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異世界で錬金術の現代風メシ  作者: yex


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第十二術 祝いのステーキと旅立ち

明日、出発するために、買い物を済ませようと、色々と見て回るのだった……ガーネットさんは本屋に用があって、銀瓏は馬小屋で寝てる。

お、なんかあるな……


「このカバン……『ドロップバック』?『アイテムボックス』とは違うのか?」

「おお!お目が高い!」

「ん?」


すると、商人が近寄って説明する。


「これはですね、あの珍しい便利スキル『アイテムボックス』を基に造られたカバンでして、数量は別種類で30個と数が決められていますが、持っていない人でも使える便利なものですよ?」

「へー……」


『アイテムボックス』はガーネットさんが持っているけど……上限があるみたいだし、俺も色々錬金したものを入れておきたいし、いいかもな。


「すみません、これ何Gですか?」

「はい、60万Gです」

「うわぁ高っ!?」


魔道具だからか?結構な額だな……うーん、分け前300万Gあるし……いいか、使っちゃうか!あって困る者でもないし!


「……分かりました。それ一個ください!」

「毎度ありがとうございます!」


こうして、俺は『ドロップバック』を購入した。

次に来たのは、食材だ。錬金に使えるし、料理にも使えるから多めにあってもいいな!


「えーっと……『マトマ』に『小麦粉』、『カッシース』……見た目的に『カシス』か?あと『オーレン』に……お、『ブラビーズ』!錬金で色々世話になるから多めに買っておこう!」

「兄ちゃん、たくさん買うね~欲張りか!」

「え?あはは……料理とかに……」

「おお、そうかい!ならこれ持っていきな、『ガーリンク』って言ってな!焼いて食べると酒のつまみに良いんだよ!」

「『ガーリンク』?」


そう言い、取り出したのは実が膨らんで、頭の先から草が生えている野菜だった……これは『ニンニク』か……


「えっと……タダでいいんですか?」

「おうよ!聞いたぜ?アンタ、あの『トライサーペント』を倒したんだってな?」

「あはは……まあ銀瓏が倒したんだけどね」

「なーに言ってる!そのドラゴンを手懐けてるのはアンタだろ!これはサービスよサービス!」

「あ、ありがとうございます……」


こうして、買い物を終えた後にはもうすっかり夕暮れだった……


「戻ったよー」

「あ、おかえりー」

『む、遅いぞ!飯はまだか!』

「はいはい、お前はいつもそれだよな……ところで、ガーネットさんは本屋に何を?」

「ん?ふふっ……」


すると、ガーネットさんは怪しげな笑みを浮かべて取り出したのは―――どこか古びた本だった。


「ジャーン!『高魔術 瞬間移動魔法(テレポート)の極意』!!」

瞬間移動魔法(テレポート)?」


それってゲームとかよくある『ワープ』的な奴?


「いやー……『魔法教会』の店では、人気過ぎて品切れだったけど、まさかここにあったなんてね……1()0()0()()()()()したけど、二度と会えないかもしれないから買ったわ!」

「ひゃっ……!?」


ええ……高くない?『ドロップバック』よりも40万高いぞ?

やっぱ魔術に関わる者は高いのか……


『おい、腹が減ったぞ。飯は何なのだ!』

「あーはいはい、分かったから。今作るよ」


と、そんなことより、お腹ペコペコな銀瓏に夕食作らないとな……

今日は折角解体できた肉があるし、贅沢にいくか!!


「よし!今日は解体したから、贅沢に『レッド・ブル』のステーキだ!」

『おお!レッド・ブルは俺が好むが、あの『ステーキじょうゆ』とやらが相性抜群なはずだ!』

「私、レッド・ブルの肉初めて食べるからちょっとワクワクしてる……!」

「じゃあ早速作るか」


まず、最初にレッド・ブルの肉を厚切りにして、塩コショウを振る。

熱したフライパンに肉を入れ、両面を焼く!

両面を焼いたら、錬金して作ったアルミホイルに包んで、置いておく。


『なぁ、まだか?』

「まあ待てって……こうすることで肉の余熱でおいしく出来上がるんだから」  


ある程度時間たったら、取り出して……ここで一工夫!

