルフ』『エルフ』の三種が各場所に街を作って交流している。各町に『聖獣』が住んでいる。
『レオンガル』
人間至上主義。奴隷や差別が多く。貧富の差が激しく、貴族たちしか裕福な暮らしをし、下々民は貧しい暮らしをしている。
『ラグナロク』
通称『魔族の国』。亜人や獣人たちが多く、五つ町があり、その四つの街に『四天王』が一人ずつ住んでいて、街を運営している。
『オードブル』
海の国。地上はもちろんだが、ほとんどの人が深海の中で暮らしていて、人魚や魚人などの亜人が住む。
『魔法教会』
各国のすべてに面している国。そこから各国の人達が魔法を学ぶために集まっているので、様々な種族がいる
『バハムート』
通称『鉄火国』、より強力な兵士を育てるスパルタ国。亜人や獣人畜生同然とし、奴隷達を無理くり従わせ、戦闘員にさせるやばい国
『フローラル』
花類や石鹸、風呂が有名な国。この国には『美容コンテスト』という大会があるらしい
『ボルケーノ』
火山が活発的な国。鉱物や温泉が有名。
『スノーランド』
雪が絶えない国。ペンギンの獣人や人獣族がいる。
『エレキトリック』
科学が発展した国、色々な魔道具が発明されている