米に切ったレッド・ブルのステーキをのせて、スライスして肉の脂で焼いた『ガーリンク』に,ステーキ醤油を掛ければ……

──完成!『レッド・ブルのステーキ丼』!


「ほら、出来たぞ!」

『おぉぉぉ!!!』


目の前に豪華なステーキがドンッ!と置かれると、二人は目を輝かせる。


「じゃあ早速……」

『いただきまーす!』


──ガブッ!


「つ!?」

「んー!?」

『おっ!?』


『うっまぁぁぁぁぁぁっ!!!』


ンだこれうっまっ!?今まで食べた牛肉の中でも断トツにうまいぞ!?黒毛和牛と同等の味だぞ!?


「ハフハフ……肉の脂とステーキのタレが合わさって……ハフハフ……止まらない!」

『それにこの小さいやつ……『ガーリンク』だったか?パリパリとした食感で、肉との相性が抜群だ!!』


と、二人は勢いよくガツガツと食い進め、もう数分で器が空っぽになる。


『お代わりだ!』

「私もお代わり!!」

「まだまだあるからどんどん食えよー!!」


その後、数分であれだけあったレッド・ブルの肉がほぼ無くなり、二人は満足そうにする。


『んー……旨かったぞ』

「私もうお腹いっぱい……」

「そうかそうか……それはよかったな……」


そう言いながら俺は明日のお昼の準備をしておく。


『?俺はもう、食えんぞ?何を作ってる?』

「違うよ。これは明日のお昼の準備を作ってるんだ。明日、ここを出るだろ?相当日が経つから何個か昼飯や朝御飯の準備をしておくんだ。丁度解体した肉も大量にあるからな」


この『ドロップバック』も『アイテムボックス』と同じで空間の中だと腐らないしな……自分からいつでも出来立てを食べれるのはいいからな!


『おぉ!!それは妙案だな!それなら是非、楽しみにしてるぞ!!』

「私も~やっぱり自分で作るのもいいけど、幸の料理が一番好きだな~」

「よせよ二人とも……照れるだろ~!」


ハハハ、と軽い会話をし、準備が終わったあと、ゆっくりと床に着く………


そして次の朝、俺達はバロンさんや兵士の人たちなど多数の人物が見送りにきていた。


「け、結構多いっすね……」

「そりゃもう、サチさんの見送りに行くっていったら、いろんな人から同行したいと言ってましたので……」

「がんばれよー!」

「ドラゴンさんまたねー!」

『……ふん、やかましい出迎えだな』


と、ぶっきらぼうに言う銀瓏。顔がニヤリとしているのバレてるぜ……

すると、銀瓏は元の四足形態に変化し、背中に乗るよう促してきた。


『では、行くぞ。主、()()()()()

「え?……今もしかして私の名前言った!?前まで『魔導士』とか言っていたのに!」


本当だ。どういう風の吹き回しだ?


『フン……パーティができあがったのだろう?いつまでも俺の旅仲間が『魔導士』ではかっこがつかんからな……』

「えー何ー?そう言うとこ気にするの?可愛い~」ツンツクツン

『~///ええい早く乗らんか!!』


と、銀瓏が照れながらさっさと乗れと言う。お前、結構可愛いとこあんな~


『よし、では行くぞ!』

「おお!」


―――バサッ!!


銀瓏の輝く銀色の翼が轟々と音を立てて、空へはばたいた。


「「「またね~」」」

「『ロックマウンテン』と『トランザ』の件、よろしくお願いしますよ~」

「はぁーい!分かりま―――うおっ!?」


数秒でもう町の全体が見える所まで離れていた……いや、はっや……


「もう町が小さく見えた……」

「うわー!風が気持ちいい……」

『フン……この調子なら、『ロックマウンテン』なんぞ1、2日で着くわ!』

「『ロックマウンテン』……どんな所だろうな……」


新たな街へ向かう楽しみを心に秘めて、俺たちは『パシフィスト』の空を楽しむのだった。

~幸たちが去った後のこぼれ話『ガッツの独り言』

ガッツ「はぁ~久しぶりにAランクの解体良かった……また解体に来てくんないかな……サチ。」

バロン「この調子だと、Sランクも解体をお願いしそうですね」

ガッツ「ちょっとそれは……勘弁な?」

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